薬剤師の転職で役立つ!自己分析の手法をご紹介

薬剤師の転職で役立つ!自己分析の手法をご紹介

転職を成功させるために重要と言われる「自己分析」。
自己分析とは自分の長所や短所、性格や資質など本人が気づいていない側面を含め、自分自身の本質を深く理解することを狙いとしています。

しかし、自己分析が重要だと分かっていても、「なぜやる必要があるのか」、「どのように役立つか分からない」と頭を悩ませている方も多いことでしょう。

ここでは転職を考えている薬剤師の方へ向けて、自己分析が必要な理由や自己分析を怠った場合の失敗パターンについてご紹介。
加えて自己分析を効果的に進めるための具体的な方法を解説します。

1. なぜ自己分析が必要なのか

自己分析が必要な理由は、「自分に向いていない」、「自分の理想とする仕事と違った」というミスマッチを防ぎ、自分の望む環境がどのようなものか理解するためです。

誰でも自分の得意とする分野や不得意とする分野があり、全ての仕事を完ぺきにこなせるわけではありません。

そんななかで自分に向いている仕事や満足感の得られる仕事に携わりたいと思っているはずです。

しかし、好きな仕事と得意な仕事はかならずしも同じとはいえません。苦手だと思っていたことが仕事をするうちに能力が開花し、得意分野に転じることもあります。

自己分析をすることで、自分の性格や適性など本質の部分を深く理解することが可能です。

それにより自分がどんな内容の仕事なら意欲をもって働けるのか、またどういう環境を望んでいるのか、など根底の部分を知る手助けとなります。

転職後のミスマッチを防ぎ、自分らしく働けるのは自己分析をしたから、といっても過言ではありません。

2. 自己分析を怠った際の失敗パターン

転職先のミスマッチを防ぐためには、自己分析は重要なカギを握ります。
自己分析をすることで、自分に合った転職先に出会える確率が高まるでしょう。

ここでは薬剤師が自己分析を怠ったために自分に合った仕事や能力が発揮できる環境を知らずに転職に失敗するパターンをご紹介しましょう。

2-1.自分に向かない職種だった

自分に向かない仕事や居心地の悪い環境の中で働くことは、考えただけでもストレスになりますし、毎日を苦痛に感じることで精神的にも肉体的にも辛い状況になります。

たとえ念願の職場に転職できたと思っても、自己分析を怠ると、後から「自分に向かない職種だった」、「合わない仕事だった」などのミスマッチや早期退職を選択するといった可能性が高くなります。

そういったリスクを避けるために、自己分析は重要な役割を果たします。

自己分析をすることで自分に向く職種を絞り込むことができ、その中から最も気に入った会社に転職することで入社後は働きやすい環境で充実感を覚えながら仕事に気持ち良く取り組める可能性が高くなります。

また自己分析をすることで、自分がこれまで選択肢に入れていなかった職種が自分に向いていることを発見し、転職先の幅が広がる可能性もあります。

2-2.転職をくりかえしてしまう

短期間で転職をくりかえすと、企業側から定着性に問題があるのではないか、不満を感じやすく忍耐力が低いのではないかと思われ、書類選考が通らず面接まで行きつかない可能性があります。

企業の考え方にもよりますが、転職回数が多いほど不利になる場合もあり、今後の転職活動に大きく影響する場合もあります。

また、転職をくりかえしてしまう方は、その理由を理解していない場合が多いです。

そうした場合に、自己分析が重要になるのです。
具体的には、過去を振り返って転職理由を書きだし、それをベースに「どんな仕事をしたいのか」、「どんな環境で働きたいのか」など深掘りをします。

そうすることで自分の長所や短所、目指したいキャリアが明確になり、転職先の判断基準がクリアになるので、入社後のミスマッチが防げる可能性が高くなります。

3. 自己分析の具体的な手法

自己分析の具体的な手法

自己分析は必要なものとわかっていても、「具体的にどうやってやればいいのか」、「どこまで何をやればいいのか」など不安に思う方も多いはずです。

自己分析の方法はさまざまな方法がありますが、ここからは効果的に自己分析をすすめるための手法を4つのステップでご紹介します。

3-1.自分の強み・弱みを把握

最初のステップは過去の経験を振りかえり、「今までの経歴」、「評価されたこと」、「注意されたこと」の3つを洗いだします。
洗い出すことで自分の強み・弱みを把握するためのヒントになります。

周りと関わっていくなかで、良いことや悪いことを含め人に言われてきたことがあるはず。頭の中を整理するためにも、思いついたことを紙に書きだすことがポイントです。

3-1-1.今までの経歴

今までの自分がどこで働いてきたかを書きだし、そこで経験した仕事の内容やスキルを一覧にまとめていきましょう。コツは経歴から書いていくことです。

例えば調剤薬局の場合、「新卒で調剤薬局に勤務。1年目は調剤業務を担当、2年目から管理薬剤師として薬局全体の業務を担当し在宅業務にも従事。」などです。

おおまかな経歴を書きだしたら、それぞれ担当した業務の内容を細かくピックアップしていきましょう。調剤業務、発注業務、保険請求業務、在宅業務(医師同行、担当者会議)などがそれにあたります。

