【最新版】登録販売者は難しい?合格率や試験の難易度、資格取得のポイントもご紹介

【最新版】登録販売者は難しい?合格率や試験の難易度、資格取得のポイントもご紹介

登録販売者とは、風邪薬や鎮痛薬などの一般用医薬品(第2類・第3類)を販売するための専門国家資格です。

2009年に誕生した比較的新しい資格で、ドラッグストアなどでは登録販売者を配置することで薬剤師がいなくても一般用医薬品(第2類・第3類)を販売できるようになるため、業界内で高い需要があります。

そのため、時給UPや年収UPを目指しやすい資格であり、実務経験がなくても受験が可能なので、ここ最近人気が高まってきています。

今回はその登録販売者の資格試験の内容や資格を取得するうえでのポイントをご紹介します。

1.登録販売者試験の難易度は?

登録販売者は薬局・ドラッグストア業界で働くにはプラスになる国家資格ですが、資格取得の難易度はどうなのでしょうか。同じ業界で働く薬剤師や調剤事務管理士の資格とも比較しながら、難易度をご説明します。

1.1.登録販売者試験の合格基準

登録販売者になるには、各都道府県で年1回行われている試験に合格する必要があります。この試験の合格基準は、「受験者の上位何%までが合格」と決められているわけではなく、試験問題のうち全体の70%以上を正答し、かつ各試験項目で35~40%以上を正答すれば合格となります。

以前は「医薬品販売の実務経験が1年以上」など、受験要件が定められていましたが、2015年にその決まりが撤廃され、実務経験や学歴を問わず、誰でも受験できるようになりました。

1.2.薬剤師との難易度の違い

薬剤師は、医師の処方箋をもとに「医療用医薬品」の調剤を行うほか、薬局やドラッグストアで売っている「一般用医薬品」(使用に注意を要する第1類を含む)全品目を扱わなければなりません。
一方、登録販売者は調剤は行えず、「一般用医薬品」も比較的安全性の高い第2類と第3類のみを扱います。
扱う医薬品の品目数だけで考えても、登録販売者は薬剤師の10分の1以下であるため、薬剤師と比較すると登録販売者の方が試験の難易度は低いといえるでしょう。

しかも、薬剤師の国家試験を受けるためには、まず薬科大学もしくは総合大学の薬学部に入学し、6年間勉強や研究、実務実習を行い、卒業後に薬剤師国家試験に合格しなければなりません。

一方、登録販売者の試験は学歴や実務経験を問わず誰でも受けられますから、受験資格を手に入れるまでの時間、学費などの費用、勉強量などのハードルは、薬剤師と比較すると登録販売者の方が低いといえます。

1.3.調剤事務管理士との難易度の違い

調剤事務管理士とは、調剤薬局などでの受付、処方箋入力、会計、調剤報酬明細書(レセプト)の処理やチェックを行うための民間資格です。

調剤事務管理士の試験では、登録販売者同様、特別な受験資格は求められません。試験内容は、医療保険制度や調剤報酬請求の算定、薬剤の知識などを問う学科試験と、レセプトの作成・点検を行う実技試験の2部構成ですが、資料の持ち込みが可能なので暗記を問われることはありませんし、独学で合格することも可能です。
そして年に6回も受験のチャンスがあり、合格率も60~70%を超えることを考えると、登録販売者の資格の方が難易度は高いといえるでしょう。

1.4.登録販売者は取得しやすい国家資格

登録販売者は、国家資格の中では比較的取得しやすい資格です。1番のポイントは受験資格を必要としないことです。医師や薬剤師のように6年間の大学生活を勉強に費やし、巨額の学費を投資しなくても受験することができます。

登録販売者試験の合格率は全国平均で40%程度ですが、しっかりと試験対策をすれば合格は可能です。その後のキャリアにも活かしやすいので、登録販売者人口が増えすぎる前に資格を取得することをおすすめします。

これから登録販売者になろうと検討している方で、登録販売者の基本情報が知りたいのであれば、まずはこちらの記事もチェックしてみてもよいでしょう。

正式な登録販売者として働くためには、試験に合格するのはもちろん、実務経験が直近5年の間に2年以上であること等、必ずチェックしておきたい情報を紹介しています。

その他、登録販売者として働く際の就職先も紹介しているので参考にしてみて下さい。

2.登録販売者試験の合格率はどのくらい?

