薬剤師は副業できる?資格を生かせる・在宅ワーク可能なおすすめの副業を紹介

副業をしたいけれども、「薬剤師は副業禁止」と思っている人もいるのではないでしょうか。しかし、原則として副業が禁止されているのは、管理薬剤師や公務員薬剤師など一部の薬剤師だけで、基本的には自由に副業をすることが可能です。
本記事では、薬剤師におすすめの副業として、資格が生かせる副業と在宅ワークが可能な副業について紹介するとともに、副業のメリット・デメリット、副業の探し方や注意点についてもお伝えします。
目次
1. 薬剤師は副業できる?
薬剤師は、基本的に副業ができます。ただし、法律上の規定や勤務先の就業規則により、副業が禁止されている場合もあるため、
副業が可能かどうかは事前に確認することが大切です。
1-1.「管理薬剤師」と「公務員薬剤師」は副業が原則禁止
管理薬剤師は、医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律(薬機法)第7条第4項により薬事に関する副業が原則禁止されています。ただし例外として薬局が所在する都道府県の知事の許可を受けた場合は副業が可能です。また、薬事に関係のない副業であれば、制限はありません。
公務員薬剤師は、国家公務員法第103条・104条、地方公務員法第38条により副業が原則禁止となっています。ただし、法令や所属機関の定める許可基準を満たし、所定の許可を受けた場合には兼業が認められることがあります。また、2026年4月より国家公務員の自営兼業制度が一部見直され、知識・技能を生かした事業や社会貢献に資する事業については、一定の承認基準を満たせば兼業が認められるようになりました。
参考:地方公務員の兼業について|総務省
参考:自営兼業制度の見直しについて(概要)|人事院
1-2. 就業規則で禁じられている場合がある
会社によっては、就業規則で副業を禁止している場合があります。管理薬剤師や公務員薬剤師でなくとも、就業規則で副業が認められているか確認しましょう。
2. 薬剤師におすすめの副業
薬剤師におすすめの副業には、薬剤師の資格を生かしたものと、薬剤師の資格がなくてもできるものがあります。いずれも薬剤師としての知識や経験を生かせる副業を選択すると、新たなスキルを一から習得することなく、効率よく収入アップを目指せるでしょう。
2-1. 薬剤師の資格を生かせる副業
薬剤師の資格を生かせる副業としてアルバイト・パート・派遣の薬剤師、知識や経験を生かせる副業として講師・家庭教師が挙げられます。
2-1-1. アルバイト・パート薬剤師
調剤薬局、ドラッグストアなどでアルバイトやパートとして働く方法は、隙間時間を有効活用したい薬剤師に向いている副業です。働く日時を比較的柔軟に調整しやすく、本業の知識や経験を生かせる働き方です。
2-1-2. 派遣薬剤師
派遣薬剤師は、高時給であることが多く、短い時間で多くの収入を得たい薬剤師に適した働き方です。即戦力が求められるため、現役薬剤師に向いている副業でしょう。
2-1-3. 講師・家庭教師
教育関係に興味がある場合は、講師や家庭教師の副業もおすすめです。薬学生や薬学部を目指す学生を対象とした講師や家庭教師は、薬剤師としての知識や経験を生かせるでしょう。
2-2. 在宅ワークが可能な副業
在宅ワークが可能な副業には、薬剤師の知識や経験を生かせるメディカルライターや医療翻訳・医薬翻訳といったものと、趣味や特技を生かしたSNS運用が挙げられます。
2-2-1. メディカルライター
メディカルライターとは、医療関係の記事や資料を作成するのが仕事です。製薬企業や広告代理店、医療雑誌などが活躍の場となります。仕事内容はさまざまで、薬事関連の文章作成や医薬品のパンフレット作成、雑誌やWebメディアに掲載する記事の作成などがあります。
メディカルライター、MSL、DI、学術の転職・求人特集を見る
2-2-2. 医療翻訳・医薬翻訳
語学力に自信がある薬剤師は、医療翻訳・医薬翻訳の副業もおすすめです。海外の学術論文や添付文書、特許出願関連の翻訳などを行います。
2-2-3. SNS運用
薬剤師の知識や経験を生かすのであれば、医療系や健康情報発信系のSNS運用を行うとよいでしょう。自身のアカウントで運用して広告収入を得る方法と、企業や個人のSNSアカウントを管理・運用する方法があります。
3. 薬剤師の副業のメリット
薬剤師が副業を行うメリットについてお伝えします。
3-1. 収入が上がる
副業をすることの大きなメリットは、収入が上がることでしょう。収入アップにより、生活面だけでなく精神的な余裕も生まれやすくなります。
3-2. スキルアップにつながる
副業は、本業ではできない経験を得られます。さまざまな経験や知識を得ることでスキルアップが期待できるため、本業の収入アップにつながる可能性もあるでしょう。
3-3. 人脈が広がる
副業をすると、本業では出会えない人と知り合うきっかけが生まれます。人脈を広げることは、視野や知見を広げ、働き方の選択肢を多く持つことにつながるため、キャリアを考える上で大切な要素といえるでしょう。
