薬剤師の転職は2年目でもできる?メリット・デメリットについて解説

薬剤師の転職は2年目でもできる?メリット・デメリットについて解説

薬剤師での転職を検討する際に、「2年目でも転職できるのかな?」と不安になっている方もいらっしゃることでしょう。一般的に「まず3年間は経験を積んで…」と言われることが多い中、2年目で転職に踏み切るのは勇気がいることだと思います。

そこで今回は、薬剤師の転職事情や2年目で転職するメリット・デメリットなどについて解説します。

1.薬剤師2年目の転職は可能?

結論からお伝えすると、薬剤師2年目の転職は可能です。薬剤師の転職は、他の職種と比較して以下のような特徴があります。

  • 国家資格が必要なため比較的転職はしやすい
  • 薬剤師は人手不足が続いている

上記の理由から、薬剤師は2年目でも転職が可能であり、転職に対するハードルも比較的低いといえるでしょう。それぞれの特徴について詳しく解説します。

1-1.国家資格が必要なため比較的転職はしやすい

薬剤師は国家資格が必要な職業であることから、他の職種よりも転職のハードルは下がると考えられます。業務に携われる人材が限られており、資格が不要な職種と比較して競争率が低いためです。

一般的に社会人2年目で転職することを考えた場合、転職活動時にアピールできる特出した実績やスキルがなく、不安に思う方もいることでしょう。

しかし、薬剤師であれば、資格を保有していること自体が一つの実績として役立ちます。

国家資格が必要な薬剤師は、他の職種と比較して2年目での転職はしやすいといえるでしょう。

1-2.薬剤師は人手不足が続いている

人手不足も、2年目の薬剤師が転職しやすい環境を作っている要因です。人手不足の職場では、経験年数にこだわらずに採用しているところもあります。

2021年12月時点での薬剤師の有効求人倍率は1.98倍となっており、1人あたり約2件程の求人がある状態です。

また、全職種の有効求人倍率は1.14倍となっており、薬剤師の市場は人手不足であることがうかがえます。

参照元:厚生労働省/一般職業紹介状況(令和3年12月分及び令和3年分)について

需要に対して供給が少ないことから、薬剤師は2年目であっても転職しやすい職業であるといえるでしょう。

2.薬剤師が転職する主な理由とは

薬剤師が転職する理由は、大きく5つ考えられます。

  • 年収や待遇
  • 年収や待遇が転職の理由になる薬剤師は少なくありません。
    薬剤師は人手不足であることから、同じ業務内容でも職場によって年収や待遇が上がることがあります。そのため他の職種のように知名度や将来性を考えた転職よりも、年収や待遇を重視する傾向があるようです。

  • 人間関係
  • 人間関係が転職の理由になることも多くあります。
    たとえば薬局の場合、狭い空間で毎日ほとんど同じメンバーと仕事をすることになります。そのため仕事はもちろん、会話や価値観のずれなどの人間関係が仕事に与える影響は大きいといえるでしょう。

  • 労働環境
  • 毎日通う職場だからこそ、労働環境の良し悪しが転職の理由になることもあります。労働環境は、業種や、企業規模によって異なります。最新の調剤機器の有無や調剤室の広さはもちろん、休憩スペースの快適さや自宅からのアクセスの良さなど快適な環境が整っていないことがストレスになるようです。

  • スキルアップ
  • ステップアップをするためのスキルアップも、転職を考える理由の一つです。
    薬剤師としてのキャリア形成を考えて、特定の疾病領域や在宅医療、漢方などさまざまな領域の知見を学ぶために、さらなる資格取得や最適な職場への転職もあるようです。

  • ライフスタイルの変化
  • 結婚や引っ越し、介護など、ライフスタイルの変化も転職を考える理由になります。ライフスタイルの変化により、職場に通えなくなったり、勤務時間に対応できなくなったりすることもあります。そうした場合は、通える範囲の地域の職場や働き方が選べる職場への転職を考える必要が出てきます。

