ドラッグストア薬剤師は「きつい」って本当?理由や働くメリット、向いている人を紹介

ドラッグストア薬剤師は「きつい」って本当?理由や働くメリット、向いている人を紹介
薬剤師が働く職場には、代表的なものとして「調剤薬局」や「病院」、「ドラッグストア」「製薬会社」などがありますが、同じ薬剤師であっても、働き方や業務内容はそれぞれの職場によって大きく異なります。

なかでもドラッグストアには365日営業している大手チェーンの店舗も多く、業務内容は非常に幅広い特徴があります。ドラッグストアに興味があるものの「ドラッグストア薬剤師の仕事はきついと聞くから」と躊躇している人は多いのではないでしょうか。

ここでは、ドラッグストアで働く薬剤師が「きつい」と言われる理由やきついと感じたときの対処法などについて詳しく解説します。ドラッグストアならではメリットやドラッグストア薬剤師に向いている人についても紹介しますので、ぜひ、参考にしてみてください。

1.ドラッグストアの薬剤師がきついと言われる理由

ドラッグストアで働く薬剤師は「きつい」と言われています。ドラッグストアに限らず、仕事に対する感じ方は人それぞれ異なりますが、よく挙げられる理由としては、次の7つがあります。

1-1.仕事の幅が広くて忙しい

ドラッグストアで働く薬剤師の業務はとても幅広く、多岐にわたる特徴があります。

たとえば、調剤薬局としての基本業務、商品の品出しや発注(在庫管理)、陳列、OTC医薬品や医薬部外品、化粧品、食品、生活雑貨などの販売、服薬指導、健康相談、レジ対応、POP作成、事務作業など、その内容は店舗運営全般にわたります。非常に業務量が多く多忙を極めるため、体力的にきついと感じる人は多いでしょう。

1-2.土日に休みを取りにくい

ドラッグストアの勤務体制はシフト制の店舗が多いでしょう。都市部では、夜22時まで営業している店舗も多く、営業時間が長いことから、シフトの時間帯もさまざまです。

また、大手チェーンドラッグストアの場合、年中無休で営業している店舗は珍しくありません。土日祝日は来店客が多いため、土日連続して休みを取るのが難しいこともあるでしょう。そういった理由からプライベートの予定を立てにくく、きついと感じる人がいます。

1-3.ノルマが設定されている場合がある

店舗にもよりますが、薬剤師に販売ノルマが課されるケースがあります。たとえば、販売を強化しているOTC医薬品や化粧品、栄養ドリンク、プライベートブランドの商品の販売ノルマなどです。

その他、処方箋の受付回数の増加、ポイントカードの会員登録などのノルマを設定している店舗もあります。

目標を達成できなかったからといって、ペナルティが課されることは少ないと思いますが、常に数字を意識しないといけない環境に、きついと感じる薬剤師は多いのではないでしょうか。

1-4.薬剤師が一人しかいない

店舗によっては薬剤師が一人しかいないことがあり、その場合、本来なら分担するはずの業務を一人でこなさなければならなくなります。OTC医薬品の説明をお客さんにしている間に、レジ打ちで呼ばれるなど、一つの業務に集中できずストレスに感じることもあるでしょう。

体力的にきついだけでなく、一人で店を守らなくてはいけないという責任感やプレッシャーが大きく、「きつい」「つらい」と感じるのは当然です。

1-5.体力を使う業務がある

ドラッグストアでは、商品を搬入したり、大量の商品が入った段ボール箱を運んだりするなど、体力を使う業務が多くあります。

ドラッグストアでは飲料や調味料、瓶詰のベビーフードなど重量のある商品も多く取り扱っているため、商品を陳列するだけでも一苦労です。

また、多くの場合、立ちっぱなしで仕事をするため、体力に自信がない人にとってはきついと感じることが多いでしょう。

1-6.人間関係でのストレスがある

どの仕事でも当てはまることですが、ドラッグストアで働く場合も、同僚や上司、お客さんとのコミュニケーションがあり、人によっては人間関係でストレスが溜まりきついと感じることがあります。

特にドラッグストアは薬剤師だけでなく、登録販売者や化粧品販売スタッフ、学生アルバイトなど、立場の違う幅広い年代の人が一緒に働く場所です。コミュニケーションミスによってトラブルが生じることは少なくありません。お客さんからクレームを受けることもあり、人間関係を負担に感じてしまう薬剤師はいるでしょう。

1-7.OTC医薬品や扱っているそのほかの商品知識が必要になる

ドラッグストアではさまざまな商品を取り扱っています。医療、健康に関わるOTC医薬品や処方箋医薬品、医療機器、サプリメントなどはもちろん、日常的に購入される化粧品や食品、雑貨、さらに介護用品やペット用品など種類や内容は多岐にわたります。薬剤師はドラッグストアの一員として、専門外の商品でも一通りの知識を覚える必要があるので、きついと感じる薬剤師は多いでしょう。

特にOTC医薬品販売では、お客さんの症状に薬が合わなかった場合、クレームにつながることがあります。そのため薬剤師の責任が重大であり、勉強や最新情報の収集は怠ることができません。

2.きついと感じた場合の対処法は?