3-1-2.評価されたこと

いままで評価されてきたことを、書きだしてみましょう。なぜ評価してもらえたのか自分自身で分析し、その理由を言葉で表現できるようにしてください。

自分自身が気づいていない強みやスキルの発見になり自信につながることもあります。

例えば、チームワーク力があると評価された場合、「職場全体のチームだけでなく社外の関係者とも積極的に連絡を取り合い、業務をスムーズに進められたことが評価につながった」などです。

3-1-3.注意されたこと

いままで周りの人に注意されてきたことを、ピックアップしてみましょう。何に対して注意されたのか、どういった状況だったのかなどを考え、言語化することは自分を知るための手助けになります。

評価されたことや注意されたことは具体的なエピソードとして書きだすのがポイントです。

自分が普段の行動や考え方にどのような傾向があるのか、また困難に直面したときの自分の感情や言動のクセなどが明確になり、より深く自分自身を知ることができます。

3-2.転職理由を明確にする

次のステップは転職理由を書きだし、優先度の高い順から並べ替えていきます。

このように頭の中を整理し、転職理由を明確にすることで転職先が絞り込め、転職活動を円滑にすすめることにも役立ちます。

転職理由を明確にしたら、現職でも叶えることができる理由なのか見極めましょう。

それでも転職への道を希望するならば、一歩前に踏みだしましょう。

ここで必要なのは転職理由の建前と本音の部分について分けて考えることです。

転職理由の建前としては、現職には不平不満は避けて、「家庭の事情で」など会社が引き止めづらく、納得しやすい理由を用意するのが良いでしょう。

なぜならば、転職理由に現状の不満を伝えた場合、改善すれば残ってくれる可能性があるかもしれない、と引き止められる可能性がありスムーズに退職しにくくなります。

仮に引き止めにあった場合でも退職の強い意思を伝えれば退職はできますが、角が立ってしまい円満退社が望めない可能性も。

そのため現職で退職理由を伝えるときは建前を中心に差しさわりのない範囲での本音と使い分けることが必要です。

また転職先での面接のときは、転職理由は基本的に本音を中心にポジティブな表現で伝えることがポイントです。

自分の本心と向きあい「なぜ転職したいのか」に加えて「これから取り組みたいこと」などポジティブな転職理由を書きだし、魅力的な転職理由を用意しましょう。

3-3.自分の叶えたい夢について考える

自分の叶えたい夢や目指したい理想像を書きだしましょう。
例えば「1年後には地域医療における医療チームの一員として、在宅医療に参加する」、「7年後にはがん専門薬剤師になって医師や看護師のサポートをし、患者に寄り添った活動をしたい」など言葉にすることで未来の自分がイメージでき、どのような事に価値を見出しているかが明確になります。

3-4.今後のキャリアについて考える

最後のステップは、今後のキャリアプランについて考えましょう。どうやって自分の強みを活かせるか考えることも必要です。

今後やってみたいことや、身につけたいスキル、転職後に目指したいことなど、これからのことを全て書きだしてみましょう。

この過程を踏むことで自分が転職に求めていることや、何を実現するための転職なのかがクリアになります。

次にその目標を達成するために、どのように自分の強みを活かすのかを書きだします。もしドラッグストアから転職されるのであれば、調剤業務や保険請求業務、OTC販売などと書きだしましょう。

さらに「ドラッグストアで培ったコミュニケーション能力を活かし、他の医療従事者と患者さんとの橋渡し的な役割を担いながら在宅業務に関わりたい」などと、その能力をどのように活かしたいか書きだしてください。

最後に自分が書きだしたキャリアプランと、自分の強みを生かして働ける職場はどこか考えましょう。

4.自己分析には転職エージェントがおすすめ

最初から自己分析を進めて行くのもよいのですが、転職エージェントを利用するのも一つの方法です。

マイナビ薬剤師であれば薬剤師専門のキャリアアドバイザーが自己分析のやり方や注意するべきポイントもしっかり教えてくれるので、悩む必要がないのは大きなメリットといえます。

自己分析しスキルやキャリアを再認識したうえで、より魅力的な人材としてアピールする方法をアドバイスしてくれます。自己流で自己分析をするよりはるかに得られるメリットは大きいでしょう。

そして自己分析がしっかりできたら、あなたのニーズをくみ取りつつ、経験やスキルを活かせる転職先を紹介してくれるので安心して選ぶことができます。

マイナビ薬剤師は、自己分析はもちろん、薬剤師転職の実現をトータルでサポートしてくれますので、まずは無料登録から始めてみることをおすすめします。

5.まとめ

薬剤師の転職に役立つ自己分析のやり方を悩んでいる方へ向けて、その手法と怠った場合の失敗パターンを紹介してきました。ご紹介したとおり、転職する際には自己分析が必要不可欠といっても過言ではありません。

しかし、自分自身に向き合って考えることは簡単ではありません。

自分のことだからこそ、よく分からないこともあるからです。
最初からスムーズに自己分析が進んでいく方が珍しいのです。

効率的に自己分析をするためにはマイナビ薬剤師に相談みましょう。
きっと素敵な未来が待っているはずです。

この記事の著者

薬剤師・ライター

黒木 真綾

大学卒業後、大手調剤薬局勤務。その後、大手ドラッグストア勤務を経て、再度調剤薬局にて薬局長(管理薬剤師)として勤務。現在に至る。
薬剤師として約22年働き、そのうち72%の16年間は薬局長として業務に携わる経験を活かして執筆活動を行っている。

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