登録販売者の転職時期や最適なタイミングは?転職の準備や流れを知ろう

登録販売者の転職時期や最適なタイミングは?転職の準備や流れを知ろう

1. 登録販売者の転職事情

セルフメディケーションの推進が追い風となりドラッグストア市場は成長し続け、それに伴い登録販売者の需要は高まりを見せています。

2017年度の登録販売者試験受験者数は61,126人、2018年は65,433人と増えていることからも、資格の人気の高さがうかがえます。ドラッグストア業界は成長期にあり、今後一層、登録販売者の活躍が求められていくことが予想されます。

参照元:厚生労働省 これまでの登録販売者試験実施状況などについて

1-1.登録販売者の需要は高まっている

セルフメディケーションの推進が後押しになり、勢いが加速しているドラッグストア業界。2018年の市場規模は7兆円を突破しました。さらには薬剤師不足の背景もあって登録販売者の需要が高まって来ており、依然売り手市場が続いています。

ドラッグストアは2017年度から694店舗増加して20,228店舗となり、店舗そのものも大きく増えています。登録販売者の主な就職先はドラッグストアとなるため、店舗数の増加に比例しその求人数は増えています。
また、登録販売者と比較すると薬剤師の人件費は高く、経営者によってはあえて賃金が安い登録販売者を採用する場合があることも、需要が高まっている要因の一つです。

1-2.ドラッグストア以外に有利な就職先も

製薬会社で働いている方の中には、ドラッグストアで登録販売者として働いていた経験を持つ人もいます。
資格がない人と比べると、初期段階とされる医薬品の特性や人体の働きなどの知識を既に勉強しているため、短期間で現場での活躍が期待できます。そのことを製薬会社は充分理解していますので、書類審査上でも資格があると有利に働きます。

医薬品の卸会社は、製薬会社と小売業者の間を繋ぐ役割があるため、製薬会社やドラッグストアの場合と同様に医薬品の知識が必須となり、登録販売者は採用面で優遇が期待できる職場と言えます。

また、大手の日用品メーカーは防虫剤などの医薬部外品などを多く取り扱っているため、商品を宣伝するためにも登録販売者の知識は役立ちます。前述以外にも一般医薬品、医薬部外品、化粧品などを扱う企業であれば、登録販売者の知識や職務経験は多くの場面で優遇されやすいと言えます。

こちらの記事には、登録販売者が活躍する職場についてより詳しく紹介されています。
国家資格を活かして、転職をより有利に進められるように就職先はきちんと把握してきましょう。

2. 登録販売者の働き方や職場環境

登録販売者の大部分がドラッグストアやスーパーなどの小売業に就職し、「正社員でバリバリ働き店長やエリアマネージャーを目指す」、「子どもが小さいうちはパートでゆったり働く」など、柔軟な働き方が可能な職業です。

さらに職場環境の面では、ドラッグストアは知識やスキル向上のための教育環境が整っており、福利厚生が充実しているのでモチベーションを保ちながら働くことができます。

しかし、これらの小売業は大抵土日祝日も開店していることが多く、従業員は土日両方、もしくはどちらかの出勤が原則であることがほとんどです。それは、登録販売者でも例外ではないことを理解しておくとよいでしょう。

例1.ドラッグストアで働く方の声

営業時間は午前9時から午後22時までと長いのですが、シフトを組んでいるのでほぼ時間通り帰れます。でも特売セールでお店が混んでいると残業が発生することも…。

薬の相談、販売以外は主に商品の品出しや発注やレジ、季節ごとに売り場の模様替えなどもします。忙しい薬剤師に代わり、登録販売者として多くの人の薬や健康の相談窓口になっているので、やりがいのある仕事ですね。
薬を紹介したお客さんに感謝してもらったときは、疲れが吹き飛ぶくらい嬉しかったです。

例2.製薬会社で働く方の声

入社後、すぐ登録販売者の勉強をしていてよかった!と実感しました。通常、製薬会社は入社してすぐ自社で取り扱う薬を事細かに説明できるようになるまで学習するんですよ。

このような知識を初めから身に着けるのは相当な時間を要し、並大抵のことではないんです。私の場合、登録販売者の資格取得の際に一般医薬品についての知識を一通り勉強しているので、ほとんど苦労せず学習できました。

