インフェクションコントロールドクター(ICD)

認定団体:ICD制度協議会
インフェクションコントロールドクター(ICD)

インフェクションコントロールドクター(ICD)とは

インフェクションコントロールドクター(ICD)は、ICD制度協議会が認定する感染制御を専門とする資格です。ICD制度協議会は、1999年4月に発足し、29の学会で組織されています(2022年9月現在)。感染制御の専門知識を有するエキスパートを育成し、最新の正しい知識と情報から、そのレベルを維持、向上させることを目的として活動しています。

病院での感染対策を充実させるためには、医師をはじめとする多職種の連携が必要不可欠です。それらを統合する院内感染対策委員会を機能させるためのエキスパートとして、インフェクションコントロールドクター(ICD)の活躍が期待されています。

インフェクションコントロールドクター(ICD)の仕事内容

インフェクションコントロールドクター(ICD)は、医師、看護師、薬剤師、検査技師をはじめとする院内の各職種の業務と役割を把握しながら、感染症対策に関わる専門的な知識を生かして、効果的な感染症対策を立案・実践することが主な業務です。

具体的には、ガイドラインや文献からの情報収集や、院内感染対策の結果を考察し、見直す役割を担います。また、各職種へ院内感染の知識共有や、院内感染発生時の対応、伝染性感染症発症時の対応において指導者的な役割を持つ専門家として活動します。

インフェクションコントロールドクター(ICD)の資格を取得するには?

資格の取得要件

インフェクションコントロールドクター(ICD)になるためには、次の要件をすべて満たさなければなりません。
要件1 ICD認定制度に加盟している、いずれかの学会の会員であること(会員歴の長さは問わない)。
要件2 医師歴が5年以上の医師、または博士号を取得後5年以上のPhDであること。
要件3 病院感染対策に係わる活動実績(感染対策実務歴5点以上、講習会出席、論文または学会・研究発表)があること。
要件4 所属施設長からの推薦があること。
要件5 所属学会からの推薦があること。
薬剤師がインフェクションコントロールドクター(ICD)を目指す場合、ICD制度協議会に加盟する29(2023年5月現在)の学会に所属し、かつ博士号(PhD)を取得する必要があります。

資格の取得方法

上記の要件を満たしたうえで、ICD認定申請書、業績書類、医師免許証もしくは学位記のコピー、所属施設長と所属学会の推薦状、申請料振込受領証のコピーを添えてICD制度協議会に申請し、総合的な評価において認定されます。

認定期間 申請料
5年 11,000円(税込)
認定料 更新料
22,000円(税込) 11,000円(税込)

資格の更新について

インフェクションコントロールドクター(ICD)の認定期間は5年間で、更新するためには以下の要件をすべて満たしている必要があります。ただし、認定期間中に65歳を迎えた場合には、認定推薦母体の学会会員を継続することのみで更新可能です。
要件1 引き続き認定推薦母体の学会の会員であること。
要件2 所定の研修において総単位数50以上(そのうちの20単位以上は、ICD制度協議会または厚生労働省の委託講習会に2回以上参加した単位が含まれていること)を取得すること。

インフェクションコントロールドクター(ICD)を仕事で活かす

薬剤師がインフェクションコントロールドクター(ICD)の資格を得るためには、大学院で博士号を取得しなければなりません。さらに、感染症に関する知識や経験が必要であり、日々の研鑽が欠かせません。

病院内での感染症対策は、人から人へ広がる感染症を防ぐこと、治療で使用する器具の滅菌・消毒状況を確認すること、薬剤耐性菌の発生や感染を防止することなど、多岐に渡ります。

感染制御において薬剤の適切な使用法を提案することは重要な項目であり、薬のスペシャリストである薬剤師の専門性を発揮できる仕事です。インフェクションコントロールドクター(ICD)は薬剤師の活躍の場を大きく広げるものといえるでしょう。

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