登録販売者試験の合格率は、全国平均でみると常に40%台で推移しています。しかし、都道府県別にみると20~60%前後と非常にばらつきが大きく、一概に40%とは言いがたいのが実情です。

2017~2020年 登録販売者試験合格率

試験実施年 平均合格率 最低合格率 最高合格率
2020年 41.5% 30.1% 58.1%
2019年 43.4% 23.4% 64.3%
2018年 41.3% 19.5% 58.6%
2017年 43.5% 26.7% 62.4%

▼出典
【薬事日報集計】17年度登録販売者試験、2万6606人が合格
【薬事日報集計】18年度の登録販売者試験、全国2万6996人が合格‐合格者総数は25万人超に
【薬事日報集計】19年度の登録販売者試験、全国で2万8328人が合格‐平均合格率は43.4%に
【薬事日報集計】20年度の登録販売者試験、総受験者1万人以上減少‐コロナ影響、合格率も低下
【厚生労働省】これまでの登録販売者試験実施状況等について
【薬事日報】令和元年度 登録販売者試験 試験結果 東日本
【薬事日報】令和元年度 登録販売者試験 試験結果 西日本
【厚生労働省】令和2年度登録販売者試験実施状況

2.1.合格率の推移と今後の受験者数

受験資格が緩和される前年の2014年は、受験者数31,362人、全国平均合格率は43.5%でした。
ですが2015年に受験資格が緩和されると、受験者数は一気に約5万人まで急増しました。このときの全国平均合格率は45.9%を記録しています。
その後も受験者数は約5.3万人、約6.1万人、約6.5万人と年を追うごとに増え続けましたが、2019年の総受験者数は約6.5万人と横ばいになっています。

2020年度は、新型コロナウイルス感染症拡大防止のための移動制限の施策を受けて、他の都道府県からの受験を制限した自治体があったことや、試験日程の延期などがあり、2019年度と比べ総受験者数は約1.2万人減少し約5.3万人となり大きく減少しました。しかし全国平均の合格率は1.9ポイント低下したものの、2018年と同等の結果となり大きい下落にはつながりませんでした。

2020年以降新型コロナウイルスの感染拡大によりマスクや消毒関連商品、日用品などの需要増加によりドラッグストア業界は特需といわれています。さらに、新型コロナ感染症を契機に、医療機関への受診を控えドラッグストアや薬局で一般薬品を購入するセルフメディケーションも増えてきました。医療用から一般薬へのスイッチOTC薬も増えており、薬の専門家である登録販売者の需要が期待できます。

とは言え、2021年度登録販売者試験も2020年度と同様、在住、在勤、または通学している自治体での受験がすすめられているため、最終的な結果が気になるところです。ただ、長期的な視点でみれば、登録販売者試験の受験者数は増加傾向が見込まれるのではないでしょうか。

2017~2020年登録販売者試験受験者数と合格率

年代 受験者数 合格者数 合格率
2020年 52,959 21,953 41.5%
2019年 65,288 28,328 43.4%
2018年 65,436 26,996 41.3%
2017年 61,126 26,606 43.5%

2.2.上位はほぼ不動、下位は変動が大きい都道府県別合格率

都道府県別にみると、これまでの合格率は東高西低が顕著で、北海道と東北6県が常に上位を占めていました。しかし、2019年には小さな異変が起こっています。

2010年に関西8府県で設立された、特別地方公共団体の関西広域連合に参加する6府県が統一試験を実施、東北勢6県の間に割って入ったのです。一方、首都圏の1都3県は年を追うごとにじりじりと順位を落とし、2019年は神奈川県の43位が最高位という結果に終わりました。

