薬剤師の転職で内定辞退をするには-連絡方法やマナーについて解説

薬剤師の転職で内定辞退をするには-連絡方法やマナーについて解説

転職活動をおこない、晴れて内定を勝ち取ったとしても、複数の内定を獲得した場合は内定辞退が必要となってきます。

基本的には避けるべき内定辞退ですが、限られた転職期間でより魅力的な転職先から内定を得るためには、複数の選考を並行して受ける必要性も出てきます。

ここでは、内定辞退を考えている転職者の方に向けて、具体的な方法や心構えについてご紹介します。

相手に失礼や誤解を与えないような伝え方で、企業への転職に気持ちよく踏み切りましょう。

1.内定確定後は辞退しても大丈夫?

内定確定後の辞退は基本的には避けるようにしましょう。ただし、内定承諾前であれば、法的な拘束力はありません。

複数の選考を並行して受ける場合、自分が転職を決めた理由や目的などを明確化し優先順位決め、順位の低い順になるべく早く辞退しておきましょう。

不要なトラブルを避けるため、同時並行で選考を進める会社を2社以内に抑えるのがおすすめです。

2.薬剤師の転職で内定確定後の流れを把握しておこう

内定の辞退を申し出る際にはタイミングも重要です。そこで、まずは内定確定後の流れを把握しておきましょう。

内定辞退する場合は、可能な限り内定確定の連絡を電話などでもらう前に、辞退する企業へ内定辞退の意向を伝えるようにしましょう。

一方で、入社する企業に関しては、内定確定の連絡を電話などでもらった後でも内定を取り消すことは可能であるため、内定通知書が到着するまで気を抜かないように気を付けて下さい。

辞退するつもりの企業から内定通知書や内定承諾書が届いても、内定辞退する場合は内定承諾書にはサインしないで下さい。

万が一、内定承諾書にサインしてしまっても、民法の規定によって2週間以内であれば解約できます。

参照元:e-Gov法令検索/民法

関連記事として、以下のページをご覧ください。

3.内定の辞退を伝える際のマナー

選考を実施した企業は時間や経費など多大なコストをかけてあなたに内定を出しています。

もしどうしても内定確定後の辞退をしなければならない場合、このことを念頭に置きマナーを守って辞退を申し出るようにしましょう。

3-1.辞退を申し出るのは早めに

当たり前ですが、企業側も採用人数が予定に満たない場合は追加で募集をかける必要があります。

企業に出来るだけ迷惑をかけないためにも、早めに辞退を申し出るようにしましょう。

3-2.連絡する時間帯に気を付ける

採用担当者は企業に勤務しているため、夜遅くなどの時間に連絡することは避けましょう。

12時台も昼休憩を取っている可能性が高いため、連絡をしないことをおすすめします。

3-3.内定辞退の理由を用意しておく

内定辞退の理由は伝えなくても問題はありませんが、理由を聞かれることもあります。

そこで、あらかじめ用意しておくことでスムーズな内定辞退につなげましょう。

「他社で本日内定が出たため」などの理由でも問題はありません。

3-4/承諾後の辞退はなるべく避ける

内定を承諾した後でも辞退は出来ますが、企業側は入社準備などを進めている状態のため、特別な理由がない限りは避けるようにしましょう。

また、承諾後の辞退を避けるためには、自分が何を目的として転職をしているのか、転職の軸となるものをしっかりと確認しておき、出来るだけ早い段階で辞退するように工夫することも可能です。

4.内定辞退を申し出る際の例文

内定辞退を申し出る際は、基本的には電話で伝えるようにしましょう。

電話が通じない場合、連絡が遅れてしまうよりは、メールで素早く対応する方が印象は良いです。

誠意を伝えることを念頭に行動すればトラブルに繋がることは少ないでしょう。

4-1.電話の例文

出来るだけ電話で伝えるようにしましょう。

感謝の気持ちを伝えながらも、内定辞退したい旨ははっきりと主張し、誤解を与えないようにしましょう。

例文:お世話になっております。○○と申します。お忙しいところ恐縮ですが、採用担当の◯◯様はいらっしゃるでしょうか?

