更新日：2023年12月14日

リウマチ財団登録薬剤師

認定団体：日本リウマチ財団

リウマチ財団登録薬剤師とは

リウマチ財団登録薬剤師は、日本リウマチ財団が認定している資格です。リウマチ性疾患の薬物療法についての経験や知識を持つ薬剤師が対象で、リウマチ性疾患の薬物療法に精通したスペシャリストを育成し、他の日本リウマチ財団登録医や日本リウマチ財団登録リウマチケア看護師と連携し、チーム医療体制を築き上げることが大きな目的です。

リウマチ性疾患の患者に対するケア水準を向上させて、よりよい医療を提供するために設立されました。2014年度に制度が発足し、登録されている薬剤師は477人（2018年5月現在）となっています。

リウマチ財団登録薬剤師

1.リウマチ財団登録薬剤師とは
- 1-1.リウマチ財団登録薬剤師の仕事内容
2.リウマチ財団登録薬剤師の資格を取得するには？
3.リウマチ財団登録薬剤師を仕事で活かす

目次を見る

リウマチ財団登録薬剤師の仕事内容

リウマチ疾患の薬物療法に精通した知識で、他の職種と連携して薬学的管理をおこない、リウマチ性疾患のケアにあたったり、患者や家族に薬剤等の効果、副作用の情報を提供し服薬を指導したりします。チーム医療の一員として、医師や他業種からの質問に答えたり、資料を提示したりする業務もあります。

リウマチ財団登録薬剤師の資格を取得するには？

資格の取得要件

リウマチ財団登録薬剤師になるためには、以下の要件を満たす必要があります。

要件1	薬剤師免許を有しており、申請時に3年以上の薬剤師実務経験が有ること。
要件2	リウマチ性疾患について、「リウマチ財団登録薬剤師研修カリキュラム」相当の医療薬学の知識及び経験を有していること。
要件3	直近5年間において通算1年以上リウマチ性疾患の薬学的管理指導に従事し、かつ直近5年間において以下の要件を満たしていること。（1）リウマチ性疾患服薬指導等の薬剤師業務を担当したリウマチ性疾患薬学的管理指導患者名簿10例（抗リウマチ薬の調剤3例以上を含む）を有すること。（2）（1）のリウマチ性疾患薬学的管理指導患者名簿のうち5例（前号に規定する抗リウマチ薬の調剤3例以上含む）について、リウマチ性疾患薬学的管理指導記録の記載を有すること。（3）公益財団法人日本リウマチ財団が主催、または認定するリウマチ性疾患の医療薬学に関するカリキュラムに相当する教育研修会で、20単位以上を取得した証明書を有すること。

資格の取得方法

申請期間内に必要書類を提出し、書類審査が通れば登録証が交付されます。

認定期間	審査料
5年	10,000円
登録料	更新料
5,000円	10,000円

資格の更新について

リウマチ財団登録薬剤師の認定期間は5年間で、更新するためには以下の1または2の要件を満たす必要があります。

要件1	直近5年間において通算1年以上リウマチ性疾患の薬学的管理指導に従事し、かつ直近5年間において以下の要件を満たしていること。（1）リウマチ性疾患服薬指導等の薬剤師業務を担当したリウマチ性疾患薬学的管理指導患者名簿10例（抗リウマチ薬の調剤3例以上を含む）を有すること（教育研修会において12単位以上を取得）。（2）（1）のリウマチ性疾患薬学的管理指導患者名簿のうち3例（前号に規定する抗リウマチ薬の調剤2例以上含む）について、リウマチ性疾患薬学的管理指導記録の記載を有すること（教育研修会において6単位以上を取得）。
要件2	リウマチ性疾患薬学的管理指導患者名簿10例に満たない場合、直近5年間においてリウマチ性疾患服薬指導等の薬剤業務従事歴はないがリウマチ性疾患服薬指導等の薬剤業務に従事する意思があり、以下の要件を満たす者もリウマチ財団登録薬剤師資格の再審査を受けることができる。（1）第1号及び第2号のリウマチ性疾患薬学的管理指導患者名簿、リウマチ性疾患薬学的管理指導記録の提出に代わり理由書を提出すること。（2）直近5年間に教育研修会へ出席し、20単位以上を取得した証明書を有すること。

要件1

直近5年間において通算1年以上リウマチ性疾患の薬学的管理指導に従事し、かつ直近5年間において以下の要件を満たしていること。

（1）リウマチ性疾患服薬指導等の薬剤師業務を担当したリウマチ性疾患薬学的管理指導患者名簿10例（抗リウマチ薬の調剤3例以上を含む）を有すること（教育研修会において12単位以上を取得）。

（2）（1）のリウマチ性疾患薬学的管理指導患者名簿のうち3例（前号に規定する抗リウマチ薬の調剤2例以上含む）について、リウマチ性疾患薬学的管理指導記録の記載を有すること（教育研修会において6単位以上を取得）。

要件2

リウマチ性疾患薬学的管理指導患者名簿10例に満たない場合、直近5年間においてリウマチ性疾患服薬指導等の薬剤業務従事歴はないがリウマチ性疾患服薬指導等の薬剤業務に従事する意思があり、以下の要件を満たす者もリウマチ財団登録薬剤師資格の再審査を受けることができる。

（1）第1号及び第2号のリウマチ性疾患薬学的管理指導患者名簿、リウマチ性疾患薬学的管理指導記録の提出に代わり理由書を提出すること。

（2）直近5年間に教育研修会へ出席し、20単位以上を取得した証明書を有すること。

資格情報リンク：公益財団法人日本リウマチ財団

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リウマチ財団登録薬剤師を仕事で活かす

リウマチ性疾患の薬物療法に精通したスペシャリストである専門薬剤師として、リウマチ治療体制の一員を担うことができます。リウマチ性疾患を専門に扱っている病院、施設が主な活躍の場になるでしょう。また、他の薬剤師の指導を行う管理職として、後輩の教育においても活躍が期待されています。

そのほか、製薬会社においても、専門的な知識を有した薬剤師として需要があります。取得要件がやや厳しい資格であるものの、資格取得後にはリウマチ治療に関する専門薬剤師として、医療教育施設や医療機関、製薬会社など、活躍の場が広がることでしょう。

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