一方、2020年度は前述の通り特殊な状況下での試験となりました。不安を抱えての試験となり、前半の8~9月に試験が行われた東北各県および関西広域連合の合格率が低くなりました。また後半の試験日程は12月に集中しましたが、前半に比べると高くなりました。

2017~2020年度 登録販売者試験 都道府県別合格率

都道府県 2020年 2019年 2018年 2017年
北海道 47.4% 64.3% 58.6% 62.4%
青森県 43.1 61.0% 49.8% 54.2%
岩手県 50.1% 56.9% 50.6% 57.4%
宮城県 44.2% 61.9% 56.6% 62.1%
秋田県 39.1% 57.0% 49.0% 60.5%
山形県 44.4% 60.0% 52.8% 58.0%
福島県 34.1% 59.2% 47.5% 56.7%
茨城県 44.0% 35.5% 37.3% 33.7%
栃木県 43.1% 32.1% 35.6% 30.5%
群馬県 46.6% 34.6% 36.0% 32.4%
埼玉県 30.1% 23.4% 32.0% 38.4%
千葉県 34.4% 24.8% 36.0% 40.5%
東京都 33.0% 26.0% 35.4% 42.7%
神奈川県 38.7% 28.2% 39.4% 46.7%
新潟県 37.6% 35.8% 41.8% 33.3%
山梨県 32.1% 38.4% 37.2% 32.6%
長野県 31.8% 31.9% 37.5% 30.1%
富山県 43.5% 43.7% 35.5% 49.1%
石川県 43.1% 37.1% 34.6% 44.0%
福井県 34.8% 40.7% 19.5% 37.4%
岐阜県 46.2% 42.3% 37.2% 47.7%
静岡県 50.4% 53.2% 47.4% 56.4%
愛知県 56.0% 48.4% 42.0% 50.3%
三重県 53.1% 47.5% 44.2% 51.4%
滋賀県 39.7% * 58.8% * 29.3% 41.6%
京都府 39.7% * 58.8% * 38.6% 51.7%
大阪府 39.7% * 58.8% * 48.4% 49.7%
兵庫県 39.7% * 58.8% * 36.2% 51.3%
奈良県 35.5% 57.5% 41.6% 51.7%
和歌山県 39.7% * 58.8% * 30.9% 38.9%
鳥取県 38.5% 29.6% 28.5% 27.1%
島根県 50.0% 39.6% 30.6% 31.3%
岡山県 49.4% 34.3% 28.4% 27.5%
広島県 58.1% 46.6% 34.4% 36.9%
山口県 54.0% 37.1% 30.6% 27.1%
徳島県 39.7% * 58.8% * 32.5% 44.7%
香川県 50.6% 31.7% 38.7% 45.0%
愛媛県 48.2% 34.0% 36.0% 39.5%
高知県 39.7% 25.0% 34.7% 33.6%
福岡県 43.5% 44.2% 52.7% 33.5%
佐賀県 39.7% 42.1% 48.8% 29.7%
長崎県 41.8% 48.2% 55.5% 33.0%
熊本県 43.2% 40.9% 57.0% 34.0%
大分県 46.8% 46.2% 51.1% 34.8%
宮崎県 35.3% 39.3% 46.1% 34.1%
鹿児島県 36.5% 35.4% 43.9% 32.1%
沖縄県 35.9% 30.9% 46.1% 26.7%

* 2019年、2020年は関西広域連合

▼参照元
厚生労働省医薬・生活衛生局 平成29年度登録販売者試験実施状況
厚生労働省医薬・生活衛生局 平成30年度登録販売者試験実施状況
厚生労働省医薬・生活衛生局 令和元年度登録販売者試験実施状況
厚生労働省医薬・生活衛生局 令和2年度登録販売者試験実施状況 令和3年3月31日現在

2-3.都道府県で合格率が高い地域、低い地域

都道府県別の合格率が高い地域としては、ここ数年間は北海道と東北6県が常に上位を占めており、特に北海道は1位の座を守り続けていましたが、2020年度は特殊な状況のもと、九州沖縄ブロックと同じ試験問題で、合格率は47.4%の11位に終わりました。

