公害防止管理者

■公害防止管理者とは

公害防止管理者は、一般社団法人産業環境管理協会によって認定される資格であり、国家資格でもあります。大気関係第1種~第4、水質関係第1種~第4、騒音・振動関係、特定粉じん関係、一般粉じん関係、ダイオキシン類関係、公害防止主任管理者の13種類もの資格があり、特定工場の事業内容の特色に応じて必要な資格も異なります。
経済成長に伴う産業発展の陰では、何度も公害問題が浮上してきました。国が講じてきた公害対策のなかで、公害防止に関する専門的知識を有する人的組織を各工場に設置する必要性から「特定工場における公害防止組織の整備に関する法律(法律第107号)」が制定されました。この法律により始まったのが公害防止管理者制度です。
公害防止管理者の合格者数は、昭和46年度から平成29年までの累計で370,616人(平成29年度現在)。

仕事内容

公害防止管理者は、製造業、電気供給業、ガス供給業、熱供給業のいずれかに属し、ばい煙発生施設、特定粉じん発生施設、一般粉じん発生施設、汚水等排出施設、騒音発生施設、振動発生施設、ダイオキシン類発生施設などの施設を持つ事業所に選任が義務付けられています。これらの特定工場において、公害防止施設の運転、維持、管理、燃料や原材料の検査などを行うのが主な業務です。
また、安全管理者や衛生管理者、施設の経営者などと共に公害へとつながる恐れのある異常への対応や、予防策のアドバイス、地域住民の苦情や問い合わせに対応する仕事もあります。

資格の取得条件

一般社団法人産業環境管理協会が認定する公害防止管理者になるためには、下記の項目をすべて満たす必要があります。

   
条件1 ・一般社団法人産業環境管理協会が開催する
公害防止管理者等国家試験受験し、
一定の合格基準を満たした者であること
(学歴、年齢、実務経験等の制限なし)。
条件2

・一般社団法人産業環境管理協会が開催する
公害防止管理者等資格認定講習を
規定時間受講し修了試験を受験し、
修了基準を満たしていること
(講習区分ごとに定められている技術資格、
または、学歴に応じた実務経験年数を有している者に限る)

・公害防止管理者等資格認定講習の受講者の場合
修了証書が、資格を証明する書類となり、
同じく免許証や登録手続きはありません。

資格の取得方法

合格証書が資格を証明する書類となり、免許証や登録手続きはありません。更新制度はなく、永年資格となります。

認定期間 受験料(試験区分により異なる)
永年 8,700円または8,200円

公害防止管理者を仕事で活かす

公害防止管理者は、地球環境はもちろん、地域における人々の安全な暮らしの確保に貢献できる重要な職業といえます。資格の種類によって勤務先が異なるものの、主に特定工場で活躍することになるでしょう。薬剤の専門家である薬剤師が公害防止管理者となることで、幅広い課題に対応できるプロとして活躍が期待されます。