認定実務実習指導薬剤師

■認定実務実習指導薬剤師とは

認定実務実習指導薬剤師は、公益社団法人日本薬剤師研修センター(JPEC)によって認定される専門薬剤師資格です。平成18年度に薬学部へ入学した学生から、薬学部教育が6年課程へと拡充され、長期間にわたる病院や薬局での実務実習が導入されるようになりました。そうした6年制薬学教育制度下の薬学生に対して、医療の現場における実務実習の際に指導に当たることのできる薬剤師の認定を行い、社会的要請に応えることのできる薬剤師を養成することが目的とされています。
平成17年度に厚生労働省補助事業として認定制度がスタートし、平成22年以降は公益社団法人日本薬剤師研修センターの独自事業となりました。現在までの認定者数は24,955名です(平成30年12月31日現在)。

仕事内容

6年制薬学教育制度下における病院実習や薬局実習において、学生を指導することが主な業務です。病院では外来調剤や病棟業務などの業務に加えて、医師や看護師などの多職種と連携してチーム医療に参画することなどの習得に向けた指導を行います。
薬局では保険調剤の業務に加えて、地域医療の窓口としての役割や在宅医療などを習得させることが求められています。
また、実習中には調剤や服薬指導などの知識や技術面だけでなく、精神面をサポートすることも、認定実務実習指導薬剤師の大切な業務です。

資格の取得条件

認定実務実習指導薬剤師は、次の基本的素養等を有しているうえで、ワークショップ形式および講習会形式の認定実務実習指導薬剤師養成研修を終了しなくてはなりません。

条件1 ・十分な実務経験を有し薬剤師としての
本来の業務を日常的に行っていること。
条件2 ・薬剤師を志す学生に対する実習指導に
情熱を持っていること。
条件3 ・常日頃から職能の向上に努めていること。
条件4 ・実習の成果について適正な評価ができること。
条件5 ・認定取得後も継続的かつ日常的に
薬剤師実務に従事する見込みがあること。
条件6 ・実務実習生の受入期間中、
恒常的に指導することができること。
条件7 ・以下の認定実務実習指導薬剤師養成研修の
受講資格を満たしていること。

①実務経験
薬剤師実務経験(病院又は薬局におけるもので、
勤務時間数が1週間当たり3日以上かつ20時間以上の
場合に限る。以下同じ。)が5年以上あること。
※なお、6年制の薬学教育を受けて薬剤師となった者は、
薬剤師実務経験が3年以上あれば、
認定実務実習指導薬剤師養成研修を前もって
受講することができます。
ただし、認定実務実習指導薬剤師の認定申請は、
薬剤師実務経験が5年以上となってから
でなければ行うことができません。

②勤務状況
薬剤師実務経験が、受講しようとする時点において
継続して3年以上であること、かつ、
現に病院又は薬局に勤務(勤務時間数が
1週間当たり3日以上かつ20時間以上の
場合に限る)している者であること。

資格の取得方法

上記の申請条件を満たしたうえで、公益社団法人日本薬剤師研修センターに申請します。

認定期間 更新条件※
6年 認定期限内に
1例以上の薬学生実務実習を指導
ワークショップ受講費 講習会受講費
各回によって異なる 2,160円
認定申請料 更新申請料
5,143円 5,143円

※更新直近1年の間、薬剤師としての実務に継続して携わり、認定期限内に合計3年以上、薬剤師として実務を行っていなくてはなりません。

認定実務実習指導薬剤師を仕事で活かす

認定実務実習指導薬剤師の資格は、病院や保険薬局などの実務実習研修機関に勤務する薬剤師が、指導スキルを高めるために大きく役立つものです。
次世代の薬剤師を養成するための資格であり、医療の現場におけるスキルや知識を伝えるために、大きな役割を担うでしょう。また、実際に薬学部生の実習を行うだけでなく、現場のスタッフを教育していく場面においても、力を発揮することが期待されています。