近畿関西地区の合格率はおおむね10位以下を推移していましたが、2019年に関西広域連合として統一試験を実施するや6位に急浮上、合格率は58.8%に跳ね上がりました。しかし、2020年はコロナ禍で先行きの見えない状況の中、8月の試験開催が影響したのか、39.7%となりました。

合格率ベスト5

                    
年代 2018年 2019年 2020年
1位 北海道 58.6% 北海道 64.3% 広島県 58.1%
2位 熊本県 57.0% 宮城県 61.9% 愛知県 56.0%
3位 宮城県 56.6% 青森県 61.0% 山口県 54.0%
4位 長崎県 55.5% 山形県 60.0% 三重県 53.1%
5位 山形県 52.8% 福島県 59.2% 香川県 50.6%

合格率ワースト5

  
年代 2018年 2019年 2020年
47位 福井県 19.5% 埼玉県 23.4% 埼玉県 30.1%
46位 岡山県 28.4% 千葉県 24.8% 長野県 31.8%
45位 鳥取県 28.5% 高知県 25.0% 山梨県 32.1%
44位 滋賀県 29.3% 東京都 26.0% 東京都 33.0%
43位 島根県 30.6% 神奈川県 28.2% 福島県 34.1%

2018年は九州各県の躍進がみられましたが、2019年は東北勢の巻き返しと関西広域連合の台頭により、17位の長崎県以外は20位以下にランクを下げています。直近の3年間でもっとも順位を落としているのは首都圏の1都3県で、2017年の17~26位から2018年は22~40位へ、2019年は神奈川県の43位が最高位、東京都44位、千葉県46位、埼玉県47位とついに最下位グループへと転落してしまいました。

2020年は、埼玉県と東京都以外は顔ぶれが変わりましたが、ワースト5でも合格率は30%を超えています。福島県は例年関東近県から移動しての受験者が多かったのですが、移動制限により受験者数の大幅な減少が合格率にも影響したようです。

登録販売者試験の問題は厚生労働省が発行する「試験問題の作成に関する手引き」をもとに各都道府県が作成します。この手引きはほぼ毎年改定されていますが2017年は改定がなく、2018年に大規模な改定が行われています。

特に法令や登録販売者制度にかかわる条文の追記、販売時の記録、広告に関する規定などに大幅な加筆修正が行われています。改定が行われると、その前年までのテキストや問題集が使用できなくなり、新たに改訂されたテキストで学習しなおす必要があります。

受験に際しては、自分が受験する都道府県のウェブサイトに掲載されている過去問題を解いておくことで、その自治体の出題傾向が把握できます。しかし、大幅な改定後は過去問が役に立たなくなる可能性があり、2018年の改定が、翌年に関西勢が躍進し、関東首都圏が大きく順位を落とす原因のひとつとなったかもしれません。

3.登録販売者試験の概要

登録販売者試験の出題範囲や今後の試験日について詳しくご紹介します。

3.1.試験の申込方法

登録販売者試験を受験するには、受験願書(受験申請書という自治体もある)を各自治体から入手し、決められた手順に則り期日までに受験手数料を納付し申請を済ませます。

3.1.1.申請書の入手方法

各自治体によって異なるので注意が必要です。各自治体のホームページで確認しましょう。

1)各自治体のホームページからダウンロード
2)郵送で取り寄せ
3)指定場所で受け取り

3.1.2.試験の公示時期

毎年変わるので、登録販売者の受験を考えたら、受験する自治体のホームページを確認しましょう。
2021年度の場合、東日本では5月中旬(神奈川県は4月23日)以降に試験の実施が公示され、申請書の配布と申請受付は5月後半から7月上旬にかけて行われました。2021年の試験日は北海道・東北が8月25日、関東・甲信越は9月9日または23日、東海・北陸は9月1日に実施されました。

