精神科専門薬剤師
精神科専門薬剤師とは
精神科専門薬剤師は、一般社団法人日本病院薬剤師会によって認定される資格です。精神科薬物療法認定薬剤師の認定を受けている前提でのステップアップ資格となります。精神科薬物療法認定薬剤師と同様に、精神疾患の薬物療法に関して、より高度な知識や技術を身につけ、精神疾患に対する薬物療法を有効かつ安全に行うことのできる認定資格として、活躍の場が広がっています。学会での論文の発表や学会誌への論文掲載などが資格取得要件にあるため、より専門性の高い認定資格といえるでしょう。2008年4月1日より施行されて以来、認定者数は54名(2022年4月1日現在)となっています。
目次
精神科専門薬剤師
精神科専門薬剤師の仕事内容
薬物療法に関する高度な知識と多くの臨床経験を活かし、個々の患者に最適な薬物療法や副作用の予測・解決方法を医師、患者の双方に提案し、治療をサポートすることが主な業務です。また、精神疾患の患者との良好なコミュニケーションを築き、薬物治療についての話し合いや、社会復帰への支援を行います。資格を更新し続けていくにあたっては、論文発表などが必要となるため、精神疾患や薬物療法における研究も仕事内容のひとつといえます。
精神科専門薬剤師の資格を取得するには?
資格の取得要件
精神科専門薬剤師になるためには、以下の要件を満たす必要があります。
要件1 | 申請時において、精神科薬物療法認定薬剤師であり、かつ日本精神神経学会、日本神経精神薬理学会、日本臨床精神神経薬理学会、日本生物学的精神医学会、日本病院・地域精神医学会、日本社会精神医学会、日本老年精神医学会、日本精神科救急学会、日本認知症学会、日本精神薬学会のいずれかの会員であること。 |
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要件2 | 日本医療薬学会、日本薬学会、日本薬剤師会学術大会、上記精神科領域の学会、関連する国際学会、全国レベルの学会あるいは日本病院薬剤師会ブロック学術大会において、精神科領域に関する学会発表が2回以上(うち、少なくとも1回は発表者)、複数査読制のある国際的あるいは全国的学会誌・学術雑誌に精神科領域の学術論文が1編以上(うち、少なくとも1編は筆頭著者)の全てを満たしていること。 |
要件3 | 病院長あるいは施設長等の推薦があること。 |
要件4 | 日本病院薬剤師会が行う精神科専門薬剤師認定試験に合格していること。 |
資格の取得方法
上記の申請要件を満たしたうえで、日本病院薬剤師会に申請します。
認定期間 | 認定審査料 | |
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5年 | 会員:10,000円(税別) 非会員:15,000円(税別) |
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認定料 | 更新審査料 | 更新料 |
20,000円(税別) | 会員:10,000円(税別) 非会員:15,000円(税別) |
20,000円(税別) |
資格の更新について
精神科専門薬剤師の認定期間は5年間で、更新するためには以下の要件をすべて満たしている必要があります。
要件1 | 認定期間中、継続して日本病院薬剤師会の会員であること。 ただし、日本薬剤師会、日本女性薬剤師会、日本保険薬局協会のいずれかの会員であればこれを満たす。 |
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要件2 | 更新申請時において、日本薬学会、日本医療薬学会、日本臨床薬理学会のいずれかの会員であり、かつ日本精神神経学会、日本神経精神薬理学会、日本臨床精神神経薬理学会、日本生物学的精神医学会、日本病院・地域精神医学会、日本社会精神医学会、日本老年精神医学会、日本精神科救急学会、日本認知症学会、日本精神薬学会のいずれかの会員であること。 |
要件3 | 認定期間中、施設内において、精神科に関する専門的業務に従事していたこと、および施設内・地域・学会等において指導的役割を果たしてきたことを証明できること。 |
要件4 | 更新申請までの5年間に、定められた精神科に関する講習単位50単位以上(特段の理由がある場合を除き、毎年最低3単位以上)を取得すること。 ただし、50単位のうち日本病院薬剤師会の精神科に関する講習会で12単位以上を取得すること。 |
要件5 | 更新申請までの5年間に、関連する国際学会、全国レベルの学会あるいは日本病院薬剤師会ブロック学術大会において、精神科に関する学会発表が1回以上(共同発表者でも可)、または複数査読制のある国際的あるいは全国的な学会誌・学術雑誌に精神科に関する学術論文が1編以上(共同著者でも可)あること。 |
精神科専門薬剤師を仕事で活かす
精神疾患の薬物療法におけるエキスパートとして、精神科を有する病院において活躍が期待される資格です。患者に寄り添ったり、医師へ助言・提案したりするのはもちろんですが、それに加えて医療スタッフへの教育や指導といった仕事も担う重要な役割があり、さまざまな臨床現場において求められる機会も多いことでしょう。また、精神科に特化した薬剤の専門的な知識を持つことから、製薬会社や開発・研究機関においてもニーズが高まります。
- 認定薬剤師
- 専門薬剤師
- その他の資格
- 医薬情報担当者(MR)
- 医療情報技師
- NR・サプリメントアドバイザー
- 漢方アドバイザー
- ケアマネジャー(介護支援専門員)
- 公害防止管理者
- 抗酸菌症エキスパート
- 骨粗鬆症マネージャー
- 産業カウンセラー
- 治験コーディネーター(CRC)
- 上級医療情報技師
- 食品衛生監視員
- 食品衛生管理者
- 日本禁煙学会認定専門指導者
- 日本糖尿病療養指導士(CDEJ)
- 日本褥瘡学会在宅褥瘡予防・管理師
- 日本褥瘡学会認定師
- 認定クリニカル・トキシコロジスト
- ビューティケアアドバイザー
- ヘルスケアアドバイザー
- 麻薬取締官
- メディカルアロマセラピスト
- 薬物療法指導薬剤師
- リウマチ財団登録薬剤師
- 臨床心理士
- 労働衛生コンサルタント
- 医薬品製造管理者・医薬部外品等責任技術者
- 環境衛生指導員
- インフェクションコントロールドクター(ICD)
- 毒物劇物取扱責任者
- 薬事監視員
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