20代で転職する薬剤師の転職ノウハウ|対策・転職理由・注意点


新卒から働き続けて、そろそろキャリアアップを考える20代後半。

転職を足掛かりにして更なるステップアップを考えたとしても、経験や実績を振り返れば、時期尚早ではないかと悩む人がいるかもしれません。

今回は、20代薬剤師の転職について検証し、転職を成功させるためのポイントをご紹介します。

目次

1. 20代での転職は早すぎる?

年齢的に、転職をしてはいけないタイミングがあるわけではありません。

しかし、社会人になったばかりの20代のうちに転職をすることは、不安も多いことでしょう。まずはじっくり腰を据えて、本当に転職を決断すべきなのかを考えてみましょう。

1-1. はじめての就職では比較対象がないはず。じっくり考えてから決断を

現在の職場で何かしらの悩みがあったとしても、必ずしも転職だけが解決法になるとは限りません。

他の職場を経験したことがない分、他社との違いを比較することもできず、外の世界に良いイメージを持っているだけかもしれません。

転職によってどんな変化が起こるのか、じっくり考えてから決断をするようにしましょう。

1-2. 人間関係や労働条件などは、一度上司と話し合って改善策を探るべき

人間関係や職場環境を理由に転職を考えるのであれば、転職を決断する前に、まずは上司に相談してみましょう。店舗異動や配置換えなどをお願いしたり、労働条件を交渉したりできるかもしれません。

1-3. 話し合っても変わらない場合は、20代で転職して環境を変えても良い

じっくり考え、上司とも相談したうえで悩みを解消できないのであれば、転職によってより良い働き方を目指してみましょう。

20代であることが有利となる点もあるので、転職を決断したのであれば、早めの行動が大切です。

必要に応じて、転職のプロである転職エージェントを活用するようにしましょう。

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2. 20代薬剤師が転職を考える5つの理由

20代のうちに転職を考えるケースとして、以下のような理由が考えられます。

理由1. 職場の人間関係がうまくいかない

まだ社会人としての経験が浅い20代の薬剤師は、人間関係に悩んでしまいがちです。

慣れない業務のなかで、さらに人付き合いのストレスがかかってしまうことで、転職を考える大きなきっかけとなります。

理由2. 年収だけで職場を決めてしまい、やりがいが感じられない

勤務条件だけを見て年収の高い職場を選んだものの、勤務を始めてから仕事内容にやりがいが感じられないと気付く場合があります。

理由3. 病院薬剤師として勤務しているが、年収が低く生活が苦しい

病院薬剤師は他の業種に比べると、やや低めの年収が設定される傾向にあります。仕事内容には満足していても、生活が苦しくなってしまい、転職による収入アップを考えるかもしれません。

理由4. 最初に聞いていた条件と違う

給与や手当、住宅補助などの待遇面において、当初確認していた内容と異なっていた場合、雇用主との信頼関係が崩れてしまいます。

求めていた条件が譲れないものであれば、なおのこと転職を考える事でしょう。

理由5. 教育システムがなく、スキルアップできない

20代の薬剤師にとって、就職先で教育システムが確保されていることはとても大切なポイントです。今の職場でスキルアップをしていくことができなければ、転職を考えるきっかとなるでしょう。

