【必見!】男性薬剤師のキャリアプランとは?平均年収や気を付けるべきポイントについて
一般的に高収入といわれる薬剤師ですが、女性薬剤師よりも男性薬剤師のほうが高給となる傾向にあります。
その理由の一つに、女性と比べて産休や育休の機会が少なく、幹部候補として雇用側の期待値が大きいことがあげられます。
しかし、逆に考えるとキャリアアップしていかなければ、年収はすぐに頭打ちになってしまうということでもあります。
そこで、男性薬剤師がどのようなキャリアプランを描くべきなのか、目標とする平均年収や女性が多数を占めるといわれる職場で気をつけなければならないポイントなどを紹介します。
目次
1. 男性薬剤師の数は少ない?
2018年に厚生労働省がまとめた「医師・歯科医師・薬剤師統計の概要」によれば、薬局や医療施設に勤務する男性薬剤師は82,655人、女性薬剤師は157,716人となっており、薬局は圧倒的に女性が多い職場といえます。
そのほか、製薬会社などを含めた薬剤師全体でみても、女性61.3%、男性38.7%とやはり女性が多数を占めています。
このように女性のほうが多い薬剤師の世界では、数少ない「男手」として男性薬剤師への期待感が高まるのもうなずけます。
なお、女性の多さが職場環境に及ぼす影響と男性薬剤師が適切な職場を選ぶ方法については、別の記事に詳しくまとめてあるのでご参照ください。
2. 女性が多い職場で男性薬剤師が気を付ける事
女性が多い職場では人間関係のトラブルも多く、その原因は女性間の派閥による確執や力関係から起こるあつれきなどです。
そんななかで少数派の男性薬剤師は良くも悪くも目立つ存在であり、なにげない発言や行動からトラブルに巻き込まれることも少なくありません。
そこで、女性に囲まれて働く男性薬剤師がトラブルに巻き込まれないために、気を付けなければならないポイントをいくつかご紹介しましょう。
2-1.常に清潔感を保つ
女性が好きな男性のタイプを聞かれてまず挙げるのが「清潔感のある男性」ですが、女性は恋人だけでなく職場にいる男性にも清潔感を求めます。
「清潔感」といわれてピンとこない男性も少なくないと思いますが、最低限押さえておくべきポイントは以下の3つです。
- 髪の毛やヒゲがきちんと整っている
- きちんと洗濯された服を着ている。きれいにアイロンがけされた白いシャツが清潔感の代表的イメージ。
- 口臭や体臭など、ちゃんとお風呂に入っている。
その他にも、「爪をきれいに切っておく」や「ハンカチを持つ」「姿勢がいい」なども清潔なイメージに繋がります。面倒と思わずに、職場では清潔感を保つように努めましょう。
2-2.一定の距離感をたもつ
女性が多い職場には「暗黙のルール」や求められる「空気感」があり、これらを乱すと「いじめ」や「仲間外れ」が起こりやすくなります。
男性薬剤師が特定の女性とばかり仲良くしていると、「職場の空気を乱す者」としてみられかねません。
特に、職場内に派閥がある場合には、いずれかの派閥に属するとみなされてしまう可能性があります。
また派閥が存在しない場合でも、特定の人と仲良くなると他の人から嫉妬され、人間関係が悪化する恐れもあります。
嫉妬は、好意を寄せる相手だけに抱くものではなく、誰に対しても向けられるものです。
無用なトラブルを避けるため、周囲の女性薬剤師とは常に一定の距離感を保って接するようにしましょう。
2-3.話の内容に気を付ける
女性はコミュニケーション能力が高い、と良くいわれますが、女性のコミュニケーション力の根本にあるのが「おしゃべり」です。
女性にとっておしゃべりは情報収集の手段でもあり、相手が敵か味方か、自分にとってどのような価値を持つのか、を推し量るためのツールでもあります。
女性同士の話の輪の中で男性が注意しなければならないことは、「沈黙しない」こと、ただし「深入り」してはいけません。
そして「不用意な発言や曖昧なあいづちは避けること」です。
個人への直接的な発言だけでなく、そこにいない誰かの外見や仕事への批評に対して、深く考えずに「そうですね」などと答えてしまうだけでセクハラ・パワハラととられる危険があります。
なかには、気に入らない男性薬剤師を追い出すために、わざと問題発言となるよう誘導してくる場合もあるため、話の内容や受け答えには十分気を付ける必要があります。
男性薬剤師には職場の女性たちとのトラブルに巻き込まれない慎重さが必要なのです。
3. 男性薬剤師の平均年収
令和元年に厚生労働省が行った調査によると、全国の企業に勤務する男性薬剤師の平均年齢は39.4歳、平均的な年収は約600万円となっています。
参照元:令和元年賃金構造基本統計調査 職種別第2表 職種・性、年齢階級別きまって支給する現金給与額、所定内給与額及び年間賞与その他特別給与額
このことから、40歳を迎えるまでに年収600万円を超えられるかどうかが、男性薬剤師にとっての一つの目安であり、そのためのキャリアプランは非常に重要です。
600万円の壁を乗り越え、うまく上昇軌道に乗ればその後の年収アップはより確実なものとなるでしょう。
各年齢層における平均年収の違いや、男女別、地域別などの詳しい情報は以下の記事にまとめてあるのでぜひ参考としてください。
4. 男性薬剤師のキャリアプラン
女性と違って男性薬剤師は産休や育休で長期間キャリアを中断されることが少なく、継続したキャリアプランを考えやすい立場にあります。
勤務する職場によって描くキャリアプランは異なりますが、代表的な調剤薬局でのキャリアパスを例に引くと、以下のようなイメージとなります。
入社
▼
キャリア3~5年役職:主任~係長
目標年収500万円
キャリアパス例:職場が医療機関なら認定薬剤師、店舗勤務なら管理薬剤師や店舗責任者
▼
キャリア5~10年 役職:課長~部長
目標年収600万円
キャリアパス例:医療機関なら専門薬剤師、店舗勤務ならエリアマネージャーまたは本部勤務
▼
キャリア10年超 役職:部長以上
目標年収700万円以上
キャリアパス例:医療機関なら薬局長や薬剤部長、店舗勤務なら支店長や本部担当部長
男性薬剤師はスタートこそ高収入ですが、昇進できないと収入も頭打ちとなってしまいます。
雇用側も男性薬剤師には幹部登用の期待があるからこそ、高い初任給で迎え入れているのですが、現在の職場では昇進することがむずかしい場合もあります。
そんなときは転職によって局面の打開を図ってみるといいでしょう。
5. 男性薬剤師の転職のタイミングは?