同僚が薬知識の会得に苦労する中、“情報提供力”、“接客力”など他の部分を鍛えることができたのは、登録販売者の資格のおかげだったと思っています。

このように登録販売者の資格を取得することは、ドラッグストアではお客さまの信頼を得られやすい点、製薬会社では短い期間で戦力になりうる点で優位に働きます。

3. 転職に有利な時期・タイミングについて

一年を通して見ると、一般的に採用ニーズが高まる時期は「2回」。4月入社を見据えた2~3月と、10月入社を見据えた8~9月です。
退社する方の人員補填や新年度に向けて体制を整える時期であること、半期ごとに事業計画を行うための人員確保をする時期であることが理由です。

ですがこの時期を狙い転職者が増える傾向があるため、必ずしも有利とは言い切れません。登録販売者試験は各地で時期が異なり、一人前になるには少なくとも2年以上の経験が必要になってくるため、求人は一年中あると言えるでしょう。

4.転職活動の準備

転職する目的を整理し、自分がアピールできるスキルや経験をまとめていきましょう。転職先の企業選定のための基準が出来上がり、「履歴書」「職務経歴書」を書く上での強みになりますので、転職を成功させるためには不可欠です。

4-1.まずは転職する目的を考えよう

まずは「なぜ転職したいのか?」「転職先でどのように働きたいのか?」というふたつの質問に対する答えを書き出してみましょう。
答えは複数出てくると思うので、その中で優先順位を決めてください。「転職の目的」を、優先順位に沿って、企業の担当者に伝わりやすい形で整理することが大切です。

4-2.履歴書を書く

履歴書の書き方は、基本ができていれば特別難しいことはありません。メールに添付して送る際はパスワードをつけ、パスワードは別メールで送ると良いでしょう。

「転職回数」は少ない方が理想的ですが、多い場合はマイナスの印象を「志望動機」を充実させることでプラスに変えましょう。
履歴書は数ある中で採用者に目に留めてもらわなければなりません。当たり障りがない無難な内容よりも、志望する想いや意志が伝わるような内容を意識して、書く内容を考えてみてください。

「志望動機」の書き方については、こちらの記事で詳しく紹介しています。
未経験としての転職など、状況別の志望理由例も紹介されているので参考にしてみて下さい。

4-3.職務経歴書も用意しよう

登録販売者としてのスキルや経験を伝える手段として職務経歴書があります。履歴書とは違いパソコンで作成しても問題はありませんが、A4判1~2枚にアピールポイントを分かり易く、簡潔に書いてください。

取得資格以外で身に付けるスキルなどがあれば具体的に記入しましょう。いかに自分が魅力的であるか表現することで採用者に興味を持ってもらうことが重要です。
「今までの経験をストーリー仕立てで表現する」、「面白いエピソードを盛り込む」なども有効です。しかし、自慢や誇張などは逆に印象を悪くすることがありますので、注意しましょう。

5.退職の準備

退職の準備をスムーズに進めることで転職活動に集中して取り組むことができます。そのために必要なポイントや手続きをご紹介します。

5-1.退職に必要なステップと手続き

退職の意思が固まったら直属の上司に3ヶ月前には伝え、承諾を得ましょう。引継ぎのスケジュールを立て、有給休暇の残りから正式な退職日を上司と決めるのもこの時期です。その上で退職届を提出することになります。

民法では、退職する14日前までに意思表示をすればよいとされていますが、通常は1カ月~2カ月前までには提出します。また、就業規則に記載がある場合は、会社との認識のズレからトラブルを起こさないためにも、それに従うようにしましょう。
退職理由は「一身上の都合」で問題ありません。その後、引継ぎ資料を作成し、後任者と引継ぎ内容について話し合いましょう。

5-2.保険/年金/税金の手続きも忘れずに

退職が決定したら会社から受領するものを以下にまとめました。転職先に迷惑をかけずスムーズに退職手続きをするためにもしっかりと確認しておきましょう。

退職する会社から受領するもの(例)