西日本の公示日は中国・四国が6月25日、近畿・関西広域連合は5~6月、九州・沖縄は7月~8月中旬でした。試験日は近畿・関西広域連合が8月29日(奈良県は9月26日)、中国・四国は11月9日、九州・沖縄が12月12日です。

3.1.3.受付期間と方法

申請(願書)の受付期間も自治体によって異なります。10日~2週間程度としている自治体が多いですが、静岡県の受付期間は月曜日から金曜日までの5日間のみとしており、提出方法も持参のみで郵送は受け付けていません。また、提出時に住民票など静岡県在住の書類を持参する必要があります。一方で東京都や関西広域連合のように、受付は簡易書留による郵送のみとしている自治体もあります。

受験する自治体の受験案内をよく読み、指定された手順で時間に余裕をもって申請するようにしましょう。また、受験する年の4月になったら、受験を希望する自治体のホームページをこまめにチェックするようにしましょう。

3.1.4.受験手数料

受験手数料も各都道府県によって異なりますので、事前に調べておくと良いでしょう。ちなみに、北海道と東北6県の受験手数料は他の都府県に比べて高額で、北海道18,200円、青森・岩手・宮城・秋田・山形・福島の各県は17,600円、一方、6位に食い込んだ関西広域連合は全国で最も安い12,800円でした。

3.2.出題範囲

登録販売者試験の出題範囲は全部で5章に分かれています。

第1章「医薬品に共通する特性と基本的な知識」

「医薬品とは何なのか?」にはじまり、成分の効き方や安全性に影響する要因、薬害の歴史なども出題されます。一般常識で答えられるような問題が出ることもあります。

第2章「人体の動きと医薬品」

人間の体の構造や働き、薬が体内で働く仕組み、副作用の症状に関する知識について出題されます。

第3章「主な医薬品とその作用」

一般用医薬品で用いられる主な有効成分についての知識や購入者に情報提供すべきことなど、実践的な知識が問われる問題が出題されます。
一番問題数が多く覚える量も他の章に比べて多いので、この分野でどれだけ得点できるかが合格の鍵になってきます。

第4章「薬事関連法規・制度」

医薬品販売業の許可、医薬品の取り扱い、リスク分類、販売に関する法令などについて出題されます。他の章と比べてイメージがつきにくい分野です。法律の名称など漢字の羅列が大半なので、医薬品には興味があってもこの分野は苦手だと感じる人も多いです。

第5章「医薬品の適正使用・安全対策」

添付文書の読み方や医薬品副作用被害救済制度などについて問われます。より実務的な問題になっているので、3章や4章の知識が頭に入ってからは取り組みやすい分野といえます。

▼参照元
登録販売者試験実施要領

3.3.試験内容・試験時間

試験の概要について説明します。

3.3.1.試験方法

登録販売者試験はマークシートを使用した選択式の試験で行われます。試験科目ごとの問題数と試験時間は以下の通りです。試験は休憩をはさんで60問/120分ずつに分けて行い、午前と午後に分ける自治体もあります。

3.3.2.試験時間
  • 医薬品に共通する特性と基本的な知識:20問/40分
  • 人体の働きと医薬品:20問/40分
  • 主な医薬品とその作用:40問/80分
  • 薬事関係法規・制度:20問/40分
  • 医薬品の適正使用・安全対策:20問/40分
  • 合計    120問 /240分
3.3.3.合格基準

厚生労働省が公示している「登録販売者試験実施要領」では合格基準は以下の通りです。

  • 総出題数に対して7割程度の正答率であること
  • 試験項目ごとに都道府県知事が定める一定割合以上の正答があること

としていますが、 「都道府県知事が定める一定割合以上の正答」については、おおむね「35~40%以上の正答」が基準とされているようです。

3.4.2021年の試験日程と2022年以降の試験について

2021年の登録販売者試験は、新型コロナ感染症の拡大の影響による延期や中止が心配されましたが、2021年10月末時点では予定通り実施されました。
※受付は全国終了していますが、試験は、一部地域(中国、四国、九州・沖縄)では終了していません。

