外来がん治療認定薬剤師

■外来がん治療認定薬剤師とは

外来がん治療認定薬剤師は一般社団法人日本臨床腫瘍薬学会が認定する資格です。
外来で行われるがん治療を安全に実施するための知識・技能を習得した薬剤師として認定されます。今後、ますます在宅でがん治療を行う患者さんが増えることが予想されており、地域でのがん治療において、患者さんとその家族をトータルサポートできる薬剤師として活躍できるでしょう。
平成26年の4月から開始され、現在認定者は639人(平成30年4月1日現在)。

仕事内容

著しい進歩を遂げているがん治療の最新情報を収集しながら、がん薬物療法のスペシャリストとして情報提供を行うのが主な業務です。
病院勤務ではがん治療における患者さんごとの問題点を明確化することで医師のがん診療を支援し、薬物療法プラン設計を行います。薬局では抗がん剤治療中の患者さんが自宅に帰ってからの副作用モニタリングを継続して行い、問題点を見直し、病院へ情報をフィードバックします。
病院薬剤師と薬局薬剤師が密接に連携を取りながら、患者さんのライフスタイルにあった治療プランの支援や発生する副作用などの問題解決を行います。

資格の取得条件

外来がん治療認定薬剤師になるためには、下記の項目をすべて満たす必要があります。

条件1 ・薬剤師免許を持っていて、
薬剤師として優れた人格と見識を備えていること。
条件2 ・3年以上、薬剤師としての実務の経験をあること。
条件3 ・日本臨床腫瘍薬学会の正会員であって、
申請の時点で会費が未納でないこと。
条件4 ・日本病院薬剤師会生涯研修履修認定薬剤師、
薬剤師認定制度認証機構により認証された
生涯研修認定制度による認定薬剤師、日本医療薬学会認定薬剤師、
日本薬剤師会生涯学習支援システム「JPALS」
クリニカルラダーレベル5のいずれかの認定を取得していること。
条件5 ・日本臨床腫瘍薬学会が認定するがん領域の講習、
または研修を60単位以上履修していること。
条件6 ・外来のがん患者のサポート事例を10例提出すること。
条件7 ・日本臨床腫瘍薬学会が実施する
外来がん治療認定薬剤師認定試験に合格すること。

資格の取得方法

規定の認定申請書類一式に記載し、日本臨床腫瘍薬学会に申請します。
書類審査、筆記試験、面接試験に合格したのち、資格を取得することができます。

認定期間 審査・試験料
3年 21,600円
登録料 更新審査料
10,800円 15,000円

外来がん治療認定薬剤師を仕事で活かす

外来がん治療認定薬剤師の資格取得を通して、がん治療の最新情報取得や症例への介入を経験することができます。がん薬物治療の専門家として、薬物療法プラン設計や副作用管理の面で患者さんの役に立つことができるでしょう。
今後は入院でのがん治療よりも自宅での治療が増えていくと予想されます。医薬連携、薬薬連携などの医療連携が大切になっていくなかで、病院や薬局それぞれの現場において活躍が期待されるでしょう。