  • 年金手帳※1
  • 雇用保険被保険者証※1
  • 離職票
  • 源泉徴収票
  • 健康保険資格喪失証明書※2
  • 販売従事登録証【原本】※1
  • 実務・業務従事証明書

※1.会社で保管していた場合。

※2.退職後すぐに転職する場合は不要。

また、税金の手続きもあります。住民税は在職中であれば「特別徴収」という制度によって給与から天引きされています。退職してから転職まで1ヶ月を超える時には退職する会社に手続きをしてもらい、自らが住民税を納める「普通徴収」に切り替えなければなりません。

ただし、退職してから1ヶ月以内に新たな職場に勤務する場合は、継続して給料から天引きしてもらうことができます。その手続きは退職した会社と新しい職場とのやり取りにより可能になります。

5-3.転職先への提出物もあります

転職先へ入社した場合、いくつか提出物があります。退職する会社から返却または発行してもらうものがありますので、受け取り忘れのないように最終出勤日までに以下のものをチェックしておいてください。

転職先の会社に提出するもの

  • 年金手帳
  • 雇用保険被保険者証
  • 源泉徴収票
  • 健康保険資格喪失証明書※1
  • 健康保険被扶養者異動届※2

※1.会社で求められた場合のみ提出が必要。

※2.扶養家族がいる場合のみ転職先で書類を受領。記入した上で、提出が必要。

気持ちを新たに新しい職場で働きだした直後、書類不足のために前の会社に問い合わせをしなければいけない…ということのないようにしたいですね。

6.転職エージェントを使う選択肢も

人によっては人生に何度もない転職というイベント。確かにひとりで丁寧に時間をかけて探せば希望の企業に転職できる可能性はあるかもしれません。
ですが、転職エージェントを利用することで得られるメリットの方が多いのは事実です。

具体的には「転職活動にかける時間を短縮できる」、「一般公募されていない非公開求人を紹介してもらえる」、「言いづらい勤務条件などの交渉を代行してくれる」、さらには「各種サポートでバックアップしてくれる」などです。これらは自己応募では叶えられないものでしょう。もしあなたが効率よく短期間で自分の理想の転職先を探したいと思うのなら、転職エージェントを使う選択肢も入れておくと良いでしょう。

6-1.登録販売者特有の悩みもある

「転職してから勉強をして、登録販売者の資格をとるか」、「登録販売者の資格をとってから、転職するか」の二択で頭を悩ませている方も多いのではないでしょうか。
この場合、希望転職先の企業が登録販売者資格取得のためのバックアップ体制を持っているかどうかが「鍵」になります。もし転職後に無理なく勉強する環境があるのなら、使わない手はありません。一度転職希望の企業にそのような体制があるか確認すると良いでしょう。合わせて登録販売者の求人状況も確認できますので一石二鳥です。

万が一資格取得のバックアップ体制がない場合、ほとんどの方は今のお仕事と並行して勉強をすることになります。受験時期まで残された時間によりますが、スキマ時間などを利用し効率良くコツコツ勉強できるのであれば、現行のお仕事をしながら資格取得を目指す方法がおすすめです。

6-2.相談だけでも…と思ったら

自力で探せる案件は数に限りがあり一人で転職活動をするのは非効率です。「いろいろな職場の条件を見てみたい」、「スキルアップできる職場を探している」、「年収をもっと上げたい」、「希望の条件にマッチした職場に転職したい」などでお悩みの場合、転職活動に対するサポートが厚く、求人数が多くて企業との繋がりが強い転職エージェントに相談すると良いでしょう。
転職エージェントは無料で利用できますし、きっとあなたの悩みが改善されるはずです。相談だけしたいという方でも問題ありませんので、最大限活用することをおすすめします。

この記事の監修

管理薬剤師

黒木 真綾

大手調剤薬局、ドラッグストアを経て、現在調剤薬局にて管理薬剤師として勤務。
現場で21年以上にわたり患者指導に関わっている。薬剤師の視点での健康食品やサプリメントの記事作成を得意とする。

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