感染制御専門薬剤師

認定団体:一般社団法人 日本病院薬剤師会
感染制御専門薬剤師

感染制御専門薬剤師とは

感染制御専門薬剤師は、日本病院薬剤師会によって認定される専門薬剤師資格です。感染制御に関する高度な知識や技術をもち、安全で適切な薬物療法を提案できる薬剤師として認められます。

適切な薬物療法に関して多くの臨床経験を活かし、患者の感染症治療を支援するとともに、施設内の感染制御に関する評価や情報提示を行い、地域や他施設とも情報のネットワーク構築を図るための役割を担う者でもあります。平成20年6月7日より開始され、認定者数は313名(令和4年4月1日現在)となっています。

感染制御専門薬剤師の仕事内容

感染制御専門薬剤師は、感染症や合併症のリスクが高い患者に対して、抗生物質などの適切な投与や副作用の管理などを行います。また、施設における感染予防にかかせない消毒薬や抗生物質に関する取扱書などを作成し、医療従事者へ情報提供、注意喚起することなども業務に含まれます。

さらに、施設内に限らず、地域や他施設とネットワークを築き、感染制御に関するガイドラインに基づいた勉強会を実施することや、関係者への指導を行うことも大切な役割です。

感染制御専門薬剤師の資格を取得するには?

資格の取得要件

感染制御専門薬剤師になるためには、下記の要件をすべて満たす必要があります。

要件1 申請時において、感染制御認定薬剤師の資格を有し、かつICD制度協議会に加盟している学会・研究会のいずれかの会員であること。
要件2 日本医療薬学会、日本薬学会、日本臨床薬理学会、日本TDM学会、ICD制度協議会に加盟している学会・研究会、日本薬剤師会学術大会、関連する国際学会あるいは日本病院薬剤師会ブロック学術大会において感染制御領域に関する学会発表が2回以上(うち、少なくとも1回は発表者)、複数査読制のある国際的あるいは全国的な学会誌・学術雑誌に感染制御領域に関する学術論文が1編以上(うち、少なくとも1編は筆頭著者)の全てを満たしていること。
要件3 病院長あるいは施設長等の推薦があること。
要件4 日本病院薬剤師会が行う感染制御専門薬剤師認定試験に合格していること。

資格の取得方法

上記の申請要件を満たしたうえで、日本病院薬剤師会に申請します。

認定期間
5年
認定審査料 認定料
会員:10,000円(税別)
非会員:15,000円(税別)
20,000円(税別)
更新審査料 更新料
会員:10,000円(税別)
非会員:15,000円(税別)
20,000円(税別)

資格の更新について

感染制御専門薬剤師の認定期間は5年間で、更新するためには以下の要件をすべて満たしている必要があります。

要件1 認定期間中、継続して日本病院薬剤師会の会員であること。ただし、日本薬剤師会、日本女性薬剤師会のいずれかの会員であればこれを満たす。
要件2 更新申請時において、日本薬学会、日本医療薬学会、日本臨床薬理学会のいずれかの会員であり、かつ日本TDM学会、ICD制度協議会に加盟している学会・研究会のいずれかの会員であること。
要件3 認定期間中、施設内において感染制御に関する専門的業務に従事していたこと、および施設内・地域・学会等において指導的役割を果たしてきたことを証明できること。
要件4 更新申請までの5年間に、定められた感染制御に関する講習単位50単位以上(特段の理由がある場合を除き、毎年最低3単位以上)を取得すること。

ただし、50単位のうち、日本病院薬剤師会の感染制御に関する講習会で12単位以上を取得すること。
要件5 更新申請までの5年間に、関連する国際学会、全国レベルの学会、あるいは日本病院薬剤師会ブロック学術大会において、感染制御に関する学会発表が1回以上(共同発表者でも可)、または複数査読制のある国際的あるいは全国的な学会誌・学術雑誌に感染制御に関する学術論文が1編以上(共同著者でも可)あること。

感染制御専門薬剤師を仕事で活かす

肝不全や腎不全など感染症や合併症が高いリスクとなる疾病に対応するために、専門医を中心としたチーム医療に取り組む機関が増えています。

病院を中心に、薬物管理や感染症予防については、感染制御専門薬剤師が果たす役割が大きくなることでしょう。

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