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年収ダウン編

薬剤師500人に聞いた年収の本音「年収ダウン編」

これまでは転職によって、年収アップを果たした薬剤師の皆さんの仕事の現状や転職理由をお伝えしてきましたが、このコーナーでは、転職によって「年収が下がった」皆さんの転職理由や現状をお伝えします。やりたい仕事の追求、結婚などのライフイベントによる働き方の変化など、さまざまな理由で転職を決意した皆さんのコメントもお届けします！

調査対象者プロフィール
※2016年8月配信　楽天リサーチ「薬剤師に関する調査」

病院、調剤薬局、ドラッグストア、製薬会社勤務の薬剤師（平均年齢：45.7歳）
正職員・契約職員（フルタイム勤務）
北海道～沖縄県在住、25～69歳の男女

転職理由TOP3

1位自宅からの通勤が楽な職場で働きたい261ポイント

2位自分に合った雰囲気の職場で働きたい（人間関係、職員の年齢層など）109ポイント

3位残業の少ない職場で働きたい96ポイント

転職後の雇用形態

※正社員、正職員（無期雇用）からの転職後の雇用形態

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「年収アップ編」でもお伝えした通り、アンケート回答者の中では転職したことによって年収が下がった人は全体の25％。

転職して、年収は？

【年収アップ編から引用】

転職理由のTOP3は年収が上がった薬剤師の皆さんとほぼ同様でした。ただし、「収入アップを目指して」という回答は4位以下に入っており、転職の動機として「年収」「収入」といった項目がそもそもあまり重視されていなかった様子がうかがえます。

また、転職前は正社員、正職員（無期雇用）だった皆さんに転職後の雇用形態を聞いてみました。約4割の人がパートや契約社員といった雇用形態へと働き方を変えています。

さて、転職によって年収が下がった皆さんの本音はどうでしょうか。転職後の状況について、転職前とは具体的にいくら変わった？　仕事の内容は？　など、コメントをピックアップしてお届けします。

転職後の状況は？

1位「残業を含めた勤務時間が減り、仕事の内容は希望通り」…37％

処方箋枚数が減ったため、1枚あたりの処方箋にかけられる時間が増え、また患者さんへの説明時間も増えた。（40代男性・パート・調剤薬局勤務・年収150万円DOWN）
育児のため、正社員からパートに転職。勤務時間の融通がきくため、育児と仕事を両立できる。勤務先は面薬局なので、仕事内容も申し分ない。（40代女性・パート・調剤薬局勤務・年収600万円DOWN）
妊娠を機に大手の調剤薬局チェーンを辞め、個人経営の調剤薬局へパートとして転職。扱う薬の種類や対応する科が減ったので薬剤師としてのステップアップは望めないが、育児中は勉強する時間がとれないので、今はこれで満足。（40代女性・パート・調剤薬局勤務・年収250万円DOWN）

2位「勤務時間は減ったが、仕事の内容は希望通りではない」…18％

調剤が仕事のメインとなってしまい、希望している在宅業務ができなかった。（30代男性・正社員・調剤薬局勤務・年収300万円DOWN）
診療科が偏りすぎている。（40代男性・正職員・一般病院勤務・年収100万円DOWN）
前職の急性期病院では当直などの時間的拘束が負担だったので、療養型病院に転職。時間的な負担は減ったが、見られる症例も少なくなった。（30代女性・正職員・一般病院勤務・年収40万円DOWN）

3位「勤務時間が増え、仕事の内容も希望通りではない」…13％

組織力が非常に低く、会社の将来性が不安。（50代男性・正社員・調剤薬局勤務・年収120万円DOWN）
一人薬剤師なので、チェックが不完全。（40代男性・正社員・調剤薬局勤務・年収100万円DOWN）
結婚をきっかけに転職。希望していなかった化学療法の仕事をすることになった。（30代女性・正社員・調剤薬局勤務・年収100万円DOWN）

1位の「残業を含めた勤務時間が減り、仕事の内容は希望通り」以外では「仕事内容は希望通りではない」という回答が2位、3位を占めました。

1位の「勤務時間が増えたが、仕事の内容は希望通り」と回答した人は育児などを理由にパート勤務を選んでいる傾向がみられます。「今は仕事よりも優先させたいことがある」という明確な意識があるためか、現状に対する満足度も高いようです。

一方、2位「勤務時間は減ったが、仕事の内容は希望通りではない」、3位「勤務時間が増え、仕事の内容も希望通りではない」と回答した人からは仕事内容のほかにも、会社の体制、給与・手当面への不満や不安の声がありました。正社員として勤務している人も多く、自らの意思でパート勤務を選択している薬剤師の皆さんとの状況の違いも不満の一因かもしれません。

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