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年収ランキング

全国の薬剤師の年収を、年代・性別・都道府県別で比較しました。

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薬剤師は高年収で待遇がよい職業というイメージがありますが、実際にどのぐらいの年収なのか気になる方も多いのではないでしょうか。

2024年公開の政府統計(2023年調査結果)によると、薬剤師の平均年収は577.9万円と分かりました。前年の全国平均年収と比べると、5.5万円のダウンとなりました。

全国の薬剤師平均年収
年度 全国の薬剤師平均年収
2024年公開(2023年調査結果) 577.9万円(前年より -5.5万円)
2023年公開(2022年調査結果) 583.4万円(前年より +2.9万円)
2022年公開(2021年調査結果) 580.5万円(前年より +15.4万円)
2021年公開(2020年調査結果) 565.1万円

政府統計の総合窓口 e-Stat  令和5年賃金構造基本統計調査より、薬剤師の「きまって支給する現金給与額」×12(ヵ月)+「年間賞与その他特別給与額」にて算出

ただ、年齢や性別、お住まいの地域により年収は異なってきます。今のご自分の年収と比べて満足していますか?

そこで、本サイトでは、全国平均年収、都道府県別年収ランキング、男女別年収のデータを紹介。薬剤師がさらに年収をアップする方法についてもお伝えしていきますので参考にしてください。

また、年収アップ・好条件の求人を探したい薬剤師の方は転職エージェントサービス「マイナビ薬剤師」の活用がおすすめです。

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1. 【都道府県別】での薬剤師の平均年収ランキング1位は広島県706.0万円

全国平均年収で使用したデータを元に、都道府県別で薬剤師の平均年収を調査したところ、年収が最も高いのは「広島県」の706.0万円でした。

また、次いで2位「秋田県」680.5万円、3位「宮城県」672.6万円。1位と2位の差は約26万円で、1位の広島県の年収がとくに高いことが分かりました。

詳細なデータは以下の通りです。

全国平均 577.9万円

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それぞれの県のより詳しいデータをまとめています。

また、都道府県別の転職成功のポイントや、薬剤師数・薬局数なども掲載しています。ぜひ、ご自身の都道府県のデータと併せてご確認ください。

1-1. 2024年公開(2023年調査結果) 都道府県別 薬剤師年収ランキング

ランキング 都道府県 年収 求人情報
1位 広島県 706.0万円 広島県の薬剤師求人
2位 秋田県 680.5万円 秋田県の薬剤師求人
3位 宮城県 672.6万円 宮城県の薬剤師求人
4位 鹿児島県 644.5万円 鹿児島県の薬剤師求人
5位 鳥取県 630.3万円 鳥取県の薬剤師求人
6位 三重県 627.4万円 三重県の薬剤師求人
7位 山形県 614.9万円 山形県の薬剤師求人
8位 山梨県 613.0万円 山梨県の薬剤師求人
9位 佐賀県 612.7万円 佐賀県の薬剤師求人
10位 愛知県 611.6万円 愛知県の薬剤師求人
11位 大阪府 606.7万円 大阪府の薬剤師求人
12位 群馬県 606.3万円 群馬県の薬剤師求人
13位 香川県 604.9万円 香川県の薬剤師求人
14位 岡山県 604.0万円 岡山県の薬剤師求人
15位 山口県 602.7万円 山口県の薬剤師求人
16位 島根県 600.0万円 島根県の薬剤師求人
17位 福井県 598.8万円 福井県の薬剤師求人
18位 神奈川県 598.4万円 神奈川県の薬剤師求人
19位 福岡県 596.9万円 福岡県の薬剤師求人
20位 兵庫県 595.0万円 兵庫県の薬剤師求人
21位 石川県 593.2万円 石川県の薬剤師求人
22位 千葉県 591.4万円 千葉県の薬剤師求人
23位 東京都 588.8万円 東京都の薬剤師求人
24位 愛媛県 588.7万円 愛媛県の薬剤師求人
25位 栃木県 587.0万円 栃木県の薬剤師求人
26位 長崎県 586.5万円 長崎県の薬剤師求人
27位 富山県 583.3万円 富山県の薬剤師求人
28位 和歌山県 581.5万円 和歌山県の薬剤師求人
29位 宮崎県 578.5万円 宮崎県の薬剤師求人
30位 大分県 562.0万円 大分県の薬剤師求人
31位 沖縄県 561.8万円 沖縄県の薬剤師求人
32位 岐阜県 560.4万円 岐阜県の薬剤師求人
33位 滋賀県 552.2万円 滋賀県の薬剤師求人
34位 静岡県 552.1万円 静岡県の薬剤師求人
35位 福島県 551.2万円 福島県の薬剤師求人
36位 長野県 548.3万円 長野県の薬剤師求人
37位 奈良県 529.0万円 奈良県の薬剤師求人
38位 北海道 524.6万円 北海道の薬剤師求人
39位 茨城県 520.8万円 茨城県の薬剤師求人
40位 岩手県 517.9万円 岩手県の薬剤師求人
41位 埼玉県 516.9万円 埼玉県の薬剤師求人
42位 新潟県 509.6万円 新潟県の薬剤師求人
43位 京都府 499.7万円 京都府の薬剤師求人
44位 熊本県 499.2万円 熊本県の薬剤師求人
45位 青森県 498.6万円 青森県の薬剤師求人
46位 高知県 491.2万円 高知県の薬剤師求人
47位 徳島県 463.7万円 徳島県の薬剤師求人

