糖尿病薬物療法認定薬剤師

■糖尿病薬物療法認定薬剤師とは

糖尿病薬物療法認定薬剤師は、一般社団法人日本くすりと糖尿病学会によって認定される専門資格です。糖尿病薬物治療に関する十分な知識及び技能を有する薬剤師を養成し、国民の保険・医療・福祉に貢献することを目的としています。
下位の資格として糖尿病薬物療法准認定薬剤師があり、2年以上継続して学会会員となることで、糖尿病薬物療法認定薬剤師の申請資格が得られます。

仕事内容

糖尿病患者が増加していますが、治療の方法が複雑であり、専門家の介入が必要不可欠です。糖尿病薬物療法認定薬剤師は、患者さん個々の症状や状況に合った薬物療法を、医療従事者および患者さんの双方に提案するのが主な業務です。
また、専門性を究める学術研究を推進することも、重要な課題となっています。学会発表などを通じて基礎薬学・医療薬学の普及向上を図り、薬剤師としての糖尿病領域での専門性を高め、糖尿病薬物療法の発展を目指すことも業務のひとつです。

資格の取得条件

糖尿病薬物療法認定薬剤師の受験申請には、下記を全て満たす必要があります。

条件1 ・日本国の薬剤師免許を有していること。
条件2 ・本学会が認定した糖尿病薬物療法准認定薬剤師として
2年以上継続して本学会会員であること。
条件3 ・本学会が示す習得単位が、
受験年の直近2年間で20単位以上あること。
条件4 ・本学会において、筆頭発表者として
1回以上の学会発表があること。
条件5 ・直近5年間の自験例を10例有すること。
または、糖尿病に関連した原著論文が3報以上
(うち1報以上は筆頭者)あること。
条件6 ・本学会が開催するアドバンスト編技能研修の
すべての種類(過去5年以内)に参加していること。
条件7 ・認定試験(筆記試験)に合格すること。

資格の取得方法

上記の申請条件を満たしたうえで、認定を申請します。

認定期間 書類審査料
5年 10,000円
更新料 認定試験受験料
10,000円 15,000円

糖尿病薬物療法認定薬剤師を仕事で活かす

糖尿病は五大疾病にも数えられ、厚労省の調査によると罹患者数は300万人を超えています(2016年時点)。患者数の非常に多い糖尿病ですが、薬物治療の方法は複雑で、専門的な知識を持ったスタッフが不足していることが課題となっています。
そうした背景のなかで、糖尿病薬物療法認定薬剤師の資格は、臨床現場となる病院を中心に活躍の場が広がるとともに、地域の健康窓口となる調剤薬局においてもその知識が活用できます。在宅ケアにおける薬の専門家としてのニーズも高まることでしょう。また、広範にわたる糖尿病の知識と洗練された技能を備えた薬剤師として、研究現場においても活躍が期待されています。