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薬剤師の7つの就職先別にメリットを比較!失敗を防ぐには?

薬剤師 就職先

薬剤師の就職先というと薬局や病院が代表的ですが、その他にも意外な場所で薬剤師は活躍しています。狭い範囲で就職先を決めてしまうと、自分の能力を発揮しきれない職場に就職して後悔するかもしれません。

自分の将来を決めるときに選択肢を広く知っておく方が、自分に合った仕事を見つけやすくなるでしょう。

そこで今回は薬剤師の就職先についてどんな選択肢があるのか、そのメリットとデメリットについてご説明します。また、就職の失敗を防ぐ方法と、他の薬剤師と差をつけて内定を勝ち取るためにすべきこともお伝えします。

1. 薬剤師の就職先と薬剤師数

企業によって男女比・年齢などは異なりますが、目安を把握しておくことで社風などを推し量る材料になり得ます。

まずは薬事脚の就職先と男女比、施設ごとの年齢分布について確認してみましょう。

1.1. 薬剤師の男女比

平成28年の厚生労働省のデータによれば、平成28年12月31日時点での全国の届け出「薬剤師数」は約30万人、その内訳は男性約11.7万人(総数の38.8%)、女性約18.4万人(同61.2%)となっています。

昔から薬剤師は結婚・出産後も女性が活躍しやすい仕事として、女性に人気の高い仕事であることは変わりありません。しかし実際には職場ごとに男女比率は異なります。

1.2 薬剤師数を施設・業務別に比較

薬剤師が働いている施設・業務を種別に見てみると、薬局の従事者が最も多く約17.2万人(総数の57.1%)、病院や診療所を含む医療施設の従事者が約5.8万人(同19.3%)、大学の従事者が約5000人、医薬品関係企業の従事者が約4.2万人、衛生行政機関・保健衛生施設の従事者が約6800人となっています。

薬局で働く薬剤師は年次推移をみると近年は大幅に増加しており、医薬分業の流れが進んでいることがわかります。

1.3 年齢別の薬剤師数を施設別に比較

年齢階級別に比較すると薬剤師の中では30-39歳が7.6万人(25.5%)と最も多く、次に40-49歳が約7.2万人(23.9%)と報告されています。

施設別に年齢階級を比較してみると、薬局・大学・医薬品関係企業では40-49歳、病院は30-39歳、診療所では50-59歳が最も多く働いています。平均年齢をみてみると、薬局は46.5歳、病院40.7歳、診療所56.8歳、医薬品関係企業で46.8歳となっています。

職場や施設によって平均年齢などは異なりますが、社風や周囲の雰囲気を重視する方は、こうした年齢分布を参考にしてみてもいいかもしれません。

2. 薬剤師の職場ごとにメリット・デメリットを比較

薬剤師が働ける場所は薬局や医療機関だけではなく、官公庁やメーカーなども含めると非常に幅広い選択肢があります。その中でも薬剤師が就職することが多い7つの職場について、それぞれのメリットとデメリットをご紹介します。

ぜひ、将来の仕事選びや就職活動の参考にしてください。

2.1.病院で働くメリット・デメリット

最も臨床に近いところで薬剤師としての職能を発揮できるのが病院です。医師や看護師と一緒にチームとなって患者さんの治療に貢献することができます。

メリットとデメリットは病院の規模や専門性にもよりますが、総じて次のような特徴があります。

メリット

  • 患者さんと向き合って臨床医療に携わることができる
  • 対面で患者さんに細やかな服薬指導ができ、治療経過も分かる
  • 医療に貢献している実感が得られやすい

デメリット

  • 年収相場が低めである
  • 夜勤や日直当番があり、勤務形態が変動しやすい
  • 身体的な負担が多い

2.2.調剤薬局で働くメリット・デメリット

最も女性に人気が高いのが調剤薬局での就業です。選択肢が多く職場を自宅付近で選びやすく、売り手市場であるため、年収や待遇により転職することも他の職種と比べると容易です。

メリット

  • 幅広い医療機関の処方箋に触れられるため、勉強になる
  • 患者さんとのコミュニケーションがとれる
  • 地域医療に貢献できる
  • 比較的休みは取りやすく、夜勤が基本的にはない(夜間対応を除く)
  • 管理薬剤師だと高年収も狙える

デメリット

  • 処方箋が特定医療機関に集中している場合はスキルアップしにくい
  • 狭い職場・人間関係で窮屈に感じることがある
  • 個人経営薬局ではビジネスマナーが身につきにくい
  • 薬剤師数が少ない薬局では休みがとりにくい