データ出典元:政府統計の総合窓口 e-Stat 賃金構造基本統計調査/賃金構造基本統計調査/令和5年賃金構造基本統計調査/一般労働者/都道府県別より、薬剤師の「きまって支給する現金給与額」×12(ヵ月)+「年間賞与その他特別給与額」にて算出

1-2. 地域によっても平均年収に差が! 薬剤師の需要と供給のバランスがポイント

一般的に都市部のほうが平均年収の相場が高いと考えがちですが、薬剤師の場合は必ずしもそうではありません。

ランキングを見ると、首都圏以外の県が上位に多く見られます。これには人口に対する薬剤師数や求人数など、需要と供給のバランスが影響していることが考えられます。

そのため、年収アップを希望するなら、地方での勤務も選択肢の一つとするとよいでしょう。

実際に、都心部や通勤時間にこだわらずに地方で就職先を探して、年収アップに成功したケースも多くあります。

また、ご自身の年収が上記の都道府県平均と比較して低い場合は、年収アップの可能性があるともいえます。

いずれの場合も、マイナビ薬剤師の転職支援サービスを利用してみてはいかがでしょうか?

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2. 【男女別・年齢別】での平均年収比較と解説

それでは、男女別、年齢別ではどのような平均年収になっているのか見てみましょう。

男女別平均

年齢別平均

全世代平均 577.9万円

2-1. 2024年公開(2023年調査結果) 男女別平均年収

上記で使用したデータをもとに男女別の平均年収を見ると、男性薬剤師は622.6万円、女性薬剤師は542.8万円という結果でした。男女計による全国平均と比べると、以下のようになります。

性別 年収 平均年齢
男女計(全国平均) 577.9万円 40.3歳
男性薬剤師 622.6万円 41.0歳
女性薬剤師 542.8万円 39.7歳

データ出典元:政府統計の総合窓口 e-Statファイル/令和5年賃金構造基本統計調査 職種(特掲)、性、年齢階級別きまって支給する現金給与額、所定内給与額及び年間賞与その他特別給与額(産業計)より、企業規模計(10人以上)の薬剤師の「きまって支給する現金給与額」×12(ヵ月)+「年間賞与その他特別給与額」にて算出

2-2. 2024年公開(2023年調査結果) 年齢別平均年収

続いて、年齢別の平均年収を見てみましょう。

年齢別の平均年収を見てみると、20代前半では300万円代ですが、20代後半に400万円台に上昇し、さらに30代前半は500万円台となります。30代後半から600万円を超え、55~59歳にピークを迎える結果です。

年齢層 平均年収 平均年齢
20~24歳 349.9万円 24.5歳
25~29歳 470.6万円 27.5歳
30~34歳 554.1万円 32.6歳
35~39歳 648.2万円 37.2歳
40~44歳 624.1万円 42.2歳
45~49歳 612.9万円 47.5歳
50~54歳 690.0万円 52.2歳
55~59歳 723.7万円 57.2歳
全年代平均 577.9万円 40.3歳