また、2022年度以降の試験については、該当年度の自治体からの発表をお待ちください。

2021年度登録販売者試験実施状況

  
都道府県 試験日時 受付期間 合格発表
北海道 令和3年8月25日(水) 令和3年6月1日(火)~6月29日(火) 令和3年9月28日(木)
青森県 令和3年8月25日(水) 令和3年6月23日(水)~6月29日(火) 令和3年9月28日(火)
岩手県 令和3年8月25日(水) 令和3年6月16日(水)~6月29日(火) 令和3年9月28日(火)
宮城県 令和3年8月25日(水) 郵送:6月7日(月)~6月17日(木)
持参:6月7日(月)~6月29日(火)
令和3年9月28日(火)
秋田県 令和3年8月25日(水) 令和3年6月8日(火)~6月29日(火) 令和3年9月28日(火)
山形県 令和3年8月25日(水) 令和3年6月8日(火)~6月29日(火) 令和3年9月28日(火)
福島県 令和3年8月25日(水) 令和3年6月21日(月)~6月29日(火) 令和3年9月28日(火)
茨城県 令和3年9月9日(木) 令和3年6月18日(金)~7月2日(金) 令和3年10月15日(金)
栃木県 令和3年9月9日(木) 令和3年6月21日(月)~6月30日(水) 令和3年10月15日(金)
群馬県 令和3年9月9日(木) 令和3年6月21日(月)~7月2日(金) 令和3年10月15日(金)
埼玉県 令和3年9月23日(木) 令和3年5月24日(月)~6月4日(金) 令和3年10月29日(金)
千葉県 令和3年9月23日(木) 令和3年6月25日(金)~7月15日(木) 令和3年10月29日(金)
東京都 令和3年9月23日(木) 令和3年5月24日(月)~6月4日(金) 令和3年10月29日(金)
神奈川県 令和3年9月23日(木) 令和3年5月24日(月)~6月11日(金) 令和3年10月29日(金)
新潟県 令和3年9月9日(木) 令和3年5月31日(月)~6月18日(金) 令和3年10月15日(金)
山梨県 令和3年9月9日(木) 令和3年6月14日(月)~6月25日(金) 令和3年10月15日(金)
長野県 令和3年9月9日(木) 令和3年6月7日(月)~6月18日(金) 令和3年10月15日(金)
富山県 令和3年9月1日(水) 令和3年6月7日(月)~6月18日(金) 令和3年10月15日(金)
石川県 令和3年9月1日(水) 令和3年6月7日(月)~6月18日(金) 令和3年10月15日(金)
岐阜県 令和3年9月1日(水) 令和3年6月9日(水)~6月18日(金) 令和3年10月15日(金)
静岡県 令和3年9月1日(水) 令和3年6月7日(月)~6月11日(金) 令和3年10月15日(金)
愛知県 令和3年9月1日(水) 令和3年6月14日(月)~6月18日(金) 令和3年10月15日(金)
三重県 令和3年9月1日(水) 令和3年6月14日(月)~6月25日(金) 令和3年10月15日(金)
福井県 令和3年8月29日(日) 令和3年6月14日(月)~6月25日(金) 令和3年10月1日(金)
奈良県 令和3年9月26日(日) 令和3年6月9日(水)~6月15日(火) 令和3年11月22日(月)
滋賀県・京都府・大阪府・兵庫県・和歌山県・徳島県 令和3年8月29日(日) 令和3年6月4日(金)~6月14日(月) 令和3年10月1日(金)
鳥取県 令和3年11月9日(火) 令和3年8月2日(月)~8月17日(火) 令和3年12月17日(金)
島根県 令和3年11月9日(火) 令和3年8月2日(月)~8月17日(火) 令和3年12月17日(金)
岡山県 令和3年11月9日(火) 令和3年8月2日(月)~8月17日(火) 令和3年12月17日(金)
広島県 令和3年11月9日(火) 令和3年8月2日(月)~8月17日(火) 令和3年12月17日(金)
山口県 令和3年11月9日(火) 令和3年8月2日(月)~8月17日(火) 令和3年12月17日(金)
香川県 令和3年11月9日(火) 令和3年8月2日(月)~8月17日(火) 令和3年12月17日(金)
愛媛県 令和3年11月9日(火) 令和3年8月2日(月)~8月17日(火) 令和3年12月17日(金)
高知県 令和3年11月9日(火) 令和3年8月2日(月)~8月17日(火) 令和3年12月17日(金)
福岡県 令和3年12月12日(日) 令和3年8月23日(月)~9月3日(金) 令和4年1月19日(水)
佐賀県 令和3年12月12日(日) 令和3年8月23日(月)~9月3日(金) 令和4年1月19日(水)
長崎県 令和3年12月12日(日) 令和3年8月23日(月)~9月3日(金) 令和4年1月19日(水)
熊本県 令和3年12月12日(日) 令和3年8月23日(月)~9月3日(金) 令和4年1月19日(水)
大分県 令和3年12月12日(日) 令和3年8月23日(月)~9月3日(金) 令和4年1月19日(水)
宮崎県 令和3年12月12日(日) 令和3年8月23日(月)~9月3日(金) 令和4年1月19日(水)
鹿児島県 令和2年12月13日(日) 令和3年8月23日(月)~9月3日(金) 令和4年1月19日(水)
沖縄県 令和2年12月13日(日) 令和3年8月23日(月)~9月3日(金) 令和4年1月19日(水)

