HIV感染症薬物療法認定薬剤師

■HIV感染症薬物療法認定薬剤師とは

HIV感染症薬物療法認定薬剤師は、一般社団法人日本病院薬剤師会によって認定される資格です。
HIV感染症の薬物療法で求められる専門的な知識やスキル、コミュニケーション力を学ぶと同時に、臨床経験のある薬剤師として認められるものです。平成20年に開始され、認定者数は85名(平成29年10月1日現在)。

仕事内容

HIV感染症薬物療法認定薬剤師は、治療に使用される薬剤の特徴を理解し、最適な薬物治療をサポートすることが主な業務です。HIV感染症の治療では、重大な副作用をもつ薬剤などもあり、慎重な対応が求められます。
薬剤師ならではの専門性をいかし、服薬コンプライアンスを向上させることも、大切な仕事と言えるでしょう。また、HIVの治療は長期にわたるケースがほとんどであり、治療のサポートはもちろんのこと、患者さんに寄り添いながら、QOLの高い生活を送れるような支援も行います。

資格の取得条件

HIV感染症薬物療法認定薬剤師になるためには、下記の項目をすべて満たす必要があります。

条件1 ・薬剤師として優れた見識を備えていること。
条件2 ・薬剤師としての実務経験を5年以上有すること、
日本病院薬剤師会の会員であること。
ただし、別に定める団体のいずれかの会員であればこれを満たす。
条件3 ・日本医療薬学会、日本薬学会、日本臨床薬理学会、
日本エイズ学会のいずれかの会員であること。
条件4 ・日病薬病院薬学認定薬剤師であること。
ただし、日本医療薬学会認定薬剤師であればこれを満たす。
条件5 ・申請時において、病院または診療所もしくは保険薬局に勤務し、
HIV感染症患者に対する指導に引き続いて
3年以上従事していること(所属長の証明が必要)。
条件6 ・日本病院薬剤師会が認定する研修施設(以下「研修施設」という)において、HIV感染症関連の実技研修を16時間以上履修していること。
または、研修施設において3年以上、HIV感染症患者に対する指導に従事していること(所属長の証明が必要)。
条件7 ・日本病院薬剤師会が認定するHIV感染症領域の講習会、
及び別に定める学会が主催するHIV感染症領域の講習会などを
所定の単位(10時間、5単位)以上履修していること。
条件8 ・HIV感染症患者に対する指導実績が30症例以上を満たしていること。
条件9 ・病院長あるいは施設長等の推薦があること。
条件10 ・日本病院薬剤師会が行うHIV感染症薬物療法認定薬剤師認定試験に合格していること。

資格の取得方法

上記の申請条件を満たしたうえで、日本病院薬剤師会に申請します。

認定期間 認定審査料
5年 10,800円
認定料 更新審査料
21,600円 10,800円

HIV感染症薬物療法認定薬剤師を仕事で活かす

HIV感染症薬物療法認定薬剤師は、HIV感染症専門薬剤師を目指すために必要な資格であり、更なるステップアップが可能です。感染症治療などに特化する病院において、とくに活躍の場があります。
また、薬局勤務であっても、在宅治療を望む患者さんにとっての身近な相談相手となり、薬薬連携によってより適切な治療が可能となるでしょう。HIV治療において、薬物療法の選択肢が増えている現在、専門知識を持った薬剤師の活躍が期待されています。