政府統計の総合窓口 e-Stat ファイル/令和5年賃金構造基本統計調査 職種(小分類)、年齢階級別きまって支給する現金給与額、所定内給与額及び年間賞与その他特別給与額(産業計)より、企業規模計(10人以上)の薬剤師の「きまって支給する現金給与額」×12(ヵ月)+「年間賞与その他特別給与額」にて算出

薬剤師として年収アップを考えるなら、働く場所を考慮するとともに、年収が高い年代も把握しておき、人生計画を立てることも大切でしょう。

3. 【業種別】での薬剤師平均年収と満足度

また、業種別の年収も確認していきます。今回は病院薬剤師と調剤薬局の薬剤師の年収を調査してみました。

3-1. 調剤薬局勤務 薬剤師の平均年収と年収満足度

調剤薬局の平均年収は、583.8万円でした。

調剤薬局勤務の薬剤師(平均年齢:41.6歳)※ドラッグストア調剤部門も含む
正職員・契約職員(フルタイム勤務)、北海道~沖縄在住、25~65歳の男女

「とても満足」と答えた人と「まあ満足」と答えた人を合わせると37%。全体の約4割の人がある程度は年収に満足していると回答しました。

また、「とても満足」のグループと「とても不満」のグループの平均年収を比較すると、141.8万円の差があり、年収と満足度が直結していることがうかがえます。

コメントとしては「とても不満」と回答したグループでは「業務量と給料が比例していない」「勤務の拘束時間が長い」「休みが取りづらい」などの声も目立ちました。

一方、満足でも不満足でもなく、「どちらでもない」と答えた人のコメントとしては「もう少し高ければうれしいが現状は困っていない」「他社の給与を知らない」などが挙がりました

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3-2. 病院薬剤師の平均年収と年収満足度

病院薬剤師の平均年収は、521.7万円でした。

調査対象者:病院勤務の薬剤師(平均年齢:42.1歳)、正職員・契約職員(フルタイム勤務)
北海道~沖縄在住、25~65歳の男女

この調査では年収について「とても満足」と答えた人はいませんでした。

一方、「まあ満足」「どちらでもない」と答えた人は全体のほぼ半数である49%、「やや不満」「とても不満」と満足していない人の割合もほぼ半数である51%となっています。

平均年収を満足度別に見ると「どちらでもない」と答えたグループの方が、「やや不満」「とても不満」と回答したグループよりも平均年収が低いという特徴があります。

どちらでもないと考える理由として「有給休暇が希望通りにとれるから(給料は少なめでも気にならない)」と挙げる人もいるなど、年収よりも福利厚生や通勤時間、勤務時間の自由度など条件面を重視する傾向があるようです。

「やや不満」「とても不満」と答えた人のコメントでは「給料が仕事内容に見合っていない」、「昇給がない」などの声が挙がっていました。

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4. 薬剤師転職市場の今後の動向と、年収アップのノウハウ

ここまでご紹介した薬剤師の平均年収をふまえ、転職を検討される方はどのように取り組むべきでしょうか。

最後に、転職で年収をアップさせるためのノウハウを公開します。それぞれの年収一覧と、ご自身の年収額を比較し、平均よりも金額が低い方は特にご一読いただければと思います。

4-1. 薬剤師の転職市場。今後の需要は?

年収をアップさせるためには、昨今の薬剤師の転職事情を簡単に知っておいて損はないかと思います。

厚生労働省が発表した令和2年5月の「職業別一般職業紹介状況[実数](常用(含パート))」によると、「医師・薬剤師等」の有効求人倍率は2.65倍。全職業の平均1.02倍に比べると、まだまだ需要は高いといえます。

しかしながら、地方・過疎地ではいまだに薬剤師が不足している状況となっています。地方や過疎地で行われる医療のことを「僻地医療」と呼びますが、高齢化が進むことで、今後ますます深刻化することが懸念されています。

これが、都道府県によって300万円以上の年収差を生み出す原因の一つにもなっています。

場所によっては確かな需要がある薬剤師。ではどのようにしたら、自分が納得のいく就職につなげられるのでしょうか。

※なお、薬剤師の転職市場、また将来性については以下の記事でより詳しくまとめています。「薬剤師の仕事がAIに奪われるのか?」といったテーマも取り上げていますので、興味がある方はぜひご一読下さい!