4.資格取得にあたってのポイント

登録販売者の資格を取得したいと考えても、「働きながらだと勉強できないのではないか」「スクールに通う費用が気になる」という不安を抱えている方もいるかと思います。

しかし、登録販売者試験は働きながらでも対策講座を受講しやすいですし、独学でも合格することは可能です。働きながら独学など、資格取得する際のポイントをご紹介します。

4.1.働きながらの取得は可能か?

登録販売者は、働きながらでも取得することが可能です。試験日は都道府県によさまざまで、平日の場合も土日の場合もあります。日程は早い段階で確認ができますし、1日で終わる試験のため、働いている方でも取得しやすいと思います。

また、登録販売者試験の受験対策講座を受講する場合は、受講日は土日に設けられていることが多いです。
平日に働いている方にとっては、土日に講座を受けられるので登録販売者試験の勉強に集中することができます。

4.2.独学でも取得可能?

登録販売者の資格は、独学でも取得することが可能です。市販のテキストや過去問題集があるので、しっかりとポイントを押さえておけば特別なスクールに通わなくても試験に合格できます。
余計な費用を掛けたくない、自分で勉強のスケジュールを立てたいという方には独学がおすすめです。

独学で合格を目指すなら、まずはこちらの記事で勉強方法を把握してみましょう。
登録販売者の試験は暗記中心ですが、出題範囲も広いため勉強方法にも工夫が必要になります。
あらかじめ出題傾向や出題範囲について把握しておきましょう。

4.3.振替受講の制度を知っておく

受験対策講座を受ける場合、仕事や急な予定により授業に出席できない日があると思います。
その場合、無料で他のクラスへの振り返えができるスクールもあります。仕事や家庭の両立などで忙しい方にもうれしい制度です。受験対策講座を受講する場合は事前に振替受講の制度も確認しましょう。

5.登録販売者の資格勉強する際のコツ

登録販売者試験に合格するために、どんな勉強法が良いのでしょうか。効率的に勉強するコツを紹介します。

5.1.受験地のブロックに合わせた対策

登録販売者試験は、基本的にはブロックごとに同じ試験問題となっています。自分が受けようと思う都道府県が、どのブロックなのか調べてみましょう。ブロックごとに難易度や問題の傾向、合格率も違います。受験地予定のブロックの問題の傾向を知り、過去問を使うことが効率的な勉強につながります。