この度は内定のご連絡を頂き、どうもありがとうございました。大変申し上げにくいのですが、他社様から頂いた内定をお受けすることに決めたため、今回の内定を辞退させて頂きたいと思い、ご連絡いたしました。最後まで選考して下さり感謝しております。

本来ならば、直接おわびに伺うべきところですが、お電話でのご連絡となり申し訳ございません。それでは失礼いたします。

4-2.メールの例文

電話が通じない場合はメールで対応するようにしましょう。

メールでは電話よりも淡白な印象になりがちなので、電話よりも丁寧に伝えるよう心がけて下さい。

例文
〇〇株式会社
人事部人事課
〇〇様

大変お世話になっております。
〇〇でございます。
この度は内定のご連絡を下さりありがとうございます。

大変恐縮ではございますが、他社様から頂いた内定をお受けすることにしましたので、貴社からの内定はご遠慮させて頂きたく思います。

最後まで選考して下さり感謝しております。
本来であれば、直接おわびに伺うべきところですが、メールでのご連絡となり申し訳ございません。

今後の貴社の発展を心よりお祈り申し上げます。

5.内定辞退を申し出た際に直接話をしたいと言われたら

内定辞退の連絡をした際に、採用担当者から直接会って話をしたいと言われることもあります。

その際には、必ず会わなければいけないわけではありません。

断っても問題ありませんが、伝え方には気を付けて下さい。

曖昧な回答だと相手に「なぜ会えないのか?」と疑問を持たれてしまったり、誤解を与えてしまう可能性があるため、毅然とした態度で対応するようにしましょう。

例文:申し訳ございませんが、先ほどお伝えした通り内定は辞退させて頂きます。これ以上お話する余地はないため、この場でお断りさせて下さい。

6.内定の保留は出来る?

内定を保留すること自体に関して問題はありません。

ただし、採用企業に迷惑が掛かるため、長くても数日から1週間程度で回答を出すようにしましょう。

あまりにも保留期間が長いと内定を取り消される恐れも出てきます。

あらかじめ回答期限を伝えておくことで採用担当者を安心させ、好印象を与えることが出来ます。

7.転職エージェントを活用してスムーズな転職を

内定辞退に不安を持っている方は、経験豊富な転職エージェントに相談してみましょう。あらかじめ転職エージェントに登録しておくことで、いざ内定辞退をする必要が出てきた場合にもスムーズに相談出来ます。

マイナビ薬剤師のサービスをご利用頂いていれば、求職者の方が企業に直接断る必要はありません。企業との交渉は、マイナビ薬剤師専任のキャリアアドバイザーが窓口となっておこないます。

求職者の方が企業に直接お断りをする必要はありませんのでご安心ください。

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8.まとめ

限られた期間の中で少しでも良い企業から内定をもらうためには複数の選考を並行して受ける必要性も出てくるため、内定辞退を完全に避けることは難しいと考えられます。

選考して頂いた企業に対してマナーを守って誠意を伝えれば、トラブルに繋がることは少ないでしょう。採用担当者に怒られるのではないかとお悩みの方は、毅然とした態度でこちらの意思を伝えてみてはいかがでしょうか。

薬剤師専門の転職エージェントのマイナビ薬剤師では、内定辞退に関する相談はもちろんのこと、企業との交渉もマイナビ薬剤師専任のキャリアアドバイザーが窓口となっておこなうため、安心して転職活動に集中出来ます。

転職をお考えの際には、まずマイナビ薬剤師に登録してみませんか?薬剤師専任のキャリアアドバイザーが無料で転職成功までサポートいたします。

この記事の著者

メディカルライター・薬学博士

菊池 和夫

薬剤師免許を取得後、製薬会社2社で研究開発部門の業務を幅広く経験。医療・健康分野に関する記事の執筆にも多数携わる。 薬機法のリーガルチェックや医療翻訳、メディカルライティングを得意とする。

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