登録販売者の転職、重要な「志望理由」はどう書く?ポイントと例文

登録販売者の転職、重要な「志望理由」はどう書く?ポイントと例文

転職にあたって応募書類を作成したり、面接対策を立てたりする際、重要となるのが「志望理由」です。登録販売者の転職でも、応募者がどういった理由からこの仕事を選び、なぜこの企業に応募したのかという志望理由は採用に際して重要な判断材料の1つとなります。
この記事では、登録販売者の志望理由の書き方のポイントを例文も示しながら詳しく解説します。

1.転職において重要な志望理由

登録販売者の転職に限らず、転職活動においては「志望理由」が非常に重要になります。ここではまず、そもそも志望理由とはどういうものかを見ていきましょう。

1-1.志望理由とは

志望理由とは、なぜ転職先がこの企業でなければならないのかを表すものです。志望理由を明確にする際は、なぜその企業を選んだのか、これまでの経験やスキルを活かして入社後にどのようなことを実現したいのかを考えてみましょう。

登録販売者として履歴書を書く際の注意点

登録販売者の転職における履歴書では、志望理由のほか、特に免許・資格欄の書き方に注意する必要があります。なぜなら、登録販売者の資格の書き方が、実務経験の有無などによって変わってくるからです。
以下、ケースごとに免許・資格欄の書き方を見ていきましょう。

  • 正規の登録販売者として勤務していた場合
    これまでにも正規の登録販売者として勤務していた方は、「○年○月登録販売者取得」と記載します。
  • 未経験で研修中の場合
    過去5年間に一定以上の実務経験がない場合、登録販売者試験に合格しても研修中という扱いになります。正規の登録販売者として働くためには、「1年以上の実務経験を積み、かつ法律に定められた研修を修了する」もしくは「2年以上の実務経験を積む」のいずれかをクリアする必要があります。この場合は、「◯年◯月登録販売者試験合格」と記入します。なお、ブランク期間があるために研修中である場合は、「登録販売者(ブランクにより研修中)」などと記載すると良いでしょう。
  • 実務経験の要件は満たしているが、販売従事登録が済んでいない場合
    販売従事登録をすれば正規の登録販売者になれますが、応募の時点で未登録の場合は「◯年◯月登録販売者試験合格(実務経験あり)」と記します。

参照元:厚生労働省/医薬品の販売制度

2.登録販売者の志望理由を考えるポイント

では、登録販売者の志望理由を考える際に、どういった点に注意すればよいのでしょうか。採用担当者にアピールできて、なおかつ説得力のある志望理由にするために、以下の4つのポイントを押さえておきましょう。

ポイント1.登録販売者を目指すきっかけを明記

まず、なぜ登録販売者を目指そうと思ったのか、そのきっかけを明らかにすることが大切です。
担当者は、応募者が登録販売者を目指したきっかけを知ることによって、この仕事に対する思いややる気を読み取り、登録販売者として適した人間性があるかどうかをチェックします。

ポイント2.主な仕事内容を理解しつつ、働くイメージを伝える

登録販売者の主な仕事内容を理解し、それぞれの仕事に対して自分がどういったスタンスで働こうとしているかを伝えることで、即戦力として優れた人材であるという印象を与えることができます。

ポイント3.その職種で何が求められるかの理解度をアピール

志望理由では、登録販売者として求められていることをきちんと理解できていることもアピールしておきましょう。その職種に求められることを理解できていることをアピールできれば、それだけでも転職の本気度が伝わります。
その上で、自分のスキルや経験をどう活かして働きたいのかを伝えれば、「この人なら、ぜひ採用したい」と思ってもらえるはずです。

ポイント4.自分が今後やりたいことも伝えてみよう

さらに、入社したら登録販売者としてどんなことをやってみたいかも書くと良いでしょう。
自分のビジョンを明確にすることで、この会社で働きたいという意欲や熱意を伝えることができ、採用する企業側にも積極性や入社後の期待度を高く評価してもらえます。

3.状況別-志望理由の例文

ここでは、志望理由の書き方の例文を、以下の3つの状況別に紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

例1.前職も登録販売者として働いていた場合

「ドラッグストアチェーンの登録販売者として、5年間、接客や売上げ等の数値分析、在庫管理などに携わってきました。業務を通して培ってきたスタッフとの協調性や店舗運営上の課題に的確に対応する問題解決能力が私のアピールポイントです。
今回、大手薬局グループの御社で、登録販売者兼店長候補を募集していることを知り、キャリアの幅をさらに広げたいと考え、応募させていただきました。ぜひ、面接の機会をいただけますよう、よろしくお願いいたします。」

例2.未経験として登録販売者に転職したい場合

「私はこれまで、ドラッグストアで2年間パートタイマーとして勤務してきました。接客、販売の仕事が好きなので仕事は楽しいのですが、資格を持っていないため、お客様から医薬品について質問されてもお答えすることができませんでした。