5.2.苦手な分野を克服する

合格基準は配点を各問1点とし、以下の2つの基準の両方を満たす場合です。
1.総出題数(120問)に対する正答率が7割以上(84点以上)
2.試験項目ごとの出題数に対する正答率が3割5分以上
つまり、全体で7割以上取っていても、苦手な分野が3割5分に満たない場合、不合格になります。過去問で苦手な分野を見つけて、力を入れて克服しておきましょう。

5.3.改訂部分に気を付ける

出題範囲は、厚生労働省が定める「試験問題の作成に関する手引き」から出題されます。改訂がある場合には、間違って覚えてしまうと失敗につながるので、最初にチェックすることが大切です。

5.4.受験予定ブロックの過去問を徹底的に解く

最初からテキストを読んでも、なかなか頭に入らないことも多いでしょう。過去問を解いて答えを覚えることを繰り返します。何度繰り返しても、間違えてしまう自分の傾向を知り、その部分を集中的に勉強することも効率的です。
受験直前になったら、過去問を利用して、受験時間内で解く練習もしましょう。

5.5.時間を上手に使って効率を上げる

どんな勉強でも同じですが、効率的に時間を使うことが大切です。通勤・通学の時間や早起きが得意な方は朝、夜型の方は夜寝る前のすき間時間など、日常生活の一部として無理なく毎日取り組むことが勉強を続けるコツです。

5.6.身近な薬や体の情報の積み重ね

薬のパッケージや添付文書には、成分の効能・効果や副作用などが、分かりやすく書いてあるので、注意して見るようにしましょう。また、病気や体の情報にもアンテナを張って、身近な生活の中から知識を増やすことが大切です。
例えば家族の体調や病気について興味のあるものを調べてみるのも良いでしょう。身近な情報の積み重ねが、テキストや過去問に向き合った時につながります。

6.試験当日に気をつけることは?

試験当日の注意点をまとめました。

6.1.持参するもの

①受験票

受験の心得はどのような試験でも同じですが、受験票を絶対に忘れないこと、時間に余裕をもって会場入りし早めに着席することです。<

②筆記用具

筆記用具はマークシートを塗りやすいHBの鉛筆、又はシャープペンシルを複数本と消しゴムを持参します。試験会場ではスマートフォンや携帯電話は使用できませんので、腕時計など時計は個別に用意しておきましょう。

③昼食

会場周辺のコンビニなどは混雑が予想されるので、予め、用意して持っていきましょう。

④マスク

2020年以降の試験では、新型コロナウイルス感染予防のため、マスク着用を義務付ける会場がほとんどでした。ゴムが切れた時などのために取り換えのマスクも持参しましょう。

6.2.体調管理

試験当日に発熱があれば受験はできませんので、試験前の体調管理はいつも以上に注意深くする必要があります。
2021年の試験では、試験会場への入場の際に検温が行われています。検温の拒否はもちろん、37.5度以上の場合や、風邪の症状(発熱、咳など)、倦怠感(強いだるさ)、呼吸困難(息苦しい)などの症状がある場合には入場できないため、受験できなくなります。

6.3.その他

自家用車やバイクなどで会場に行き、違法駐車などの迷惑行為が発覚した場合には、受験資格や合格の取り消しとなる場合があります。会場へは公共交通機関を使用し、時間に余裕をもって出発しましょう。
2021年以降の試験も新型コロナウイルスの感染再拡大や、大雨、台風などで試験が延期や中止となる場合があります。出発前に自治体のウェブサイトなどで試験の開催を確認しておくことをおすすめします。

7.まとめ

登録販売者の資格は、薬剤師と比較すると難易度は低く、比較的取得しやすい資格という事が分かりました。また、合格率は40%程度ですが、準備をしっかりと行えば合格も可能です。
資格取得のポイントや勉強のコツを踏まえ、スクールや独学で試験の傾向や対策を進めていくことが大切です。

この記事の監修

ライター

小谷 敦子

病院・調剤薬局薬剤師を経て、医療用医薬品専門の広告代理店・制作会社に所属し、販促資材やMR教育資材、患者向け冊子などの執筆に従事。専門医インタビューによる疾患や治療の解説などを、クリニックHP上に掲載。

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