小児薬物療法認定薬剤師

■小児薬物療法認定薬剤師とは

小児薬物療法認定薬剤師は、公益財団法人日本薬剤師研修センターによって認定される資格です。小児薬物療法に関する専門家として、一定レベル以上の能力と適性があると認められるもので、医薬品に関わる専門的立場から、医療チームの一員として小児科領域の薬物治療に参画し、小児患者と保護者に対して、指導や助言、教育を行うことが期待されています。平成24年より試験による認定制度が開始し、認定者は983人(2018年9月末現在)。

仕事内容

小児の薬物療法は、小児特有の疾患への対処法をはじめ、医薬品の体重・年齢換算、散剤・水剤等の服用方法、発育障害などの副作用など、成人とは異なる注意点が多くあります。
医薬品の専門家として、薬物治療計画を担当医師に提案し、看護師や多職種へのアドバイスを行うのが主な業務です。
また、小児患者や保護者においては服用方法、治療意図、副作用対策などを指導、助言することもあります。
急速に少子高齢化社会を迎え、医療・保健の分野で小児の健康を守る社会構造や制度の構築が急がれているなかで、小児における薬物療法を広く認識し、その役割の重要性を広める教育者としての役割も期待されています。

資格の取得条件

小児薬物療法認定薬剤師になるためには、以下の項目を満たす必要があります。

条件1 ・保険薬局または病院・診療所での実務経験3年以上、
現に保険薬局または病院・診療所に勤務していること。
条件2 ・日本薬剤師研修センターと日本小児臨床薬理学会が
実施する小児薬物療法研修会を修了していること。
条件3 ・小児薬物療法認定薬剤師認定試験に合格していること。
条件4 ・日本薬剤師研修センターに登録された、
小児科病棟において薬剤管理指導業務を
実施している病院での1日(原則6時間)の
小児関連実務研修を修了していること。
なお、実務研修は、当該年の小児薬物療法研修開始以降、
認定試験合格年の末日(12 月末日)までに修了していること。

資格の取得方法

上記の申請条件を満たしたうえで、日本薬剤師研修センターに申請し、認定証を発行します。

認定期間 受験料※
3年 10,286円
認定証発行手数料 更新料
20,572円 20,572円

※受講年に限り受験料含む、1日1研修につき

小児薬物療法認定薬剤師を仕事で活かす

小児薬物療法認定薬剤師の研修・試験を通して、小児の疾患、生理学的特徴、薬物動態的特徴や小児の心理・行動を理解し、その支援を実践するための知識を取得することができます。
多くの場合、小児科を含む病院を中心に活躍することになるでしょう。
また、小児科が近くにある調剤薬局においても、需要があります。子供の患者がいる療育現場や精神医療センターなどでも活躍の場が広がります。これからの将来を担う子供たちが健康に成長するために支援する魅力的な資格です。