薬剤師が地方(田舎)で働くメリットとは?年収や求人の探し方についても紹介
薬剤師は都市部に集中しており、地方(田舎)では不足気味だといわれています。
また、薬剤師の年収は都市部よりも高い傾向があります。
その上、家賃や生活費を抑えやすく、都会のように朝の通勤ラッシュや人混みのストレスが少ないなど、地方で働くことには、さまざまなメリットがあります。
ここでは、薬剤師が地方で働くメリットやデメリットの他、年収や就職先の見つけ方などについて詳しく解説します。Uターン・Iターンを検討している薬剤師さんは、ぜひ、参考にしてみてください。
目次
1.薬剤師が地方(田舎)で働くメリットとは
実際に薬剤師が地方で働くメリットにはどのようなものがあるのでしょうか。
まず、地方の薬剤師は、都心部で働く人よりも年収が高いことが挙げられます。地方への移住が必要な場合は、引っ越しの費用や家賃の補助、社宅の相談に乗ってくれる薬局もあります。
家賃は都会よりも安い傾向にあり、生活費を抑えられるため、貯金をしやすいのも魅力です。移住支援金の制度を設けている地方自治体も多く、経済的に安定しやすい環境といえるでしょう。
高収入を考えて転職をする場合、UターンやIターンによって地方で働く以外にも、地方の店舗に配属される可能性があることを前提に、全国に薬局を展開している企業に就職するのも一つの方法です。
他にも、人間関係が希薄になりがちな都会と異なり、人と人との関わりが深く、アットホームな職場で働けることや、豊かな自然に触れながら、心にゆとりを持ちながら過ごせる環境も、地方ならではのメリットです。
参照元:内閣府地方創生推進事務局/地方創生移住支援事業の概要
2.地方と都会のメリット・デメリット比較
ここまで、地方で働くメリットについて説明してきました。もちろん、地方で働くことはメリットばかりではなく、デメリットもあります。
次に地方と都会で働くメリットとデメリットについて、見ていきましょう。
地方 | メリット | ・年収が高い ・アットホームな職場で働ける |
---|---|---|
デメリット | ・交通の便が悪い ・人間関係がわずらわしい |
|
都会 | メリット | ・求人数が多い ・交通の便がよい |
デメリット | ・忙しい |
地方のメリットとしては、年収や職場環境、ワークライフバランスが整えやすいことが挙げられます。
地方では、都会と比べて高収入が見込めるでしょう。また、人とのつながりを大切にする地域も多い傾向にあり、患者さんとも深く関われます。
デメリットとしては、交通機関が行き届いていない場合や少ない場合も多く、車が必要になる可能性が高いです。また、メリットでも上げたアットホームな雰囲気は、人によっては人間関係の濃さをわずらわしく感じてしまうこともあります。
都会のメリットとして、求人数が多いことや交通の便がよいといったことがあげられます。
病院や薬局が多いため、求人も多く、さらには交通機関が発達しているので、効率よく通勤できる可能性が高いです。
デメリットでは、忙しいといったことがあげられます。
都会では患者さんの数も多く、忙しいと感じてしまうことがデメリットになる可能性があります。
上記のメリット・デメリットは、一概にはいえません。人によってはメリットともデメリットともとれる場合もありますので、地方と都会どちらで働こうか考えている場合は、参考にしてみてください。
地方で働くメリット・デメリットについて詳しくは下記記事も紹介していますので、ぜひご覧ください。
3.「地方の薬剤師は年収が高い」は本当?
都会に比べて地方の方が薬剤師の年収は高いという話をよく聞きますが、実際はどうなのでしょうか?
