予防医学指導士

認定団体:日本予防医学会 ほか
予防医学指導士

予防医学指導士は、予防医学や代替医療を通して健康的な生活を送るための知識を普及させていくスペシャリストです。

日本は世界的な超高齢社会を迎えており、近年では平均寿命だけでなく、介護を必要とせず健康的に生活できる寿命「健康寿命」も注目されています。

予防医学指導士は、生活習慣病の発症予防など、患者さまのQOL(生活の質)改善に貢献できる資格です。薬の専門家である薬剤師が、更にスキルアップするのに適している資格の一つといえるでしょう。

予防医学指導士の仕事内容や資格の取得方法、活躍できる場所などについて解説します。

予防医学指導士とは

予防医学指導士は、予防医学や代替医療に関するスペシャリストです。

近年、超高齢社会の日本では、平均寿命だけでなく健康寿命への関心が高まっています。予防医学指導士は、QOL(生活の質)を向上させ、健康寿命を延ばす活動が期待されています。

誰でも受験できますが、医薬系の資格である薬剤師資格をお持ちの方には、比較的取得しやすい資格といえるでしょう。

予防医学とは

予防医学は「健康寿命」を延ばすことを目的とした、予防の観点からみた医学です。日本の65歳以上の人口は3,619万人で、高齢化率は28.8%となっており、超高齢社会となっています。また、日本の平均寿命は男性81.64歳、女性87.74歳と2019年と比較すると男性は0. 23年、女性は0. 29年を上回り過去最高を更新しています。

一方で介護を必要としない健康寿命は、男性72.68歳、女性75.38歳となっており、晩年の約10年間は、介護を必要とされる方の数が増加しています。

平均寿命と健康寿命との乖離は、国民医療費の増大につながっており、令和元年度は約44兆3895億円、前年度比2.3%(約1兆円)増となっています。このため、日本の社会保険改革は喫緊の課題となっています。

こうした社会背景から、病気になってから対処するのではなく、病気になる前の予防が重視されるようになっています。平均寿命と健康寿命との乖離の原因の一つは、生活習慣病の増加です。

生活習慣病は、普段から健康に気をつけた食生活や運動などを意識することで、病気の発症を予防したり、悪化を抑えたりすることができます。生活習慣病などの予防医学の知識は、薬剤師の仕事にも生かせる、ぜひ身につけておきたい知識です。

予防医学指導士の仕事内容

予防医学のスペシャリストとして、予防医学の知識を一般の方に普及させていく活動が中心です。予防医学指導士の資格を得れば、服薬指導時に、予防の観点からも自信を持って指導できるようになるでしょう。

特にかかりつけ薬局や健康サポート薬局に勤務する薬剤師は、予防医学指導士の資格を生かした仕事をしています。例えば日常生活での食事や睡眠、運動など、薬以外の視点からも、患者さまの健康を支えることができるでしょう。

また薬剤師と予防医学指導士、両方の知識を生かして、生活習慣病の市民講座など、QOL向上の企画への参加が期待できます。

予防医学指導士の資格を取得するには?

予防医学指導士の資格は、「予防医学・代替医療振興協会」又は「日本予防医学会」で取得することができます。

資格の取得条件

予防医学指導士になるためには、以下の条件をすべて満たす必要があります。

予防医学・代替医療振興協会

条件1 当協会に会員登録の上、受講料を振り込む。
条件2 当協会のテキストで自己学習。
条件3 自宅で100題の記述式試験を受ける。テキストや文献を参考に解答可。解答は郵送またはメールで送付。
条件4 資格取得研修会(1日)を受講する。試験の合格および研修会を受講後、資格認定となる。

日本予防医学会

薬剤師など予防医学関連の資格保持者は、資格試験を免除。
薬剤師が資格を取得するためには計30単位(A-2コース)の取得の上、認定審査に通れば資格認定となる。

条件1 当学会に入会する。
条件2 必修単位 予防医学指導士養成研修会を受講(年1回開催) 10単位
選択単位 日本予防医学会年次学術総会に出席。
注:各大会の内容に応じて単位数が変わります。大会開催前に要確認。
出席 10単位
演者 5単位
共同演者 2単位
当学会セミナーに出席(各10単位)。 各 10単位
当学会雑誌投稿 筆頭著者 10単位
共同執筆者 2単位
条件3 薬剤師は認定審査に合格すれば、予防医学指導士証が交付される。

資格の取得方法

前項の条件を満たした後、認定書が交付されます。各団体でかかる費用は以下の通りです。

予防医学・代替医療振興協会

年会費
年会費 5,000円
受講料 50,000円
ワンデイセミナー参加費 10,000円

日本予防医学会

入会金
入会金 5,000円
年会費 10,000円
申請料 10,000円
認定試験受験料 10,000円
認定審査料 10,000円
認定証交付料 20,000円

資格の更新方法

各団体の資格の更新方法は以下の通りです。

予防医学・代替医療振興協会

資格取得の条件や方法でも記載したように、更新制の会員登録をおこない、年会費を毎年支払う形で更新します。

年会費
更新手数料 年会費として一般会員 毎年5,000円※退会すると資格は無効。

日本予防医学会

更新には、必修単位10単位、選択単位10単位の合計20単位が必要です。

条件1 当学会に入会する。 年会費10,000円
条件2 必修単位 予防医学指導士養成研修会を受講(年1回開催) 10単位
選択単位 日本予防医学会年次学術総会に出席。
注:各大会の内容に応じて単位数が変わります。大会開催前に要確認。
出席 10単位
演者 5単位
共同演者 2単位
当学会セミナーに出席(各10単位)。 各 10単位
当学会雑誌投稿 筆頭著者 10単位
共同執筆者 2単位
条件3 認定更新料(5年ごと)
※更新しなければ資格は無効
10,000円

予防医学指導士を仕事で活かす

資格取得のメリット

病気を薬で治す視点からでなく、予防の視点から病気をみられるようになります。薬剤師としてのスキルアップが図れ、他の薬剤師との差別化にもなるでしょう。

薬剤師としての活躍の場が広がり、予防医学の知識をアピールすることで、健康・美容・代替医療関連への転職にも挑戦できるかもしれません。

また、患者さまに対してだけでなく、職場の健康意識への啓発や、家族の健康管理にも役立つでしょう。

活躍できる場所

薬剤師は、薬の相談だけでなく、疾病予防についての相談も多く受けるのではないでしょうか?予防医学の知識があれば、予防の視点からも、自信を持って患者さまとコミュニケーションできるようになるでしょう。

かかりつけ薬局や健康サポート薬局などでは、食生活や睡眠、運動など、薬以外の視点も重要です。特に生活習慣病の患者さまは全国的に多いので、予防医学の知識はとても役立つでしょう。

チーム医療体制の中では、他の医療専門職との協働の際に、予防医学の知識を生かすことで、より積極的にチームに関われることもあります。

また、職場や市民講座などで健康意識を高める啓発活動もできるようになりますし、予防医学指導士の資格は、薬剤師の活躍の場を広げ、キャリアアップにもつながります。

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