【関連記事】
薬剤師に将来性はある?キャリア設計が未来の薬剤師人生を変える!

4-2. 年収をアップさせるための働き方

それでは、年収をアップさせるためには具体的にどのようなアクションを起こせばいのでしょうか?

スキルや経験、資格を活かして年収アップを図る

在宅医療で働いた経験や、専門知識が必要となる各種の認定薬剤師の資格を持っていると、他の薬剤師と差別化を図ることができます。

薬剤師は、薬の知識だけでなく、特定の専門分野を磨くと強みになります。認定薬剤師や専門薬剤師の制度が設けられているので、スキルアップをすることで手当を獲得するなど、年収アップに生かすことができるでしょう。

マイナビ薬剤師でも資格について一覧でまとめているページをご用意しています。資格の取得に興味がある方は、ぜひこちらもご覧ください。

昇進(キャリアアップ)による年収アップを図る

「薬剤師」という資格保有者のなかでも、昇進の有無によって年収は大きく異なります。しかしながら、必ずしも優秀な方すべてが昇進できるわけではありません。

ある程度は水物です。努力だけでなく、時と場合によっては運も求められるでしょう。つまり、スキルがったとしても、タイミング次第では年収が変わらないというケースも少なくないのです。

わかりやすい年収アップの戦略である昇進ですが、このようなデメリットがあることも知っておかなければなりません。

>キャリアアップ求人特集を見る

条件を明確にした転職によって、年収アップを図る

先述の通り、都道府県によっては300万円以上も年収が異なります。極論を言えば、平均年収が低い県にお住まいの方は、平均年収が高い県に転職するだけで年収アップの可能性があるのです。

ただ、当然ですが仕事において重視すべきはお金に限りません。お金、時間、勤務地、などなど。転職を成功させるには、自分が納得いく条件を明確にすることが重要なのです。

ご自分の転職理由を明確にし、転職することにより何を得たいかを考えてみましょう。

もし、客観的なアドバイスが必要であれば、マイナビ薬剤師をぜひご活用ください!

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5. 薬剤師の年収に関する【関連記事】

5-1. 一人薬剤師の年収とは?

一人薬剤師とは、字の通り薬局の中で一人しか薬剤師がいない勤務形態のこと。

接客・調剤・会計とすべて一人でやることも多いですが、給料は職場によって大きく異なります。将来独立開局するための多くのスキルを学べ、地方で高年収求人があることも。

一人薬剤師の年収について、詳しくまとめました。

5-2. 薬剤師の平均年収と給与(給料)明細例

病院薬剤師と調剤薬局勤務の薬剤師では、平均年収はどれくらい違うのか? など、勤務先別に年間給与をまとめました。

月別の明細表では、20代から50代が受け取るさまざまな手当の種類やボーナスが一覧に。

一人薬剤師の場合の明細や賞与では、意外に大きい年収の差が明らかになりました。

マイナビ薬剤師の転職サポートは、
平均年収の相場もお伝えできます。

5-3. 転職による薬剤師の年収の変化を知る

こちらのページでは、転職前と転職後後の年収の違いや、職場状況をばっちりチェック。

年収がアップした人たちの転職理由上位TOP3、年収がダウンした人たちの転職理由TOP3、転職するときに妥協したポイントなども掲載しています。

転職で年収が300~400万円もアップした人たちがいますが、年収が下がったのに転職に満足している人たちも。その理由とは?

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5-4. 薬剤師の年収についてのアレコレ

薬剤師の年収は年代により変化します。20代~50代の平均収入の変化がひと目でわかるイラストロードマップを掲載!

年収400万から始まり、年代別にライフイベントなどの状況が分かる現役薬剤師のコメントも。

転職で年収がアップする薬剤師に必要な能力は何か、薬剤師の皆さんに聞いたアンケート結果も収録!

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