薬剤師の面接で落ちる原因とは?転職を成功に導くポイントを紹介

薬剤師の面接で落ちる原因とは?転職を成功に導くポイントを紹介

薬剤師の転職活動を成功させるためには、「面接」という壁を越えなくてはいけません。皆さんは、自信を持って面接に向かえていますでしょうか?

面接に対して苦手意識を持っている方、対策の仕方が分からないと悩んでいる方、なぜ面接で落ちるのか悩んでいるという方も多いと思います。

ここでは、薬剤師の面接で落ちる原因や気をつけるべきこと、面接を成功させるポイントをご紹介します。

1.面接の基本は必ず押さえておこう

面接を成功に導くために、まずは面接の基本を押さえるようにしましょう。

薬剤師の転職といっても、他職種と違う特別な面接が行われるわけではありません。基本となる面接のマナーを押さえ、その上で薬剤師ならではの要素を加えていくことが重要になります。

面接を実施する理由は、履歴書だけでは分からない、転職希望者の言葉遣いや雰囲気、コミュニケーション能力や礼儀作法など、さまざまな面を見るためです。

面接会場には集合時間の5分前には着くように行動し、事前に身だしなみを確認しておくようにしましょう。面接室に案内されたら、ノックをして入室し、「本日はよろしくお願いいたします」とあいさつをします。

このような面接の基本を事前に確認し、自然な流れで丁寧に行えるよう、練習をしておくことをおすすめします。

2.薬剤師の面接で落ちる理由や原因とは?

面接は、合否の大きな分かれ道です。自分自身の面接の様子を振り返り、どこに落ちる原因があるのかを考えて改善していくようにしましょう。

ここでは、薬剤師の面接で落ちてしまう理由や原因をご紹介します。

2-1.ビジネスマナーが身に付いていない

面接で落ちる原因の一つに、ビジネスマナーが身に付いていないことが挙げられます。ビジネスマナーとは、身だしなみやあいさつ、時間を守るなど、社会人として求められる基本的な姿勢のことです。

特に転職希望者の場合、社会人としての経験が一定以上あると見なされていることもあり、ビジネスマナーが身に付いていないと判断された場合、マイナスな印象を与えてしまう可能性があります。

ビジネスマナーが身に付いていないことは、これまで薬剤師としてどのように働いてきたのか、これから患者さんと関わる上で問題ないだろうかと、雇用後の不安を助長させてしまうため、面接で落ちる原因になってしまいます。

2-2.話し方や聞く態度が悪い

相手に対して話し方や聞く態度が悪いと思われてしまうことも、面接で落ちてしまう原因の一つです。

面接は、一般的に面接官が発する質問を聞き、その質問に答えるというスタイルで進んでいきます。答える内容に力を入れてしまいがちですが、面接官は、転職希望者の話し方や聞く態度も観察し、その人の人となりを判断しています。

前述のビジネスマナーにもつながることですが、あいさつができない、敬語が使えないといったことでも態度が悪いと思われてしまう可能性があるでしょう。

面接官が話し方や立ち振る舞いを見た際に、今後薬剤師として患者さんと関わる時にもそのような対応をするのではないかと判断されてしまう可能性があります。

2-3.志望動機が弱い

面接で落ちる原因には、志望動機が弱い場合があります。薬剤師の転職には、他の職場へのチャレンジやスキルアップなど、さまざまな理由があります。

面接では、なぜ多くの企業がある中で、その会社を選んだのかという説得力のある思いや熱意を伝えることが必要です。

具体的な熱意を語らず、使い回しのようなフレーズで志望動機を語ることは、面接官から雇用するメリットがないと判断される可能性があり、面接で落ちる原因になってしまいます。

2-4.企業理解が浅い

面接で落ちる原因には、企業理解が浅い場合があります。会社の特長やビジョンを理解し、面接に臨むことは重要です。

転職では、即戦力になる人材やこれまでのキャリアを生かして貢献してくれる人材を求めている可能性もあります。

企業理解が深いかどうかは、採用後の会社への貢献度を測る上でも、面接官の確認したい項目だといえるでしょう。

企業の求める人材と自分自身がマッチしていることを印象づけなくてはいけないため、面接を通して企業理解が浅いと思われてしまうことは、面接で落ちる原因になってしまいます。

2-5.質問に対する回答ができていない

面接で落ちる原因には、質問に対する回答ができていないといった理由もあります。

緊張してしまうと、頭が真っ白になる場合もありますが、質問に対する回答ができないと、面接官は聞きたい内容を得ることができません。

それだけでなく、質問に対する回答ができないことは、コミュニケーション能力が低い、理解力が低いという印象を与えることにもなりかねません。

薬剤師は人と関わる職業であり、コミュニケーション能力が求められます。そのため、面接において質問に対する回答ができないことはコミュニケーション能力不足と判断され、面接で落ちる原因になってしまいます。

2-6.将来のビジョンが曖昧

面接で落ちる原因には、将来のビジョンが曖昧な場合があります。転職希望者には、なぜ転職したいと思ったのかという質問があります。

これまでのキャリア形成や今後のキャリアビジョンなどを語る重要な場面だといえるでしょう。将来のビジョンを明確に持ち、そのための転職であると印象づけることが大切です。