3. 20代での転職が有利な3つの点

経験の浅い20代での転職は不利に思われがちですが、実は、その若さがメリットになることもあります。

3-1. ポテンシャルで採用してもらえる可能性がある

20代での転職は、第二新卒枠を狙えるものであり、これまでの実績や経験値を問われるのではなく、将来性に対して評価される求人が多くあります。

転職活動では、ポテンシャルを期待されるような職場選びを行うのがポイントです。

3-2. 前向きな転職理由であれば、むしろ高評価につながる可能性がある

キャリアアップを目的とするような前向きな転職は、将来を見据えたうえで決断力のある行動ともいえます。

新たな職場にチャレンジする前向きな姿勢を示すことで、高い評価が得られることがあります。

3-3. 年齢制限のある公務員薬剤師への挑戦などは、むしろ若いうちの決断が必須

公務員を目指すのであれば、逆に早い決断が必要です。公務員として薬剤師が働ける職場は多くあるものの、そのほとんどに年齢制限が課されています。

国家公務員では29歳未満が多く、地方公務員の場合では30代前半までに試験を受けなければなりません。

自治体によって異なりますが、試験までの勉強期間を考えても、公務員を志望するなら早めの行動が採用のカギとなるでしょう。

4. 20代の転職における注意点

転職に有利な点もありますが、一方で注意したいポイントもあります。たとえば、20代のうちに何度も転職を繰り返すのはおすすめできません。

社会人経験が浅いにもかかわらず、転職回数ばかりが多いと、忍耐力がない性格だと思われてしまいます。

そのほか、20代での転職時に注意したいポイントを見てみましょう。

4-1. 転職理由が明確でないと採用されにくい

経験や実績がないうちに転職を決断した背景には、なんらかのきっかけがあったはずだと採用担当者は考えます。

しかし、転職後にやりたいことがはっきりしていなかったり、しっかりしたビジョンが描けていなかったりすると、理由のない転職として評価につながりにくくなってしまいます。

まずは、なぜ転職に至ったのか、転職後にどんな展望を持っているのかといった理由を明確にしておきましょう。

5. 20代の薬剤師が転職を成功させるために知っておくべき3つのポイント

20代の転職には、有利な点もあれば不利な点もあります。転職は薬剤師としてのキャリアを左右するもの。

より良い職場を選び、転職を成功させるためにはどうすればよいのでしょうか?

ポイント1. なぜ転職したいのかをよく考え、職場に求める条件の優先順位を明確にする

転職のきっかけは人間関係の悩みだったのに、転職先を選ぶ段階になると、年収やキャリア面など、複数の条件で理想を描いてしまうケースがあります。

すべての条件を満たす求人先を探すのは難しく、時間もかかることでしょう。目的があいまいになると、結局は妥協することにもなりかねません。

多くの求人情報を見るうちに、目移りしてしまうかもしれませんが、どんな目的を持って転職したいのかを常に考えながら、求める条件の優先順位を明確にするようにしましょう。

ポイント2. 転職理由を明確にし、次は長く勤められることをアピールする

勤務年数が短いうちに転職を決断したことで、採用担当者は同じようにすぐ退職するのではないかという不安を抱えています。

転職に明確な理由があり、その目的が達成できる職場であれば、短期間で再度転職をする可能性は低くなるはずです。実際の面接や自己PRにおいて、転職の理由とともに長く働きたいという意思を伝えるようにしましょう。

ポイント3. 新しい職場に貢献したいという意思をしっかり伝える

転職によって、希望に近い職場環境になったとしても、仕事へのやる気が損なわれたり、悩みが解消されたことに浮かれていたりするようでは、採用した企業にとってメリットがありません。

採用後にがっかりされないよう、新しい職場に対して貢献したいという気持ちを持ち、面接時にはその熱意をきちんと伝えるようにしましょう。

6. 失敗を繰り返さないよう、プロの手を上手に借りよう

社会人としての経験も浅く、職場の知識も少ない20代の転職は、失敗を繰り返す人も少なくありません。「今の職場がいやだ」という理由で転職活動をしても、良い転職ができるとは限らないでしょう。よく考えたうえで、それでも転職しかないのであれば、必ず成功させるという強い意志が必要です。

6-1. 情報収集とマッチングがカギ!転職エージェントへの登録がおすすめ

とはいえ、はじめての転職になりやすい20代のうちは、情報収集に手間取ったり、どのように活動して良いかわからなかったりします。理想とする職場を思い描くものの、どこを探せばよいかもわからず、再びミスマッチを起こしてしまうかもしれません。

そんなときは、転職のエキスパートである転職エージェントを利用してみましょう。

6-2. マイナビ薬剤師なら、経験豊富なキャリアアドバイザーがキャリア面談で成功に導きます

20代のうちの転職は、何かと不安が多いもの。経験豊富なキャリアアドバイザーが多数在籍するマイナビ薬剤師なら、はじめての転職にも心強い味方です。転職成功を目指して、マイナビ薬剤師に相談してみましょう。

この記事の監修者

薬剤師専任キャリアアドバイザー

中村 貴大

薬剤師の転職サポート歴7年。
調剤薬局、病院、ドラッグストアなどの法人担当だけでなく、多くの求職者様の転職活動を成功に導いた経験と知識を活かし、転職活動を開始される皆さまを全力でサポートさせていただきます。

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