薬剤師が転職する主な理由などについて、詳しく知りたい方は、関連記事も合わせてご覧ください。

3.薬剤師が2年目で転職するメリット

薬剤師が2年目で転職するメリットは主に3つあります。

  1. 第二新卒枠で採用してもらえる可能性がある
  2. 理想的な職場が具体的になっている
  3. 年収がアップする可能性がある

それぞれについて、詳しく解説します。

3-1.第二新卒枠で採用してもらえる可能性がある

薬剤師に限らず、社会人2年目の転職は「第二新卒枠」として扱われることが多くあります。第二新卒とは、新卒で就職後、1〜3年の間に離職し、転職活動をしている若手求職者のことです。

第二新卒を採用する雇用側のメリットとしては、以下のようなことが挙げられます。

  • 基本的なビジネスマナーを習得している
  • 1年目より経験がある
  • 3年目以上の方より柔軟で吸収できることが多い

薬剤師としての経験は浅くても、社会人としての基本が身についているため1年目の方と比較して教育コストはかからないことが考えられます。

また、専門職としての知識やスキルは、3年目以上の方と比較して、新しい職場環境になじみやすく、柔軟に成長することを期待されて、採用されることもあるようです。

もし未経験のジャンルで挑戦したいことがあるなら、3年目以上の経験者のように実績や経験を求められる前に、薬剤師の第二新卒枠を活用して転職活動をするのも一つの選択肢として有効でしょう。

3-2.理想的な職場が具体的になっている

自分が描く理想の職場像が具体的になっていることも、2年目で転職活動をするメリットの一つです。

初めて就職活動をした学生時代よりも、社会人経験を積んだ2年目の方が、職場に対して求めるものも明確で具体的になっていることが考えられます。

たとえば、年収や休みの取りやすさ、職場の規模や仕事内容など、就職活動をしていたころに思い描いていた状況とは違う現実を感じていることもあるでしょう。

そうした経験をふまえて、今一度「理想的な職場はどのようなものか」を考えることは、より自分にフィットした職場を選ぶのに役立ちます。

3-3.年収がアップする可能性がある

転職した結果、年収がアップする可能性があります。同じような仕事内容でも、職場によって年収の設定は異なるためです。一般的には、人手不足が深刻な地域で年収が高くなる傾向にあります。

また、職種によっても平均年収は異なります。一般的にはドラッグストアに転職する場合、年収アップも期待できますが、昇給率はあまり高くない場合が多いようです。

一方、製薬会社の場合、初任給はそれ程期待できませんが、昇給率は高い傾向にあるようです。

自分のキャリア形成を考えて、最適な地域や職種を選ぶことで、上手に年収を上げられる可能性があることを頭に入れておきましょう。

4.薬剤師が2年目で転職するデメリット

薬剤師が2年目で転職するデメリットとして、以下のようなことが考えられます。

  • 長続きしない印象を持たれる可能性がある
  • 一般的に「同じ職場で最低3年は働いた方がよい」という考え方が浸透しています。2年目で転職活動をしていると「またすぐに辞めてしまうのではないか」というイメージを持たれるリスクがあります。

    また、何度も転職を繰り返すと、長続きしない印象が一層強くなってしまい、今後のキャリアプランにも影響が出る可能性もあるので注意してください。

  • 新卒向けの研修を受けられない
  • 第二新卒枠で転職活動をする場合、雇用側は「社会人としての基本は身についているだろう」と考えていることが多いものです。そのため新卒向けの研修を受けられない可能性が考えられます。もし現職で研修を受けていない場合は、面接時に伝えておくと安心です。

  • 年収が下がる可能性がある
  • 転職することで、下がる可能性があることも理解しておきましょう。
    たとえば、現在ドラッグストアなどで働いていて薬剤師の平均年収を大幅に上回っている場合や経験のない職種に変える場合、正社員から派遣社員など雇用形態を変える場合などのときに年収が下がる可能性があるでしょう。

