がん指導薬剤師

認定団体:一般社団法人 日本医療薬学会
がん指導薬剤師

がん指導薬剤師とは

がん指導薬剤師は、一般社団法人日本医療薬学会によって認定される「がん専門薬剤師」を養成するための指導者資格です。

医療技術が日々進歩するなかで、がん治療は特に高度な進化を遂げており、良質かつ安全な治療を選択できるよう、指導者あるいは研究者としての役割が期待されています。また、がん指導薬剤師が所属していることで、その医療機関が「がん専門薬剤師研修施設」として認められるための要件を一つ満たすことができます。

今後もますます活躍の場が広がるニーズの高い資格といえるでしょう。2009年11月より開始され、認定者数は315人(2022年1月17日現在)となっています。

がん指導薬剤師の仕事内容

「がん専門薬剤師」を養成するための研修や講座において、指導者として講義やアドバイスを行うことが主な業務です。

また、さらなる研鑽に向けて、最新のがん医療に関する研究を継続し、他の薬剤師に向けた情報発信をおこなうことも仕事の一部といえるでしょう。最新の抗がん剤を使用した治療プランを設計し、副作用管理などを行うといった専門的なスキルは、医師や看護師をはじめ、患者、同僚の薬剤師からも相談される貴重な存在となるでしょう。

がん指導薬剤師の資格を取得するには?

資格の取得要件

がん指導薬剤師になるためには、下記の要件をすべて満たす必要があります。

要件1 がん専門薬剤師として5年以上医療現場で活動していること。
要件2 一般社団法人日本医療薬学会が定める講習会等のクレジットを、5年で50単位以上取得していること。
要件3 5年間継続して、一般社団法人日本医療薬学会の会員であること。
要件4 がん領域の学会の会員であること。
要件5 複数査読制のある国際的あるいは全国的学会誌・学術雑誌に掲載されたがん領域1報以上を含む学術論文が3報以上(うち、少なくとも1報は筆頭著者)、あるいはがん領域の英文論文筆頭著者1報以上(症例報告を含む)。

ただし、編集委員以外の複数の専門家による査読を経ていない論文や商業誌の掲載論文は本条の対象外とする。
要件6 国際学会、全国学会あるいは定められた地区大会におけるがん領域に関する学会発表3回以上(うち、少なくとも1回は筆頭著者)、あるいは国際学会筆頭発表者1回以上。
要件7 がん専門薬剤師である期間に、がん専門薬剤師集中教育講座に1回以上参加したこと。

資格の取得方法

上記の要件を満たしたうえで、一般社団法人日本医療薬学会に申請します。
認定申請書だけでなく、申請資格を証明する書類やチェックリストが必要なため、事前に準備しておきましょう。

認定期間 認定審査料
5年 5,500円(税込)
認定料 更新審査料
11,000円(税込) 11,000円(税込)

資格の更新について

がん指導薬剤師の認定期間は5年間で、更新するためには以下の要件をすべて満たしている必要があります。

要件1 申請時における認定期間中に、継続して一般社団法人日本医療薬学会の会員であること。
要件2 申請時における認定期間中に、継続してがん領域の学会の会員であること。
要件3 申請時における認定期間中に、一般社団法人日本医療薬学会が定める講習会等のクレジットを50単位以上取得していること。
要件4 申請時における認定期間中に、定められた施設あるいは地域・学会等において、指導的役割を果たしてきたこと。

がん指導薬剤師を仕事で活かす

がん指導薬剤師は、「がん専門薬剤師研修施設」をはじめ、がん治療に取り組む病院を中心に活躍の場があり、需要が広がることが予測されます。

その他、新薬研究を進める企業においても、がん治療のスペシャリストとして需要があります。専門性の高い資格として、今後ますます活躍の場が広がることでしょう。

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