厚生労働省による「令和3年賃金構造基本統計調査」の結果から、薬剤師の年収を算出したところ、全国の平均年収は580.5万円になることが分かりました。
都道府県別に見ると、年収が最も高かったのは「山口県」の667.1万円。続いて「香川県」の652.9万円、「茨城県」の649.2万円、「滋賀県」の639.6万円、「石川県」の638.1万円となっています。
対して「東京都」は594.3万円、「大阪府」は537.1万円となっており地方と比べて低めなことが分かります。
地方でも東京都や大阪府などよりも年収が低い地域はありますが、基本的には「地方の薬剤師の年収は高い」といえるでしょう。
都会は薬剤師が多いため、給料を高く設定しなくても集まりますが、地方は、薬剤師の資格を持っている人が少なく、給料を高く設定しないと、人材の確保が難しいと考えられます。
参照元:e-Stat/都道府県、年齢階級別きまって支給する現金給与額、所定内給与額及び年間賞与その他特別給与額
4.地方で働くのに向いている人とは
地方で働くことに、向いている人と不向きな人がいます。「年収が高い地方の薬局で働きたい」と、十分に検討せずに移住してしまうと後悔することになるかもしれません。
次に、どのような人が地方での仕事に向いているのか見ていきましょう。
4-1.人脈づくりが上手な人
薬剤師に限らずどの職業でも人脈づくりが上手な人は、地方でもうまく仕事ができる可能性が高いです。
地方で新しい生活を始める場合、知り合いがほぼゼロという人は多いと思います。
コミュニケーション能力が高く、自ら積極的に人に関わり、人脈を築いていける人は、その土地ならではの情報を得やすく、仕事もプライベートも楽しめるのではないでしょうか。
4-2.ワークライフバランスを大切にしたい人
ワークライフバランスを大切にしたい人も地方で働くことに向いています。
総務省統計局が発表した通学・通勤時間のランキングによると、1日に費やす通学・通勤時間が最も長いのは「神奈川県」の1時間40分(片道50分)で、2位が埼玉県・千葉県の1時間34分(片道47分)、3位が「東京都」で1時間30分(片道45分)という結果になりました。
一方で、地方では通学・通勤時間は短くなる傾向があり、最も短かったのは「宮崎県」の50分(片道25分)。その他多くの地方のエリアの通学・通勤時間が片道30分以内となっています。
通学や通勤に費やす時間が減れば、その分だけ時間にゆとりが生まれ、ワークライフバランスを整えやすくなるといえるでしょう。
4-3.人と話すのが好きな人
都会では人と人とのつながりが希薄な傾向があり、マンションの隣に住んでいる人でさえ、顔を見たことがない……といったことは珍しくありません。その点、地方では人との関係が深く、つきあいを大切にする傾向があります。
薬局では多くの患者さんから健康や薬の相談を受けるだけでなく、日常の困りごとや他愛もない雑談などをしながら、コミュニケーションを取らなければならない場面が多くあります。
人と話すことが好きで、人間関係を楽しめる人は、地方で働くのに向いているといえるでしょう。
5.地方の薬局に転職したいと思ったら転職エージェントがおすすめ
地方の薬局に転職したいと思ったら、まずは移住したい地域や求人に関する情報を収集しましょう。
ただし、地方は病院や薬局の数が少ないため、求人数も都会と比べると少ない可能性もあります。特に、心機一転、Iターンを考えている方の場合、エリアの薬局の実情を知るのは難しいでしょう。
そういったときに、検討したいのが転職エージェントの活用です。転職エージェントは全国に拠点を持ち、求人を多く扱っています。
地方の薬局についても、詳細な情報を把握しています。担当のキャリアアドバイザーにどのような働き方をしたいのか要望を伝えることで、自分にマッチした求人の紹介だけでなく、薬局とのやりとりや面接の日程調整なども無料で代行してくれます。
転職エージェントは数多くありますが、おすすめしたいのが薬剤師専門の転職エージェントである「マイナビ薬剤師」です。
地方の薬局や働き方について熟知した薬剤師専門のキャリアアドバイザーが在籍しており、対面やウェブ、電話、メールなどを通して、転職に関わるさまざまなお悩みや相談をヒアリングして、適切なアドバイスを提供しながら転職をサポートしています。
また面接対策や応募書類の添削サービスがあり、給料などの就業に関わる条件交渉や面接の日程調整の代行、面接への同行なども行っています。
マイナビ薬剤師のウェブサイトに掲載されている求人はほんの一部で、非公開の求人も多く扱っています。地方への転職を考えている方は、薬剤師転職のプロである「マイナビ薬剤師」を活用してみてはいかがでしょうか。
6.薬剤師のU・Iターン求人も確認してみよう
「生まれ育った地域に戻って働きたい」「都会の喧騒から離れて、自然豊かな地方で新しい働き方をしたい」。地方で働きたいと思ったら、薬剤師のUターン、Iターンの求人を確認してみるのも一つの方法です。
マイナビ薬剤師の「Uターン・Iターン歓迎の求人特集」では、地方の求人を多く扱っています。ぜひ、ご確認ください。
7.まとめ
ワークライフバランスを保ちながら、高収入を得やすい地方での仕事。薬剤師が少ない分、周囲から頼りにされ薬剤師としての能力を思う存分発揮しやすい環境でしょう。
転職を考えた際には、地方と都会で薬剤師として働く場合のメリット・デメリットを確認し、自分が何を優先したいのかを考えましょう。
地方への転職を考えたら、まずは「マイナビ薬剤師」に登録してみましょう。経験豊富な薬剤師専門のキャリアアドバイザーが、基本的な情報だけでなく、そのエリアの雰囲気や評判、その土地の地域柄も踏まえながら、マッチングから面接、入職まで全面的にサポートしています。
今すぐ転職するわけではない場合でも、マイナビ薬剤師に登録すれば、最新情報を得られ、全てのサービスを無料で受けられます。
地方での転職を少しでも考えている方は、ぜひ、マイナビ薬剤師の登録をおすすめします。
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