将来のビジョンが曖昧だと、転職したい理由も曖昧な印象になり、採用後も意欲的に働いてくれないのではないかと判断され、面接で落ちる原因になってしまいます。

3.薬剤師の面接で気をつけるべき点

ここからは、薬剤師の面接で気をつけるべき4つのポイントをご紹介します。

3-1.第一印象として身だしなみが大事

面接で気をつけたいことは、身だしなみを整えることです。面接室に入った瞬間に、面接官は転職希望者の全身を見ることになります。

第一印象となる身だしなみで好印象を抱いてもらうことは、面接で成功するためのファーストステップです。面接に向けて、服装を選び、頭髪やひげ、メーク、爪などを清潔に整えることは、面接に対する誠実な姿勢の表れです。

身だしなみには、人柄や価値観などの内面も表れるため、しっかりと準備をして、面接に臨むようにしましょう。

転職活動に適した服装や身だしなみを知りたい方は、こちらをご覧ください。

3-2.ネガティブな発言は避けるようにする

面接で気をつけたいことは、ネガティブな発言を避けることです。転職の理由を聞かれたとき、入りたいという思いを強く伝えるために、前職を悪く言ってしまっては逆効果です。

仕事に不満が多い、人間関係でトラブルを起こしそう、一緒に働きたいと思えないなど、マイナスイメージになってしまいます。

また、自分のことを何もできないと表現するのも、謙遜ではなく自信がないというマイナスイメージになる可能性があります。面接ではネガティブな発言にならないよう、慎重に言葉を選ぶようにしましょう。

3-3.一方的な会話にならないように

面接で気をつけたいことは、一方的な会話にならないようにすることです。自己PRしなくてはと焦ると、話が長くなり、一方的に話し続けてしまう面接になりがちです。

面接は自己PRだけを披露する場ではありません。面接官との会話を成立させることが重要であり、良好な会話のキャッチボールができると印象が良くなります。

一方的に話をするのではなく、会社が描いているビジョンや社員に求めるものを質問して面接官の話をしっかり聞くことも大切です。面接官との対話を通じて価値観が一致していることをアピールしていくようにしましょう。

3-4.ハキハキと明るい声で話す

面接で気をつけたいことは、話し方です。ハキハキと明るい声で話すようにしましょう。好印象を抱いてもらえるように、聞き取りやすい明瞭な声で、ゆっくりと意欲的に話すことが大切です。

語尾で声がなくなってしまうと、自信がない印象を与えてしまうため、しっかりと最後まで声を出しきることを意識しましょう。緊張すると声はトーンダウンしやすいため、意識的に声に抑揚をつけ、明るく発することで、転職への意欲が伝わりやすくなります。

4.薬剤師の面接を成功させるポイント

ここからは、薬剤師の面接を成功させる5つのポイントをご紹介します。

4-1.ビジネスマナーの基本は身に付けておく

面接を成功させるには、ビジネスマナーの基本を身に付けておくようにしましょう。身だしなみやあいさつ、時間管理などは、一朝一夕に身に付くものではありません。

緊張する面接当日でも、社会人としての対応ができるよう、基本的なビジネスマナーは常にできるようにしておくことが必要です。

4-2.業界・企業研究は徹底的に行う

面接を成功させるには、業界・企業研究を徹底的に行うようにしましょう。薬剤師の働ける職場は、病院や調剤薬局だけでなく、ドラッグストアや製薬会社など多岐にわたります。

薬剤師に何が求められているのか、その企業の目指しているビジョンは何なのか、徹底的に研究し、面接に臨むようにしましょう。

4-3.敬語の使い方は理解しておく

面接を成功させるには、敬語の使い方を理解しておくようにしましょう。これは面接に限らず、人と関わる薬剤師において必要なスキルとなります。

面接という緊張感のある場でも日本語を間違えず使うには、日頃の習慣が不可欠です。面接を機に敬語を正しく使えるように理解を深めておくようにしましょう。

4-4.将来どうなりたいのか明確化しておく

面接を成功させるには、将来どうなりたいかを明確化しておくようにしましょう。自分自身のキャリアを見直し、今後どのように薬剤師としての人生を送っていきたいかを考えることが必要です。

これは面接対策としてだけでなく、転職活動の原動力としても大切です。なぜ転職したいのか、何を目指していくのかという転職への思いを明確化して面接に臨むようにしましょう。

4-5.面接で聞かれることを想定しておく

面接を成功させるには、面接で聞かれることを想定しておくようにしましょう。

落ち着いて面接に臨むためには、実際に面接で聞かれる可能性がある内容を想定して、回答を準備し、受け答えの練習をしておくことが大切です。

聞かれることを想定しておくことで、面接当日も緊張が和らぎ、伝えたい内容を話せるようになります。

5.不安な場合は転職エージェントの利用を検討してみよう

薬剤師の面接を成功させるには、さまざまなテクニックが必要です。

気をつけるべきポイントを網羅し、自分らしく、自然に好印象を獲得していくことが理想といえるでしょう。自分一人で面接対策を行うことが不安な場合には、転職エージェントの利用がおすすめです。

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6.まとめ

薬剤師の転職を成功させるためには、面接対策が不可欠です。面接で落ちてしまう場合には原因があり、対策することで、受かる面接に変えていくことができます。

転職希望者の面接では、薬剤師としての社会人経験があるため、基本的なビジネスマナーやコミュニケーション能力など、面接での対応力がより一層チェックされるでしょう。前職での経験をどう語るのか、これからのキャリアビジョンをはじめ、職業能力や人柄など、面接で確認している項目は多岐にわたります。

マイナビ薬剤師では、転職を成功に導く面接対策を行っています。面接を味方につけ、新たな薬剤師人生をスタートさせましょう。

この記事の著者

医学博士、医学研究者

榎本 蒼子

最終学歴は京都府立医科大学大学院医学研究科博士課程卒業。2011~2015年 京都府立医科大学にて助教を勤め、医学研究および医学教育に従事。

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