医薬情報担当者(MR)

認定団体:MR認定センター
医薬情報担当者(MR)

1. 医薬情報担当者(MR)とは

医薬情報担当者は英語表記の「medical representative」を略し、MRと呼ばれています。MRの仕事は資格がなくてもできますが、多くの企業では専門的な知識を有するものとして有資格者を求めています。
MR資格には、公益財団法人MR認定センターが認定している民間資格があり、MR認定証の取得が可能です。近年ではMR認定証がないと訪問を断る医療機関も増えており、製薬会社における専門性の高い営業職を継続するには必須の資格となっています。MR業務についている人は57,158名となっており、うちMR認定取得率は98.1%です(2020年3月31日現在)。

2. 医薬情報担当者(MR)の主な仕事内容

MRは、医薬品に関する効果や適正な使い方などを正確に伝えることが基本的な仕事です。具体的には、医療機関への営業活動と情報の収集と提供に分けられます。

2-1. 医療機関への営業

製薬会社などに所属するMRは、営業職として医療機関を訪問し、自社の医薬品の営業活動を行います。営業の際は、医薬品の効果や適正な使用方法などの情報をしっかりと伝えて信頼関係を醸成し、患者さんの治療に最適な薬として評価してもらい、継続的な契約につなげることが求められます。

2-2. 情報の収集と提供

医療現場で実際に使用することで分かった薬の効果や副作用などをフィードバックしたり、新たに出てきたニーズを収集したりするのも、MRの大きな役割の一つです。こうした情報をもとにして、今後の品質向上や新薬開発へとつなげていきます。

3. 医薬情報担当者(MR)の資格を取得するには?

3-1. 受験資格の取得条件や概要

医薬情報担当者(MR)になるには、下記の項目を満たしている必要があります。

条件1 公益財団法人MR認定センターに登録している製薬企業やMR派遣業に勤務している場合は、MR認定試験に合格後、6カ月間のMR経験を経てMR認定証が取得できます。
条件2 公益財団法人MR認定センターに登録されていない企業に勤務している場合には、MR認定センターの教育研修施設で基礎教育を300時間受講する必要があります。MR認定試験合格後、実務教育150時間と6ヵ月間のMR経験を修了することでMR認定証が取得できます。
条件3 医師、歯科医師、薬剤師の資格があれば試験科目のうち一部が免除されます。

MR認定試験については、公益財団法人MR認定センターが販売している「認定テキスト」から出題されます。科目は、「医薬品情報」「疾病と治療」「MR総論」に分かれており、すべての科目で一定以上の点数を獲得することで合格となります。

3-2. 資格の合格率や難易度

MR認定資格試験については、比較的難易度は低く、合格率も高くなっています。直近で行われた第26回の試験では、2,133人が受験し、1,584人が合格。合格率は新規受験者が83.9%、再受験者の場合は43.7%となっており、平均すると7割近くが合格しています。

ちなみに、第1回~26回までの合計数値は、以下のようになっています。

受験者数 合格者数 合格率
164,172 130,452 79.5%

3-3. 資格の取得の方法や流れ

MRの資格は、3.1.で解説した条件を満たしたうえで、公益財団法人MR認定センターに交付申請をすることで取得が可能です。

有効期間 更新料
5年 5,000円(税抜)
受験料 2科目以上 受験料 1科目
12,000円(税抜) 8,000円(税抜)

※個人の場合。企業勤務の場合は異なります。

MR認定証取得までは、まずはMR認定試験の受験資格を得るために、製薬企業やMR派遣業やMR認定センターの教育研修施設で基礎教育を行い、その上で認定試験に合格。そこからさらに、6ヵ月間のMR経験を経ることで、ようやくMR認定証の交付資格を得ることができます。試験の合格や、製薬企業への勤務だけで取得できるものではなく、即日発行されるものでもないため、しっかりとスケジュールを組み、資格取得に向けて計画的に行動することが大切です。

4. MRの新規・中途採用現状

公益財団法人MR認定センターが発表する「2020年版 MR白書」によると、MRを新卒者で採用した企業数は、200社中85社。全体の42.5%となっています。また採用企業の内訳としては、内資製薬企業が68社、外資製薬企業が17社、CSO他企業が0社です。

中途採用をした企業に関しては、200社中130社となっており、割合としては65%と、新卒者よりも高い数字となっています。中途採用者の前職としては、製薬他社のMRが最も多く、他にもコントラクトMRや他業界からの転職者の採用をしているところもあります。

ちなみに、2020年3月31日時点でMR業務についている人の総数は、57,158名。その中で、MR認定証取得者は56,058名で、取得率は98.1%となっています。この数字を見ると、MRとして働いていくためには、MR認定証の取得が必須と言っても過言ではないでしょう。

5. 医薬情報担当者(MR)を仕事で活かす

MRは医療機関に医薬品の正しい使用方法や効果を伝える専門家であり、主に製薬会社での活躍が期待されています。薬剤師がMRの資格を取得することで、医薬品に関してより詳細な情報を提供できるスペシャリストとして、一般薬局の相談員、病院でのメディカルコミュニケーター、治験コーディネーターなどの専門的な職場で活躍できることでしょう。

その一方で、度重なる薬価改定やジェネリック医薬品の普及、病院の訪問規制など、MRを取り巻く環境は必ずしも良いものとは言い切れません。だからこそ求められるのが、より高い専門性や人間的なスキルです。ただ単純に医薬品の営業活動をおこなうだけでなく、医師や薬剤師としっかりとした信頼関係を築ける人であれば、量より質が評価され、逆に活動の幅を広げることも可能です。

MRの薬剤師の求人についてはこちらをご覧ください。
営業(MR・MS・その他)の薬剤師求人一覧

6. まとめ

MRについて、その概要や認定資格の中身、今後の見通しなどを解説してきました。MR認定資格に関しては、合格率こそ高いものの、受験のためにはいくつかステップを踏む必要があり、即日取得ができるものではないため注意しましょう。またMR認定資格を得たからと言って、ゴールというわけではありません。資格取得後も勉強や情報収集を欠かさず、より市場価値の高い人材になれるように努力を重ねていくことで、理想のキャリアを描いていくようにしてください。

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