そこで、より一層お客様のニーズに対応できるよう、登録販売者資格を取得いたしました。貴社が新規店舗のスタッフを募集しているのを知り、これまでの経験も活かしつつさらに実務経験を重ね、登録販売者として貴社の業績向上に貢献できればと考えています。よろしくお願いいたします。」

例3.病院などの他業種から転職したい場合

「私はこれまで、総合病院で医療事務の仕事に3年間携わってきました。医療に関わる仕事がしたかったので、日々患者様と接する医療事務の仕事にはやりがいを感じてきました。しかし最近、医薬品の専門知識を活かして、より多くのお客様のお役に立つ仕事がしたいと考えるようになり、登録販売者の資格を取得するために勉強して、合格することができました。

そんな折、大手ドラッグストアチェーンである貴社が販売スタッフを募集していることを知り、応募いたしました。病院勤務時代の接遇スキルや事務処理能力も活かしつつ、実務経験を積み重ねて登録販売者として貢献したいと考えております。よろしくお願いいたします。」

4.面接でも重要な志望理由

志望理由は履歴書への書き方だけでなく、面接においても面接官がチェックする重要なポイントの1つです。ここでは、面接で志望理由を答える際に注意しておくべき点を確認しましょう。

4-1.基本の質問の1つである志望理由

志望理由は、面接における基本的な質問事項の1つです。応募者がなぜこの会社を選んだのかを知ることは、選考のスタートラインであるといえます。この質問への回答の仕方が、面接の結果を左右すると言っても過言ではありません。
それだけに、まずは面接官に自分に対する関心を持ってもらい、この会社に入ってどういうことがしたいのかをしっかりと伝えられるようにしておきましょう。

4-2.自分の経験に落とし込んで話せているかもカギ

志望理由を答える際のキーポイントは、自分の経験に落とし込んで話すことができているかどうかです。
前職も登録販売者として働いていた方は、これまでの経験やスキル、知識を活かして何ができるのかといったことを落とし込んで伝えられると効果的です。

未経験者の場合は、前職の業種で培った経験を登録販売者の仕事にどう活かせるかといった点や自分が顧客として薬局やドラッグストアなどを利用していく中で、医療や健康に関わる仕事に魅力を感じたことなどに触れるといいでしょう。

4-3.その他、面接で聞かれること・注意点

その他、登録販売者の面接では、これまでの業績や今後のキャリアプランなども質問されます。

登録販売者として接客で成功した事例、売上げの実績、表彰歴、また店舗開発に携わった経験などをアピールするといいでしょう。また、入社後に取り組みたいことや将来の目標などは、応募企業の経営方針や戦略などにマッチしたものであれば、アピール度が高くなります。さらに、会社の概要をしっかりと把握しているというイメージを相手に持ってもらえるメリットもあります。

業界・業種を問わず、面接では第一印象が大切です。登録販売者はさまざまなお客様と接する仕事ですから、第一印象は重要なチェックポイントです。また、登録販売者は健康に関わる仕事なので、清潔感のある服装や髪型、身だしなみで面接に臨むよう心得ておきましょう。

5.悩んだら、転職エージェントを活用してみよう

志望理由の書き方をはじめ、登録販売者の転職活動を進めるうえで悩みや疑問が生じた場合は、転職エージェントを活用することをおすすめします。転職エージェントの活用には、以下のようなメリットがあります。

5-1.1対1の面談でやりたいことなどが整理できる

転職エージェントに登録すると、専任のキャリアアドバイザーが1対1で面談を行い、登録者からこれまでの経歴などを聞き取り、アドバイスを行います。

1対1の面談を行うことによって、自分が転職に何を求めており、そのためにはどのような転職活動を進めていけばよいかが明確になります。
また、転職に迷いや悩みがある場合も、キャリアアドバイザーとのやり取りの中で、それらをクリアにしていくことができるでしょう。

5-2.志望理由の添削やアドバイスも無料

転職エージェントでは、登録者の希望に合った登録販売者の求人を紹介してくれるだけでなく、書類選考の通過率を高めるために、志望理由の書き方などの添削も行っています。
そのほかにも、転職活動をスムーズに進めることができるよう、キャリアアドバイザーからさまざまなアドバイスを受けることができます。なお、これらのサービスはすべて無料です。

5-3.面接対策として、模擬面接もできる

面接対策として模擬面接も実施してもらえます。模擬面接を受けることによって、面接の雰囲気に慣れることができるとともに、ウイークポイントや答え方のポイントなども指導してもらえますから、面接本番に万全の態勢で臨むことができます。

その他、面接の際に持って行ったほうがよい持ち物など詳しく知りたい方はこちらの記事もチェックしてみて下さい。
面接と聞くと緊張してしまう方も多いかと思いますが、事前準備をしっかり行うことによって少しでも緊張を和らげることも出来るかもしれません。

この記事の監修

ライター

齋藤 伸成

出版社勤務、編集プロダクション勤務を経て、2017年よりフリーランスのライター・編集者として活動。
30年にわたり、書籍編集、記事執筆などに携わる。主にビジネス分野(実務、就職・転職関連など)、医療・健康分野を得意とする。

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