薬剤師の転職でオンライン(Web)面接を成功させるには?事前準備やマナーについて解説

薬剤師の転職でオンライン(Web)面接を成功させるには?事前準備やマナーについて解説

最近、よく耳にする「オンライン面接」。薬剤師の転職でも、オンライン(Web)面接がおこなわれることが多くなっています。「オンラインでの面接はよくわからない」「対面での面接も苦手なのに…」と不安な声もたくさん聞こえてきます。

ここでは、事前準備やマナーをはじめ、薬剤師の転職でオンライン面接を成功させる方法を徹底解説します。

1.オンライン(Web)面接とは?

オンライン(Web)面接とは、対面ではなく、スマートフォンやパソコンを利用し、インターネットを介しておこなう面接です。面接官と応募者が別の場所にいても面接できるため、近年では多くの会社で実施されています。

1-1.オンライン面接が普及した背景

オンライン面接が普及した背景にはテクノロジーの進化などの技術的要素もありますが、ここ数年のコロナ禍がその普及に拍車をかけました。

最近では、企業の面接の約6割がオンライン面接をおこなっています。

スマートフォンの普及でオンラインによるコミュニケーションが身近になったことや、コロナ禍で人との接触を避けるようになったため、対面接触をせずにおこなえるオンライン面接はみるみる普及していきました。

1-2.オンライン面接と対面の違い

オンライン面接と対面での面接の違いは、ツールを使用する点と画面越しである点です。

直接会う対面の面接では、身ひとつで赴くことができますが、オンライン面接ではネットワーク環境やパソコンなどのカメラやマイク、スピーカーなど、使用するツールが多くなります。

また、画面越しでの面接になるため、面接官や職場の雰囲気などを直接肌で感じることは難しく、表情の変化や会話のトーンなども、対面での面接とは異なります。

1-3.薬剤師の転職でもオンライン面接はある?

薬剤師の転職でもオンライン面接はあります。職種問わず、オンライン面接は多くなり、なかには最終面接まですべてオンラインという企業もあります。

コロナ禍で、医療業界でもオンライン診療やオンライン相談などが普及しているため、オンラインでコミュニケーションをとるという文化も一般的になってきました。

オンラインであっても、人柄や能力を発揮できる人材は重宝されます。薬剤師の転職でもオンライン面接はあるため、しっかりと準備をしていきましょう。

2.オンライン面接のメリット・デメリット

ここでは、オンライン面接のメリットとデメリットを確認していきましょう。

2-1.メリット

オンライン面接のメリットは、コストの削減とスケジューリングの容易さです。

移動する必要がないため、交通費や宿泊費がかからず、転職活動への費用を抑えることができます。

また、働きながら転職活動をする場合には、面接などで休みをとることが難しく、複数の会社は受けられないという方もいます。

オンライン面接ではネット環境などが整っていれば、場所や時間を気にせずに面接が受けられるため、スケジューリングが容易であり、スキマ時間を活用することもできます。

オンライン面接は慣れると、自宅などのリラックスした環境の中で、自分らしさを発揮できる良さもあるといえます。

2-2.デメリット

オンライン面接のデメリットは、通信面のトラブルと非対面コミュニケーションの難しさです。

ネットワーク環境やパソコンなどを使用して面接をおこなうため、回線トラブルや周辺機器トラブルにより、面接が途絶えてしまうことがあります。通信環境が悪いまま面接が進むと、緊張の高まりやミスコミュニケーションの増加につながり、きちんと自分の想いを伝えることが難しくなります。

また、非対面コミュニケーションは雰囲気が伝えづらく、目線の置き方で戸惑ったり、落ち着いて話ができなかったりしてしまうこともあるようです。

3.オンライン面接の前に準備しておくこと

ここからは、実際にオンライン面接を受ける前に準備しておくべきことを6つご紹介します。

3-1.ツールのダウンロード

オンライン面接で使用されるツールをあらかじめダウンロードしておきましょう。使用するツールは、ZoomやCocripro、skypeなど、企業によってさまざまです。

事前に会社から提示されたツールを必ず確認しましょう。ダウンロード後は、ツール内の機能を確認し、プロフィール画像などもフォーマルなものに設定しておきます。あらかじめダウンロードしておくことで、落ち着いて面接に臨めるようにしましょう。

3-2.ネットワーク環境

面接の実施に不可欠なネットワーク環境の確認をしましょう。ネットワーク環境が不安定だと、面接の途中で回線が途切れたり、会話が聞き取れなくなったりします。

日頃使用しているWi-Fiの接続状況を確かめ、必要があれば、面接時は回線につなぐデバイスを減らすなどの工夫をおこないましょう。

安定したWi-Fiもしくは有線LANケーブルを使用することで、回線トラブルなく面接を受けられるようにしましょう。

3-3.ビデオ通話が可能なパソコン

面接を受けるためには、ビデオ通話が可能なパソコンが必須です。

オンライン面接はカメラを使用して自分の姿を面接官に見てもらうため、カメラ機能が搭載されているパソコン、もしくは、カメラ機能を接続したパソコンが必要になります。

カメラの解像度によっては明瞭に姿を映せない場合もあるため、事前にビデオ通話を試し、オンライン面接に適したデバイスを準備するようにしましょう。

3-4.イヤホンやヘッドセット

面接の質を高めるイヤホンやヘッドセットも重要です。イヤホンやヘッドセットを使用すればパソコンから離れても音が聞こえ、画面に寄りすぎないため、面接スタイルが美しくなります。