職場でいやなことがあったときなど、つい「すぐにでも転職したい」と考えてしまいがちです。
しかし、転職をしたからといって必ずしも成功が約束されているわけではなく、転職を決断すべきタイミングをよく見極めないと、大きな後悔につながりかねません。
それでは、転職すべきタイミングとはどんなときなのか、考えてみましょう。
5-1.年収が上がる見込みがない時
自身にスキルアップや上級職を目指す意思があっても、上がつかえていてはよほどのことがない限り昇進はむずかしくなります。
特に先輩薬剤師がひしめいているような職場では、ある程度のスキルを身につけたところで転職を考えてみるべきでしょう。
また、調剤薬局やドラッグストアは会社や店舗の業績によって昇給が左右されがちです。
こうした場合も、ある程度のキャリアを積んだところで転職を試みることをおすすめします。
目安としては入職から3~5年以内、できれば30歳までに次のステップを目指しましょう。
5-2.現職でキャリアプランが描けない時
新卒で入社以来、順調にキャリアアップしてきたのに、あるときから急に停滞してしまうことがあります。
それまではがむしゃらに上を目指すだけでよかったのが、自分の部下や店舗運営に対して責任を持たなければならなくなったときが、キャリアプランの大きな転換点となります。
特に、女性が多数を占める職場で男性が上に立つということは、非常にむずかしいかじ取りを任されるということです。
他方、店舗運営についていえば、立地や客層、競合など、店舗によって経営環境は異なります。どの店舗を任されるかによって会社から得られる評価は大きく変わるでしょう。
このように、むずかしい職場や店舗運営を任されるということは、そこで手腕を発揮してさらなる昇進につなげるチャンスでもありますが、現場の仕事に忙殺されて思うようなキャリアプランが描けなくなるリスクもあります。
そのほか、慢性的な人手不足など、現在の職場環境が自分のキャリアを停滞させるようになってしまったら、そのときが転職を考えるべきタイミングです。
6. 男性薬剤師が転職する際に気を付けること
男性薬剤師落が転職する際に気をつけるべきは、現状から何を変えたいのか、どう変えるべきなのか、を明らかにすることです。
現在抱えている悩みや不満が、転職先で解消されなければ職場を変える意味がありません。
現在の自分と周囲の環境を見つめなおして、次なるステップに役立てましょう。
6-1.なぜ転職するのか明確にする
まず始めに、なぜ転職をするのか明確にしておきましょう。
女性ばかりの職場で人間関係に疲れてしまった、収入アップを目指したい、薬剤師としてステップアップしたい、など転職の動機を明らかにすることは、現状を変えることのできる転職先を選ぶために欠かせないプロセスです。
6-2. 転職先に望む条件を明確にする
勤務地や収入はもちろん、職場のメンバー構成、仕事の内容、勤務時間と残業時間の目安、休日や福利厚生など、転職において自分が望む雇用条件の設定は必須です。
ただし、自分の望む条件がすべてそろっている転職先を見つけるのはきわめて困難です。
「絶対に譲れない条件」は一つだけとし、その他の条件に付いてはどこまで譲歩できるか、あらかじめ決めておけば転職先の選択肢も多くなります。
7. 転職を考える際は慎重に!
薬剤師は比較的転職回数の多い職種ではありますが、あまり転職回数が多いと採用時に敬遠される場合もあります。
また、短いスパンで転職を繰り返すことは薬剤師としてのスキル向上の妨げともなります。
現在の職場にとどまるか転職すべきか、どちらが自分にとってベストな選択なのかを含め、転職は慎重に進める必要があります。
転職活動は相談できる相手が少なく、適切な助言を受けることがむずかしいものです。
自己判断に頼っていては、表面的な求人情報だけを鵜呑みにして転職に失敗するリスクも高くなります。そんなときは、転職エージェントサービスを利用してみましょう。
薬剤師専門の転職エージェントサービス「マイナビ薬剤師」なら、薬剤師専任のキャリアアドバイザーが、多くの求人情報の中から希望に合う職場を探し出してくれます。
まずは自分が希望する条件を提示して無料サポートを利用してみましょう。
8.まとめ
女性薬剤師が圧倒的多数を占める職場において、男性薬剤師は幹部候補として高い期待が持たれる反面、非常に気を遣うストレスフルな環境にさらされています。
もちろん、周囲の女性薬剤師とうまく調和して昇進・昇給につなげられればベストですが、自身のキャリアプランや年収アップの妨げとなるようであれば、転職を迷う必要はありません。
一方で、転職に失敗はつきものであり、転職回数も少ないに越したことはありません。
一般的に転職活動は孤独なものですが、転職エージェントを利用すればプロに相談できるという安心感があります。
一度きりの人生という貴重な時間を無駄にしないためにも、男性薬剤師ならではのキャリアプランを見直してみてはいかがでしょうか。
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