5.2年目で転職する際に気を付けるべきポイント

薬剤師2年目で転職活動をするにあたり、押さえておいてほしいポイントは主に4つあります。それぞれについて詳しく見ていきましょう。

5-1.転職したい理由は改善できないものなのか

転職したい理由は今の職場で解決できないものなのかを吟味しましょう。

多くの場合、転職活動には時間とエネルギーが必要です。もし転職せずに問題を解決できるなら、労力をかけて転職する必要はありません。

また、転職が本当に必要かどうか分からないまま転職活動を始めてしまうと、問題を解決できる職場に巡り会えないことも考えられます。

転職したい理由を一度紙に書き出すなどして明確化して、今の職場で解決する方法を考えてみてください。

今の職場でどうしても改善できないならば、転職活動を始めましょう。

転職先を見極める際は、自分が転職したい理由の中でどうしても譲れない問題が解決されるのかをチェックすることをおすすめします。

5-2.自分が一番優先したいことは何か

転職先を選ぶ際、一番優先したいことを明確にしておくと、選択の精度がアップします。優先順位がはっきりしていることで、魅力的な職場に複数巡り合った場合の選択基準もクリアになるためです。

収入やキャリアアップ、プライベートとのバランスなど、仕事において何を大切にするかは人によって異なります。満足のいく転職活動にするためにも、仕事選びの優先順位は明確にしておきましょう。

5-3.将来の目的や目標を叶えられる転職先かどうか

将来の目的や目標を叶えられるかどうかは、転職先を選ぶ際の重要な要素です。目的や目標が叶えられる職場であれば、転職後に長く働き続けられるでしょう。

将来の目的や目標を考える際は、仕事だけでなくライフスタイル全体を加味することが大切です。仕事は人生において重要な要素ですが、人生のすべてではない方も多いことでしょう。

仕事を通して将来の目的や目標が叶えられる職場かどうかは、慎重に吟味してください。

5-4.転職理由はポジティブな理由を伝える

面接の際、転職理由はポジティブに伝えるよう心がけましょう。今の職場に何かしらの不満があって転職活動をしている場合でも、面接で不満をストレートに伝えてしまうと印象が悪くなることも考えられます。

ポジティブに伝えるためには、転職する理由や自分が求めるものを明確に言語化する必要があります。

そして現状の不満を解消してどのような状態になりたいのか、自分は将来的にどのようにキャリアアップしたいのかを具体的にしておくとよいでしょう。

自分の希望をはっきりと描くことで、転職先を選ぶ際も迷いにくく、成功しやすくなります。

6.転職エージェントではキャリア相談も可能

はじめての転職活動では、何から始めればよいのか分からず不安になることもあるでしょう。これから転職活動を始める人は、転職エージェントに登録するのがおすすめします。

今後のキャリアに関して薬剤師専任のキャリアアドバイザーに相談をすることができます。薬剤師2年目の悩みを相談することで、今の自分の市場価値や企業ニーズなどの情報収集ができるので、最適な選択肢選びをサポートします。

転職するかどうかを迷っている方でも気軽に無料で相談できるので、ぜひ登録してみてはいかがでしょうか。

マイナビ薬剤師を通した転職活動の流れについて詳しく知りたい方は、ぜひご覧ください。

> はじめて転職する薬剤師が知っておくべき転職活動の流れとポイント

7.まとめ

2年目の薬剤師は、他の職種と比較して転職しやすいといえます。2年目での転職は第二新卒枠を活用できたり、社会人経験を積んだことでより理想に近い職場を見極めやすくなったりするのがメリットです。

一方で、長続きしない印象をもたれたり、収入が下がったりする可能性も考えられます。

転職を成功させるためには、転職の必要性や転職する理由、転職後に目指す未来を明確にすることが重要です。「不満があるから転職する」だけでなく、その後どうなりたいのかを描くよう心がけましょう。

初めての転職で何から始めたらよいか分からず不安な方は、転職エージェントに登録するのがおすすめです。

転職活動に悩んでいる方は、マイナビ薬剤師をぜひご活用ください。

この記事の著者

薬剤師・ライター

村岡 祐菜

千葉大学薬学部薬学科卒業。薬剤師として調剤薬局に勤務しながら、ライターとして活動している。

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