腎臓病薬物療法専門薬剤師

認定団体:一般社団法人 日本腎臓病薬物療法学会
腎臓病薬物療法専門薬剤師

腎臓病薬物療法専門薬剤師とは

腎臓病薬物療法専門薬剤師は、一般社団法人日本腎臓病薬物療法学会によって認定される専門薬剤師資格です。腎臓病患者への薬物療法に関して十分な知識と技術を持ち、質の高い腎臓病薬物療法を実践し、教育や研究へも従事できる薬剤師と認められた場合に認定されます。

日本腎臓病薬物療法学会が認定する腎臓病薬物療法認定薬剤師の上位資格でもあり、腎臓病薬物療法専門薬剤師の認定者は20人です(2020年9月現在)となっています。

腎臓病薬物療法専門薬剤師の仕事内容

腎臓薬物療法では、患者の腎機能を保ち、腎機能障害の度合いに合わせて医薬品を適正に使用する必要があります。腎臓病薬物療法専門薬剤師は、医薬品の選択や用法・用量を医師に提案することで、腎臓にかかわる薬物療法を実践します。

さらに、患者のアドヒアランス向上や、有効かつ安全な腎臓病薬物療法を医療機関全体として提供できるように医療現場で教育や指導を行い、医療の質をさらに発展させるために研究を継続することが求められています。

腎臓病薬物療法専門薬剤師の資格を取得するには?

資格の取得要件

腎臓病薬物療法専門薬剤師になるためには、以下の要件を満たす必要があります。

要件1 腎臓病薬物療法認定薬剤師として、腎臓病および透析患者の薬物療法などに関連する医療に3年以上携わっていること。
要件2 申請時において、日本腎臓病薬物療法学会の会員であること。
要件3 日本腎臓病薬物療法学会(日本腎と薬剤研究会も含む)、日本腎臓学会、日本透析医学会、日本医療薬学会、日本薬剤師会学術大会等の全国レベルの学会や関連する国際学会において、腎臓病および透析患者の薬物療法に関する学会発表が5回以上(うち、少なくとも2回は筆頭発表者)、複数査読制のある国際的あるいは全国的学会誌・学術雑誌に腎臓病および透析療法に関する学術論文を投稿が3編以上(うち、少なくとも1編は筆頭著者)のすべてを満たしていること。

資格の取得方法

上記の申請要件を満たしたうえで、日本腎臓病薬物療法学会に申請します。

認定期間 書類審査料
5年 11,000円(税込)
認定試験受験料 更新料(書類審査料)
16,500円(税込) 10,000円(税込)

資格の更新について

腎臓病薬物療法専門薬剤師の認定期間は5年間で、更新するためには以下の要件をすべて満たしている必要があります。

要件1 日本国の薬剤師免許を有し、薬剤師としての優れた人格および識見を備えていること。
要件2 継続的に、日本腎臓病薬物療法学会の会員であること。
要件3 専門薬剤師として、腎臓病薬物療法に貢献した活動履歴を提出すること。
要件4 日本腎臓病薬物療法学会が示す単位基準の修得単位が、更新年の直近5年間で20単位以上あること。

ただし、20単位のうち、日本腎臓病薬物療法学会主催の学術集会への参加に係る単位の合計として6単位以上必要であり、かつ毎年1単位以上履修すること。
要件5 日本腎臓病薬物療法学会が指定する指定講演を2回以上受講していること。
要件6 日本腎臓病薬物療法学会、日本腎臓学会、日本透析医学会、日本医療薬学会、日本薬剤師会学術大会等、全国レベルの学会や関連する国際学会において、腎臓病および透析患者の薬物療法に関する学会発表が、更新年の直近5年間で2回以上(筆頭発表者でなくても可)、複数査読制のある国際的あるいは全国的学会誌・学術雑誌に腎臓病、および透析療法に関する学術論文を投稿が更新年の直近5年間で1編以上(共著可)の全てを満たしていること。

腎臓病薬物療法専門薬剤師を仕事で活かす

腎臓病薬物療法専門薬剤師は患者の腎機能に応じた薬物療法を実践するだけでなく、教育者や研究者としての役割が求められています。主な活躍の場は、チーム医療を実践する病院となりますが、そのほか研究機関に所属して働く道もあります。

また、同じ医療機関で働く医師、薬剤師、看護師などへの教育や、腎臓病薬物療法を実践するためのシステム開発などに携わることもあるでしょう。腎臓病薬物療法専門薬剤師は取得の難しい資格の一つですが、自身の専門分野として極めていくために魅力的な資格でもあります。

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