薬剤師で年収1000万を狙うには?年収アップのための秘策も紹介
薬剤師の年収は一般的に高めと言われていますが、実際に1,000万円を超える薬剤師はそう多くはありません。
だからと言って諦める必要はなく、工夫次第では1,000万円を超える高収入を狙うことは可能です。
今回は薬剤師の年収事情と薬剤師でも年収1,000万円を超えるための働き方、給与を上げるための方法などをお伝えします。薬剤師で高収入を狙いたい人はぜひ参考にしてみてください。
目次
1. 薬剤師でも年収1,000万円は夢じゃない?
一般的に高収入といわれる線引きとして「年収1,000万円」という壁があります。薬剤師は「高給取り」なんて世間一般には思われていますが、実際に働いている薬剤師はあまり高収入という実感がない人が多いのが実のところではないでしょうか。
そもそも、薬剤師の平均年収はどれくらいなのでしょうか? また、薬剤師の職場ごとに年収の差はあるのでしょうか?薬剤師で年収1,000万円を超える職場は何なのかということも含めてデータでご紹介します。
1.1.薬剤師全体の平均年収はどれくらい?
厚生労働省「平成28年賃金構造基本統計調査」によれば、全国の薬剤師の平均年収は約544万円でした。この金額は全職種の平均年収が約497万円と比べても高い水準となっています。
2010年以降の平均年収は500万円以上を維持しており、薬剤師の仕事は給与が高めで安定していると言われる一般論は決して間違ってはいないといえます。
1.2.職場別に見る平均年収と「1,000万超えの職場」とは?
薬剤師と一口にいっても、その職場によって平均年収には大きな差があります。薬剤師の勤務先として、主なものに調剤薬局やドラッグストア、病院や学校などがあります。
年収が1,000万円を超えるような職場に共通した特徴があれば、ぜひ知りたいですよね。しかし、実際の職場によって平均年収は異なるため、「こういった職場だから年収が高い」ということは断定できません。
仕事内容や職場によっては1,000万円を超える年収を稼ぐことができるケースもあるかもしれませんが、基本的には300~600万円前後の年収を想定しておくのがいいでしょう。
2. 薬剤師でも年収1,000万円を超える働き方
薬剤師の仕事は総じて高収入ではあるものの、年収1,000万円を超える割合で考えるとまだまだ医師や弁護士などと比べれば年収が低い方の割合が多いのが現状です。
しかし、だからと言って薬剤師が1,000万円以上稼ぐことが無理というわけではなく、働き方次第では十分可能です。方法はいくつかありますが、薬剤師で高収入を狙いやすい3つの働き方をご紹介します。
働き方1. 外資系CRO業界でCRA職として働く
医薬品の開発において行われる治験が国の実施基準であるGCP(Good Clinical Practice)というルールに則って行われているかをモニタリングする業務を行う人を臨床開発モニター(CRA)といいます。
CRA職は製薬企業の開発部門およびCRO(Contract Research Organization)という外部の受託機関のどちらかに所属します。
CRA職は経験年数により年収に差が出ますが、管理職経験を経て外資系のCROに転職すれば年収1,000万円以上を稼ぐ人も多くいます。
働き方2. 製薬会社でMR として功績を残す
薬剤師の中でも高収入を狙いやすいと言われるのがMR職です。
新人MRでは他の職種と大きな差は開きにくいですが、30代ですでに年収1,000万円を超える人も多く存在する職種です。MR職の年収が高い理由として、手当が充実していることが挙げられます。営業手当、外勤手当、出張手当、残業手当などさまざまな手当が充実しています。
さらに、製薬企業は利益率が高いため、総じて福利厚生も充実しているため住宅手当や家族手当も手厚くなります。そして、賞与が営業成績により増加するので、頑張れば頑張るほど薬剤師のMR職は年収アップが可能です。
働き方3. 地方の管理薬剤師に転職する
調剤薬局の薬剤師は平均年収では病院薬剤師と比べて高く、安定して働きやすい職場である一方で高収入が狙いにくいといわれています。
しかし、医療機関で働く薬剤師でも高収入を狙えるのが、地方の管理薬剤師への転職です。薬剤師の年収は都市部と過疎部では大きな違いがあります。過疎部の方が人材を確保しにくいため年収も高くなる傾向にあります。特に人材が集まりにくい寒冷地や農村部、離島のような場所では薬剤師は非常に希少な存在で、年収1,000万円以上で募集している場合もあります。
ただし、非常に稀な求人であり、いつも募集があるとは限りません。タイミング良く募集があれば応募してみることをおすすめします。
転職したいけど、何から始めればいいかわからない…という方に、以下の記事で転職活動の流れとポイントを説明しています。
