がん指導薬剤師

■がん指導薬剤師とは

がん指導薬剤師は、一般社団法人日本医療薬学会によって認定される資格です。「がん専門薬剤師」を養成するための指導者資格でもあります。
医療技術が日々進歩するなかで、がん治療は特に高度な進化を遂げており、良質かつ安全な治療を選択できるよう、指導者あるいは研究者としての役割が期待されています。また、医療機関が「がん専門薬剤師研修施設」として認められるためには、がん指導薬剤師が所属していることが条件となっています。
今後もますます活躍の場が広がるニーズの高い資格といえるでしょう。平成21年11月より開始され、認定者数は238人(2018年1月18日現在)。

仕事内容

「がん専門薬剤師」を養成するための研修や講座において、指導者として講義やアドバイスを行うのが主な業務です。
資格取得要件として、学会や論文発表などの研究活動が必要になることから、さらなる研鑽に向けて、最新のがん医療に関する研究を継続し、他の薬剤師に向けた情報発信も仕事の一部といえるでしょう。また、最新の抗がん剤を使用した治療プランを設計し、副作用管理などを行うといった専門的なスキルは、医師や看護師をはじめ、患者さん、同僚の薬剤師からも相談される貴重な存在となるでしょう。

資格の取得条件

がん指導薬剤師になるためには、下記の項目をすべて満たす必要があります。

条件1 ・がん専門薬剤師として5年以上の活動実績を有すること。
条件2 ・5年間継続して、一般社団法人日本医療薬学会の会員であること。
条件3 ・がん領域の学会の会員であること。
条件4 ・査読制のある国際的あるいは全国的学会誌・学術雑誌に
がん領域1編以上を含む学術論文3編、
あるいはがん領域の英文論文筆頭著者1編。
条件5 ・国際学会あるいは全国規模の学会において
がん領域に関する学会発表3回あるいは国際学会筆頭発表者1回。

資格の取得方法

上記の条件を有したうえで、日本医療薬学会に申請します。
認定申請書だけでなく、申請資格を証明する書類やチェックリストが必要なため、事前に準備しておきましょう。

認定期間 認定審査料
5年 0~10,800円、21,600円
(資格有無により変動)
認定料 更新審査料
0~21,600円
(資格有無により変動)
16,200円

がん指導薬剤師を仕事で活かす

がん指導薬剤師は、「がん専門薬剤師研修施設」をはじめ、がん治療に取り組む病院を中心に活躍の場があり、今後ますます需要が広がることも予測されます。また、診療報酬における「がん患者管理指導料」の算定要件を満たすとともに、広告が可能な資格として注目されています。
その他、新薬研究を進める企業においても、がん治療のスペシャリストとして需要があります。専門性の高い資格として、今後ますます活躍の場が広がることでしょう。