また、マイク付きのイヤホンやヘッドセットを使うと周りの雑音が入りにくく、クリアな音声で話せます。もしマイクのないパソコンを使用する場合には、必ずマイク付きのイヤホンやヘッドセットを用意しましょう。

3-5.面接場所の確認

自宅を使用するときは、部屋をきれいに片付け、背景となる壁紙の状態や部屋の環境を整えるようにしましょう。また、家族やペットにも協力してもらうようにしましょう。

自宅が難しい場合は、コワーキングスペースや貸し会議室を利用すると良いでしょう。周囲に人がいないこと、工事現場や大きな道路など会話を遮るような騒音がないかなどを確認しましょう。

3-6.その他準備しておくと良いもの

その他、準備しておくと良いものをいくつかご紹介します。印象を良くするために準備したいのは、外付けカメラ、照明、メモです。

外付けカメラはパソコン内蔵のカメラよりきれいに映るため、おすすめです。また、自宅は照度が低く、暗い印象になりがちなため、照明機器を用意するか、ツールのカメラ設定を明るくするなど調整しましょう。

面接時にキーボードでメモをとると、タイピング音が面接官に聞こえて印象が悪いため、メモとペンを使用するようにしましょう。

さらに万が一に備えて準備したいものは、パソコンの代わりとなるデバイスです。もしパソコンでの接続ができなくなった場合、タブレットやスマートフォンを使用し、オンライン面接会場へ入室するようにします。

スマートフォンを使用する際は、固定できるよう、スマートフォンスタンドやホルダーを用意するようにしましょう。

4.オンライン面接のマナー

ここでは、オンライン面接の際に重要となるマナーをご紹介します。

4-1.接続は余裕を持って

開始時刻ギリギリに接続するのではなく、余裕を持って接続するようにしましょう。

面接開始の10〜15分前には、機器のセッティングや接続準備を済ませ、5〜10分前にはツールに接続するようにしましょう。

オンライン面接では、待機室を設けている場合が多いため、早めに入室し、面接開始を待つようにしましょう。

4-2.身だしなみは整えておく

オンライン面接でも、身だしなみを整えておくことは必須です。面接では画面オンの状態が必須であり、必ず面接官に姿を見せることになります。

髪型やメイク、服装など、通常の面接と同じように準備するようにしましょう。立ってお辞儀をする場合もあるため、上半身だけでなく、全身の身だしなみを整えることが大切です。

4-3.プロフィール画像・背景に気をつける

面接で使用するプロフィール画像や背景も、面接対象であると意識して準備しましょう。ツールにはプロフィール画像が設定できます。

プライベートで使用しているツールだと、普段の画像がそこに出てしまいます。フォーマルな画像に設定することや面接時の背景も、面接にふさわしい内容になるよう、気をつけましょう。

4-4.通知がこないように設定しておく

オンライン面接中にパソコンへ通知がこないよう、事前に設定しておきましょう。パソコンに通知が届くと、通知音が鳴ってしまう場合があります。

面接中に通知音が鳴ると面接官にも聞こえてしまうため、通知がこない設定にしておきましょう。また、スマートフォンなどの通信機器も同様に通知音が鳴らない設定にしましょう。

4-5.視線はカメラに向けて話す

画面ではなく、視線はカメラに向けて話すようにしましょう。つい相手の顔が映る画面を見て話しがちですが、面接官はカメラに映るあなたを見ています。

視線をカメラに向けないと、面接官と目を合わせることができません。好印象を持ってもらえるよう、意識して、カメラを見て話すようにしましょう。

4-6.焦らずにゆっくりと話す

オンライン面接では、対面面接よりも、焦らずにゆっくりと話すことを心掛けましょう。通信環境により、相手との会話にタイムラグが発生したり、普段の会話とは違うテンポになったりすることがあります。

きちんとマイクが音を拾い、面接官に届けられるよう、はっきりと話し、焦らずにゆっくりと伝えるようにしましょう。

5.薬剤師のオンライン面接対策は転職エージェントで相談

薬剤師のオンライン面接対策は、転職エージェントにご相談ください。

はじめての転職や慣れないオンライン面接など、不安なことが重なると転職への一歩が踏み出せなくなってしまう方もいます。面接がオンラインと聞いて、転職を諦めるのはもったいないです。

マイナビ薬剤師では、薬剤師専任のキャリアアドバイザーが転職成功までの道のりをサポートします。オンライン面接の成功に向けて、具体的なアドバイスをおこないます。

また、働きながらの転職には、オンライン面接を効果的に利用することが重要です。転職エージェントに相談し、オンライン面接のメリットを存分に活かし、効率のよい転職活動をしていきましょう。

6.まとめ

近年、著しく増加するオンライン面接への対策はできていますか?

オンライン面接は、面接会場に行く手間や交通費などのコストを抑え、より効率よく多くの企業にチャレンジすることが可能です。事前準備とオンラインならではのルールを守ることで、安心して面接に臨むことができます。

しかし、いざ一人でオンライン面接に向き合うのは、不安になってしまう方もいるでしょう。オンライン面接の傾向やノウハウを熟知してサポートする転職エージェントを活用しながら、最新のオンライン面接対策をおこなうことをおすすめします。

この記事の著者

ライター

小川 優

保健医療関係の資格、職務経験、知識をもとに、テレビやラジオだけでなく、Webライティングなどを通して多くの方に積極的に情報を発信。
Webライティングでは医療情報サイトを中心に、栄養や疾患など幅広く健康に関する記事を執筆。

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