>はじめて転職する薬剤師が知っておくべき転職活動の流れとポイント
3. 現職のまま給与を上げる方法
薬剤師として年収を上げたいけれどすぐに転職するつもりはない、という場合には現職のまま年収を上げるための努力をするのが最も手っ取り早い方法です。
では、どんな方法があるのか具体的な例を見てみましょう。
方法1. 給与アップを交渉する
会社によっては昇給制度が明確に決められていない場合や、評価に応じた昇給の見直しが十分に行われていない場合もあります。中途入社では入社時に提示された給与のままで、ほとんど昇給しないというケースも見られます。
しかし、単に給与を上げて欲しいとお願いしても断られる可能性が高いです。給与アップに相応しい功績を示すか、今後の展望や目標を掲げて交渉しするようにしましょう。会社があなたという人材を大事に考えてくれていれば、検討の余地はあるはずです。
方法2. 残業を増やして残業手当をつける
固定給だけでは収入として不十分な場合には、残業時間を増やして残業代をつけるという方法もあります。無駄な残業は会社により認められない可能性が高いですが、必要があって行う残業であれば会社も認めざるを得ません。
また、サービス残業で残業代をもらえていないという人もいるかもしれません。残業代を請求するのは従業員の権利であるため、時間に相当する残業代を請求することを遠慮する必要はありません。
ただし、残業時間は労働基準法により原則として月45時間までと決められており、過度な残業は認められないので注意しましょう。(参考:厚生労働省)
方法3. 休日出勤を積極的に希望する
薬局や病院、企業によっては休日出勤が必要な職場もあり、本来休みの日であることから出勤した場合には休日手当が付きます。
しかし、ほとんどの人は休日まで働きたくないと考えるため、手当が付いたとしても休日出勤は嫌がる傾向にあります。
もし、あなたが年収アップを希望するならば休日出勤を希望して手当を加算するのも方法の一つです。特に単身者であれば休日も自由に予定を組みやすいのでおすすめの方法といえます。
方法4. ダブルワークで副業から収入を増やす
企業によりダブルワークが認められない場合も多いですが、最近は規制緩和により、製薬企業の中にもダブルワークを認める企業が出てきています。薬局薬剤師の場合、管理薬剤師では兼業が認められませんが、別の薬局で休みの日に働いている方もいます。
また、単発派遣という方法であれば、1日だけ空いている日に仕事することも可能です。
ただし、休日返上で毎日働くような状態が続くと身体的にも悪影響が出やすくなり、仕事のミスも増えやすくなるので注意しましょう。
4.転職して給与アップを狙う方法
現職のまま給与アップを狙うよりも、転職する方が一度で大幅な年収アップが見込める可能性があります。
具体的にどのような転職をすれば年収が上がるのか方法を見てみましょう。
方法1. 管理薬剤師など管理職に転職する
薬剤師として薬局やドラッグストア、病院内で働く場合に最も高い年収が見込めるのは管理薬剤師になる方法です。
管理薬剤師には各種手当が支給されるので年収の大幅アップが見込める上に、管理薬剤師の募集は割と多く出てくるので狙い目です。
方法2. ラウンドで勤務する薬剤師を目指す
ラウンドで勤務する薬剤師のことを「ラウンド薬剤師」といい、決まった地域の中で複数の店舗を掛け持ちで回って勤務します。
日により行く薬局が変わったり、週単位で勤務地が変わったりするので生活環境が落ち着きにくいというデメリットはありますが、その分給与面では交渉が可能になります。
稼ぐことを優先したい薬剤師で、かつ各店舗で働くことを柔軟に楽しめる方におすすめの働き方です。
方法3. 全国展開している薬局やドラッグストアに転職する
全国に支店を多く持っている調剤薬局やドラッグストアの場合、転勤OKの条件で薬剤師として採用されると給与が高くなることがあります。
場合によっては年収で数十万円の差がつくこともあり、転勤に抵抗がなければ年収アップの近道になるでしょう。さらに転勤手当や地方によっては独自の手当が付くことも期待できます。
方法4. 離島やへき地の医療機関や薬局への転勤
離島やへき地は慢性的な人手不足で困っています。特に若い働き手や専門職が足りない傾向があり、薬剤師もその一つです。
沖縄の離島のような場所は逆に人気が高いケースもあるようですが、知名度の低い地域や観光資源のないような場所では人気が低いため薬剤師の年収を上げて募集をかけている場合が多いです。
さらに、離島やへき地の場合には一人薬剤師という可能性もあり、年収交渉がしやすい傾向にあります。
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