2.3.ドラッグストアで働くメリット・デメリット

ドラッグストアでの仕事は比較的高年収になりやすいことから、昇進を狙う男性に人気が高い傾向があります。OTC薬の販売だけではなく、調剤併設店も増えており幅広い医療知識とスキルが求められる職場です。

メリット

  • 給与が比較的高い
  • セルフメディケーションや地域医療に貢献できる
  • 患者さんに最適な薬を選ぶことができ、やりがいがある
  • 商品販売やマーケットの動向、経営に関してもスキルを磨ける

デメリット

  • 営業時間が長い場合が多く、土日も休めない可能性が高い
  • 薬剤師でも雑用をすることがある
  • OTC販売のみでは、薬剤師としての専門性が発揮しきれない場合もある

2.4.医薬品卸企業で働くメリット・デメリット

医薬品卸企業へ就職する人数自体はそう多くはありませんが、薬剤師が欠かせない職場です。薬剤師が採用されることが多いのがDI室と呼ばれる医薬品情報を扱う部署で、顧客からの問い合わせに対応します。また、管理薬剤師の存在も必須です。

メリット

  • 残業が少ない傾向がある
  • 医薬品の流通に関われる希少な仕事である
  • 患者対応がないので落ち着いて仕事に取り組める
  • 製薬企業や薬局などと幅広いパイプができる

デメリット

  • 全国に異動する可能性がある
  • 給与は低め〜平均的であり、高収入は難しい
  • 臨床に携われず、薬剤師としてのやりがいが少ない

2.5.公務員として働くメリット・デメリット

公務員には地方公務員と国家公務員があり、国公立病院や行政業務は地方公務員になります。国家公務員では厚生労働省などの中央官庁の仕事があります。

安定性・社会的信用度の高い仕事です。

メリット

  • やりがいが多い
  • 手当・待遇などが手厚い
  • 社会的な信用度が高い

デメリット

  • 地方公務員の場合は給与が低い
  • 副業ができない
  • 国家公務員の場合は臨床に触れられない場合が多い

2.6.MRとして働くメリット・デメリット

MR(医薬情報担当者)は製薬企業の顔として医師や薬剤師などに医薬品の情報を正しく伝達し、適切な医薬品の普及に努める仕事です。製薬企業で働けるため高給与も狙えることから男性に人気の高い仕事です。

メリット

  • 高給与を狙うことができる
  • 医師や薬剤師との強いつながりができる
  • 医薬品情報の伝達をもって医療に幅広く貢献できる
  • 有給休暇や長期休暇などが取りやすい

デメリット

  • 全国へ異動や出張が多い可能性が高い
  • 学会や接待で土日が潰れることもある
  • 女性の場合は結婚・出産後に続けにくい
  • 勤務時間がバラバラで、食事も不規則になりがち

2.7.大学で働くメリットやデメリット

在学していた大学に残る場合や、別の大学や研究機関などで働く薬剤師もいます。狭き門ではありますが、自分のやりたい研究を続けられる仕事です。

メリット

  • 大学時代の研究を続けることができる
  • 教授職を狙うことができる
  • 学生に対しての教える楽しみがある

デメリット

  • 研究助手・講師などは給与が低め
  • 社会的なマナーやスキルが身につきにくい
  • 狭い環境で視野が広がりにくい
  • 研究の内容次第で長期休暇は難しい

3. 薬剤師が就職に失敗しないための5か条

就職時には幅広い選択肢があるので迷ってしまうことも多いでしょう。

十分に業界研究や情報収集を行っておかないと、後で理想と現実のギャップに後悔することにもなりかねません。次のポイントを押さえて就職活動を成功させましょう。

3.1.自己分析を十分に行う

就職を決めるときには就職先だけを見るのではなく、自分を見つめ直すことが大事です。自分がやりたいこと、理想の未来、描く生活スタイルなどを考えましょう。

就職活動には、自己分析には十分に時間をかけて、自分の強みや弱みを把握した上で、それを活かすことが大切です。

3.2.OB・OG 訪問を行って情報を入手する

就職活動中には就職フェアや合同説明会など企業主催のイベントが多く開催されますが、企業主催のイベントは企業の良いところのアピールが中心となり、「働いてみて実際どうなのか」といった部分は聞きづらい傾向にあります。

こうしたイベントはそれぞれの企業の特徴を捉えるために使い、その中でも特に気になった企業に対してはOB・OG を訪問し、実体験や生の声を聞くことが、本当の企業の姿を知る上で大切です。

3.3.大手企業以外も見学する

学生時代には業界を全て把握することが難しいので、つい大手企業だけに目が行ってしまいます。待遇面や社会的な地位を考えても大手企業のメリットは多いですが、中小企業にも良い会社は多く存在します。

