臨床心理士

認定団体:公益財団法人 日本臨床心理士資格認定協会
臨床心理士

臨床心理士とは

臨床心理士は、公益財団法人日本臨床心理士資格認定協会が認定する民間資格です。臨床心理学の知識と技術を有し、心の問題に取り組むことができる専門家として認定されます。近年、心理的な問題から精神疾患を発症する人も増えており、そうした患者や家族に寄り添って適切なアドバイスができるプロフェッショナルとして臨床心理士が注目されています。

1988年12月に初の臨床心理士が誕生し、累計39,576名(2021年現在)が合格しています。

臨床心理士の仕事内容

臨床心理士は心の問題に取り組む専門職で、大きく4種の主な仕事があります。まず、相談者の状況を確認し、支援内容を決める「臨床心理査定」。実際に心理ケアを行う「臨床心理面接」、問題解決のために周囲への働きかけを行う「臨床心理的地域援助」、そして、より質の高いケアを提供するための「臨床心理に関する調査・研究」です。具体的な業務内容は、教育・医療・司法・福祉産業などの職域によって異なります。

臨床心理士の資格を取得するには?

資格の取得要件

臨床心理士になるためには、以下の要件1~7のいずれかに該当する必要があります。

要件1 公益財団法人日本臨床心理士資格認定協会(以下、協会とする)が認可する第1種指定大学院(修了後の心理臨床経験不要)を修了し、受験資格取得のための所定要件を充足している者。
要件2 協会が認可する第1種指定大学院を修了し、修了後1年以上の心理臨床経験を含む受験資格取得のための所定要件を充足している者。
要件3 協会が認可する第2種指定大学院を修了し、修了後1年以上の心理臨床経験を含む受験資格取得のための所定要件を充足している者。
要件4 協会が認可する第2種指定大学院を修了し、修了後2年以上の心理臨床経験を含む受験資格取得のための所定要件を充足している者。
要件5 学校教育法に基づく大学院において、臨床心理学またはそれに準ずる心理臨床に関する分野を専攻する専門職学位課程を修了した者。
要件6 諸外国で、上記1または3いずれかと同等以上の教育歴および日本国内における心理臨床経験2年以上を有する者。
要件7 医師免許取得者で、取得後心理臨床経験2年以上を有する者。

資格の取得方法

上記の要件を満たしたうえで、臨床心理士受験に申し込みます。一次試験(多肢選択方式試験および論文記述試験)と二次試験(口述面接試験)の結果を踏まえて、合格すれば、資格認定証書の交付手続きを所定期日までに完了することで認定されます。

認定期間 受験申請書類
5年 1,500円(税込)/1部

※資格審査料・資格登録料あり。

資格の更新について

臨床心理士の認定期間は5年間で、更新するためには以下の要件を満たす必要があります。

要件1 5年以内に下記の(1)~(6)の教育研修機会に、(1)(2)のいずれかを含む3項目以上で参加(発表)し、計15ポイント以上を取得すること。

(1)公益財団法人日本臨床心理士資格認定協会(以下、協会とする)が主催する研修会等への参加
(2)一般社団法人日本臨床心理士会もしくは地区または都道府県単位の当該臨床心理士会が主催して行う研修会等への参加
(3)協会が認める関連学会での諸活動への参加
(4)協会が認める臨床心理学に関する研修会への参加
(5)協会が認めるスーパーヴァイジー経験
(6)協会が認める臨床心理学関係の著書の出版

臨床心理士を仕事で活かす

臨床心理士として活躍できる職場はさまざまです。たとえば、スクールカウンセラーとして、生徒と面接し相談を受け、保護者や教職員と面接しながら心の問題に取り組むケースもあるでしょう。病院では、精神疾患の患者や、病気や怪我で悩み心の問題を抱えている人の心理ケアを行うこともあるでしょう。ほかにも、市町村の保健センターでは住人のカウンセリングや乳幼児の健康診査、発達相談などを担当することもあります。

また、薬局勤務の場合でも、来局されるお客様への相談対応や、在宅ケアによる不安を抱える家族や患者の心理的サポートなど、臨床心理士が求められる場所は幅広く、活躍の場も広がります。

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