3-4. 案件によっては在宅ワークもできる
副業によっては、自宅や外出先の隙間時間に作業を行うことで、収入を得ることができます。時間や場所が限定されず、人間関係のストレスが比較的少ない副業は、時間を有効活用できる魅力的な仕事といえるでしょう。
4. 薬剤師の副業のデメリット
薬剤師の副業には、さまざまなメリットがありますが、当然ながらデメリットもあります。ここでは、薬剤師が副業を行うデメリットについてお伝えします。
4-1. プライベートの時間が減る
副業は、本業の合間に行うため、プライベートの時間が減る点はデメリットといえるでしょう。本来であれば、休息やリフレッシュに使う時間を副業に充てるため、プライベートと副業のバランスをとるためのスケジュール管理が必要です。
4-2. オーバーワークになる可能性がある
前述したとおり、プライベートの時間が減るため、十分な休息やリフレッシュができず、オーバーワークになる可能性があります。副業を続けるためには、自身の体力やメンタルを考慮して仕事量を調節することが必要でしょう。
4-3. 確定申告が必要になることがある
副業をしている薬剤師は、副業の所得が年間20万円を超えた場合、原則として確定申告が必要になります。そのため、副業を行う場合は、年間の収入が合計いくらなのかを把握しておかなければなりません。
参考:No.1900 給与所得者で確定申告が必要な人|国税庁
5. 薬剤師の副業の探し方
薬剤師が副業を探す方法には、三つの方法があります。それぞれについてお伝えします。
5-1. 求人サイトやクラウドソーシングで探す
薬剤師専門の求人サイトでは、アルバイトやパート、派遣の求人を見つけることができます。自身の都合に合わせて働ける求人を探してみましょう。
クラウドソーシングでは、メディカルライターや翻訳などの依頼を探すことができます。しかし、基本的にはクライアントとの直接交渉となるため、実績がない場合は安定的に仕事を受けられるようになるまで時間がかかるかもしれません。
5-2. 知り合いに紹介してもらう
知り合いに仕事を紹介してもらうのも方法の一つです。ただし、人と人とのつながりを活用して仕事を得る方法のため、途中で仕事を断ったり、十分な成果が出せなかったりして相手の期待に応えられないと、次回以降の依頼や関係性にも影響するかもしれません。仕事を受けるときは、慎重に判断する必要があるでしょう。
5-3. SNSを活用する
SNSには、さまざまな求人情報が掲載されています。有名な企業が公式アカウントで発信している求人であれば信頼性はありますが、個人で求人を出している場合は応募するかどうかを注意深く判断しなければなりません。違法な仕事ではないか、報酬は間違いなく受け取れるか、契約書はあるのかなどを確認し、信頼できる相手かどうかを見極めることが大切です。
6. 薬剤師が副業をする上での注意点
薬剤師が副業する際には、目的を明確にするとともに、税金制度や社会保険制度について把握しておくことが大切です。ここでは、薬剤師が副業をする上での注意点についてお伝えします。
6-1. 副業を行う目的を明確にしておく
副業をしたいと思っても、どんな仕事を選んだらよいのか迷ってしまうこともあるでしょう。そういった場合には、副業を行う目的を明確にすると、仕事を選択しやすくなります。
たとえば、大きな収入アップを目指しているのなら、なるべく時給の高い仕事を選択するとよいでしょう。他職種に挑戦したいのであれば、メディカルライターや医療翻訳などの副業をしてみてはいかがでしょうか。
6-2. 税金や社会保険のルールを確認する
前述したとおり、副業にはアルバイトなどで給与を得る働き方と個人事業主(フリーランス)として報酬を得る働き方があり、税金についてのルールはそれぞれ異なります。また、収入によって支払う税金や保険料が変わるため、副業をするのであれば税金関連の知識は不可欠です。副業による所得が20万円を超える場合には原則として確定申告が必要となるため、ルールや手続きをしっかり確認しておきましょう。
6-3.「バレる」「バレない」にかかわらず、必要に応じて会社の許可を得る
副業をしていることを会社にバレないようにしたいと考える薬剤師もいるかもしれません。しかし、住民税の増加や関係者同士のつながりなどから、副業をしていることが発覚する場合があります。
副業を始める際は、トラブルを避けるためにも、あらかじめ副業に関する会社の規定を確認した上で、必要に応じて会社の許可を取るようにしましょう。
7. 薬剤師が副業をするなら目的を持って仕事を選ぼう
薬剤師の本業は、高い集中力と責任が求められる仕事だからこそ、迅速・丁寧・正確に業務を行うための体力や集中力が求められます。本業の合間に行う副業は、プライベートな時間を削って取り組むことになるため、本業に悪影響を与えないよう、心身に無理のない範囲で続けられるものを選択する必要があるでしょう。薬剤師が副業を行うのであれば、目的を明確にして慎重に選ぶことが大切です。
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