会社見学は大手企業だけに限定せず、中小企業も含めて見ることが、自分にあった企業を見つける上では大切です。

3.4.大学4年生までに就職先を大体決めておく

6年制の薬学部の場合、学部5年生の3月から就職活動が始まり、学部6年生の6月から選考が始まります。つまり5年生の初頭からが就職活動の準備期間となり自己分析やインターンシップなども開始します。

そのため、おおむね4年生までには自分の就職先についての方向性を決めておくとスムーズに就職活動に臨むことができます。

3.5.学会に参加する

研究職を目指す人や大学勤務を希望する場合などは、学会への参加をおすすめします。研究発表から別の研究室との繋がりができたり、情報収集ができたりします。また、学会によっては就活コーナーもあるので活用しましょう。

4. 待遇は職場の立地(都道府県)で大きく異なる

職場ごとのメリット・デメリットについてご紹介してきましたが、こと待遇に関しては、都道府県別で大きく異なることをご存知でしょうか?

例えば平成29年のデータでは、薬剤師の平均年収が最も高い県は「奈良県」で、777.2万円となっています。他方で、平均年収が最も低い県は三重県の437.5万円でした。

実に300万円以上の差が分かると思います。年収格差の理由はさまざまですが、結論としては需要と供給のバランスとなるでしょう。地方と都心、というくくりだけではなく、場合によっては隣の県で平均年収が100万円以上異なることも!

県ごとの年収一覧は以下のページでまとめてご紹介していますので、まずはご自身の年収が所属している件の中で適正な金額であるかをチェックしてみてください。

平均年収よりも大きく低い場合や、転職による年収アップが成功しやすくなるでしょう!

>薬剤師の平均年収・給与(給料)はいくら?全国の薬剤師年収ランキング

5.他の薬剤師と差をつけて内定を勝ち取るには?

薬剤師は売り手市場とはいえ、自分の希望する職場に就職できるかどうかは別の話です。希望通りの就職先を見つけて、内定を勝ち取るには他の薬剤師に差をつける必要があります。

どんな対策を練れば良いのか、参考にしてみてください。

5.1.学会発表で功績を残す

企業の開発職や研究職、大学就職などを狙う場合には、学会発表の経験があるかどうかは大きな差別化のポイントとなります。ポスター発表ではなく、プレゼン発表や論文発表まで経験していると更に評価は高くなります。

努力を積み重ねて研究の結果を出せる人材かどうかを判断する指標として選考時に有利になるでしょう。

5.2.医療業界の流れと傾向を把握する

医療業界が現在どのような傾向にあるのか知っておくことも大事です。薬局はかかりつけ薬局が制度化されて、在宅医療も増えています。また製薬企業だけではなく、バイオベンチャーのような新しい企業も登場しています。

発展を遂げる企業もあれば、経営不振に陥る企業もあります。医療業界は日々変化していくので、時代に合わせた選択を行うことが重要になります。

5.3.経済全体の動向を学ぶ

比較的、経済情勢の影響を受けにくく安定している薬剤師業界ですが、経済の動向によっては就職難と呼ばれる日が来る可能性もあります。

特に経済のあおりを受けやすい製薬企業を希望している場合には、世界情勢や日本経済についてもアンテナを張っておきましょう。外資系企業の場合には海外の売り上げランキングも参考になります。

5.4.専門分野以外のスキルを磨く

薬剤師は基本的に資格の有無が重要な仕事であるため、専門知識や技術の面での差がつきにくい仕事です。しかし、薬剤師として必要とされるのは薬学についての専門性だけではありません。

むしろ、近年ではコミュニケーション能力や危険を察知する能力、IT能力、環境への適応能力、情報収集力なども大事になってきています。

専門以外のスキルも磨いておくことは、就職活動だけではなく将来仕事に就いた時にも非常に役立ちます。サークルやバイト、友達との人間関係なども大事にして、一人の人間としての能力を育てていきましょう。

6.就職先の情報収集が明暗を分ける!

ここまで薬剤師の就職先についてのメリット・デメリットや就職で成功するための対策についてお話しました。参考になりましたでしょうか?

理想どおりの就職先を見つけて、高いモチベーションを持って働いていくためには、就職先の情報収集を十分に行うことが必要です。

しかし、情報収集は一人では情報が十分に集まらず、偏ってしまうことが多いです。そこで就職活動時にはマイナビ薬剤師に相談することをおすすめします。

豊富な情報を持っている専任アドバイザーが、あなたに適した仕事を提案いたします。一人だけでは得られない情報を手に入れて、他のライバルと情報力で差をつけましょう。

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