ドラッグストアで働いていてきつい、つらいと感じたときは、どのように対処したらよいのでしょうか。ここでは3つの対処法を紹介します。

2-1.上司や同僚に相談をする

ドラッグストアでの仕事がきついと感じたら、まずは上司や同僚に相談することをおすすめします。たとえば、業務量過多でつらい場合、現状を上司に伝えることで、業務量の調整や必要に応じて他の薬剤師を配置してくれる可能性があります。

また同僚は、同じ悩みを抱えた経験があるかもしれません。具体的な解決方法について一緒に考えてくれたり、適切なアドバイスをもらえたり、精神的な支えになってくれるでしょう。

2-2.別の店舗への異動を希望する

ドラッグストアは店舗によってきつさが異なるので、別の店舗への異動を希望してもよいでしょう。新しい環境で働くことで、業務量が改善され、ストレスが軽減する可能性があります。

たとえば、今の職場で人間関係がきついと感じている場合は、異動によってかかわる人が変わるので、気持ちをリフレッシュして、新しい人間関係を築くことができるでしょう。

2-3.転職を検討する

もし、ドラッグストアで勤務を続けることが難しいと感じたら、転職を検討するのも一つの方法です。転職を考える場合は、薬剤師を専門にしている転職エージェントを利用すると、仕事を続けながら効率的に転職活動ができるためおすすめです。

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3.ドラッグストアで薬剤師として働くメリット

ドラッグストア薬剤師の仕事はきついと言われますが、ドラッグストアならではのメリットもあります。ここでは、4つのメリットをピックアップして解説します。

3-1.調剤以外の幅広いスキルが身につく

ドラッグストアでは、調剤だけでなく、OTC医薬品などの販売や品出し、在庫管理、健康相談、接客、POPの作成、レジ打ちなど、幅広い業務をおこなうことは説明したとおりです。

そのため多岐にわたる商品の知識が増え、店舗運営のノウハウやスキルを効率的に身につけることができるのは、ドラッグストアで働く大きなメリットと言えるでしょう。

また、健康相談や市販薬の選定アドバイスなど、お客さんとの接客を通じてコミュニケーションスキルやヒアリングスキルなども磨かれます。

3-2.患者さんのセルフメディケーションをサポートできる

来店するお客さんのセルフメディケーションをサポートすることで、地域の健康に貢献でき、薬剤師としてのモチベーション向上につながります。

症状に対する適切な市販薬を選択するためのアドバイスや使用方法の説明、医療機関を受診するべきかの判断など、専門知識を活かして、さまざまなサポートをすることができるので、お客さんに感謝され、やりがいを持って仕事ができるでしょう。

3-3.柔軟な働き方が可能

ドラッグストアで働く薬剤師がきついと感じる理由として、土日祝日に休みを取りにくい「シフト制」を挙げました。一方で、シフト制であることでワークライフバランスに合わせた働き方ができることがメリットです。

たとえば、シフト制であることで、勤務時間が固定されず、平日に休みが取れたり、短時間勤務で済ませたりするなど、自分や家族の予定に合わせた柔軟な働き方がしやすいといった利点があります。

3-4.年収が高い傾向にある

マイナビ薬剤師が保有している求人から業種別の平均年収を見てみると、「製薬会社」に次いで年収が高いのは「ドラッグストア」となっています。年収は性別や年齢により異なるので、すべてのドラッグストア薬剤師の年収が高いとは言い切れませんが、平均して高い傾向にあると言えるでしょう。

ドラッグストアは拘束時間が長く業務の範囲が幅広いことに加え、近年は調剤室を併設するドラッグストアが増加していることから、薬剤師の数が不足しており、需要にともなって年収が高めになっているようです。

薬剤師の年収について詳しくは下記記事をご覧ください。

4.ドラッグストアで薬剤師として働くのに向いている人

ドラッグストア薬剤師はきついと言われていますが、それでも興味のある人は多いでしょう。では、どのような人がドラッグストア薬剤師に向いているのか、その特徴について解説します。

4-1.人と接するのが好きな人

ドラッグストアにはさまざまな人が来店します。そのため、ドラッグストア薬剤師はOTC医薬品の説明やアドバイス、商品の売り場の案内など、お客さんと直接やり取りをする機会が多く、高いコミュニケーション能力が求められます。

コミュニケーションが苦手な人にとってはつらいかもしれませんが、人と接することが好きな人は楽しんで仕事ができるでしょう。

4-2.キャリアアップを目指したい人

ドラッグストアでは経験を積むことで、リーダーから副店長、店長、エリアマネージャーなどへのキャリアパスが用意されていることが多いため、キャリアアップを目指したい人にとっては向いている職場と言えるでしょう。

業務の幅が広く、忙しいドラッグストアですが、丁寧に自分の仕事をこなすことで評価されやすく、管理職を目指すことも可能です。より高いポジションや年収アップを狙う人には向いています。

4-3.制度や福利厚生が充実した職場で働きたい人

ドラッグストアは大手企業が運営していることが多く、社会保険の完備や住宅手当、介護支援、産休・育休制度、時短勤務制度など、制度や福利厚生が充実している傾向があります。

なかには、社員のスキルアップを応援するキャリアアップ支援やレジャー施設をお得に利用できる会員制の福利厚生サービスを導入している企業もあり、制度や福利厚生が充実している職場を希望している人はドラッグストアが向いているでしょう。

5.まとめ

今回はドラッグストアで働く薬剤師がきついと感じる理由やその対処法などについて詳しく解説しました。ドラッグストアの業務範囲は広く、拘束時間は長いため、きつい面はありますが、幅広いスキルが身につく、キャリアアップしやすい、福利厚生が充実しているなど、ドラッグストアならではのメリットも多くあります。きついと感じる人もいる一方で、やりがいを持って働いている薬剤師は多いでしょう。

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この記事の著者

メディカルライター

山原 佳代

大学卒業後、医療機器メーカーに就職。その後、介護企業、広告代理店等を経てライターとして独立。
医療、ヘルスケア関連の広告物やメディアの記事執筆、ドクターへの取材、薬機法を考慮したコピーライティングを中心に活動している。

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