【例文付き】薬剤師の履歴書・職務経歴書の書き方|差がつくポイント

【例文付き】薬剤師の履歴書・職務経歴書の書き方|差がつくポイント
履歴書と職務経歴書は転職先へのあいさつ状です。相手に信頼され、魅力的な人材だと思ってもらえる履歴書・職務経歴書を書くためにはコツがあります。ここでは履歴書と職務経歴書、それぞれ書き方の気をつけたいポイントを紹介します。

1.やはり手書きが有利?

転職に関して履歴書は熱意が伝わるから自筆がいい、という人もいれば、パソコンと手書きに差はないという人もいます。実際には、担当者の好みによるところが大きいため、絶対的な法則はありません。自分が書きやすい方でよいですが、手書き、パソコン作成で意識したいポイントは異なります。

1-1.手書きの注意点

手書きで履歴書を書く場合は、丁寧で読みやすい文字で書くこと、黒のボールペンを使用することが求められます。誤字脱字がないことはもちろん、文字の大きさがそろっているなど、パッと見たときの印象に違和感がないように書くことが大切です。
理想は「ミスなく、きちんとしている」と相手に思ってもらえることです。

1-2.パソコン作成の注意点

パソコンで履歴書を作る場合には、フォントを統一すること、文字サイズを見やすく変更すること、文字間のバランスを考えること、不要な空白や記号などが入っていないことなどがポイントになります。
きれいに仕上げるコツは、最終確認をディスプレイ画面でなく印刷したもので行うこと。印刷した状態で文字に違和感がないか、読みやすくなっているかをチェックします。

1-3.手書き・パソコン共通の注意点

どちらで作成する場合でも注意したいのは、履歴書の中の表記が統一されているかどうかということ。
例えば、年号は西暦・和暦を混在させず、どちらか一つに統一します。また、「わたし」「私」、「とくに」「特に」など、ひらがなと漢字が混在するのもあまりいい履歴書とはいえません。また、出身校、病院、薬局などの名称は正式名で記すようにしましょう。

2.少しの気遣いで差がでる履歴書の書き方

少しの気遣いで差がでる履歴書の書き方

 

これから履歴書を書こうと思っている方には、こんなお悩みもあるのではないでしょうか。
「はじめての転職で、どうやって書いたらいいかわからない」「文章を書くのに苦手意識がある・・・」

また、履歴書で重要な志望動機やアピールポイントなどを1人で考えるのは、客観的な視点がなかなか持てずに不安になる面もあるかもしれません。

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2-1.①基本情報

日付

郵送の場合は投函した日付、面接に直接持参する場合は持参当日の日付を記入します。最新の情報であること、応募先のためだけに書いたことをアピールします。また履歴書全体で西暦か元号表記かを統一しましょう。

写真

駅前のスピード写真でも問題ありませんが、写真館で撮影してもらうと断然、良い仕上がりになります。写真はモノクロ、カラー共にOKな場合もありますが、モノクロでも良いのか確認すると安心です。
スーツやジャケットを着用するなどフォーマルな服装で撮影したもので、かつ3ヵ月以内に撮影したものを使用します。書き損じに備え、写真は最後に貼りましょう。裏側に名前の記入も忘れずに。

電話番号

連絡が取りやすいものを記入します。固定電話がない場合は、携帯電話でも問題ありません。非通知番号からの着信拒否設定は、解除しておきましょう。

メールアドレス

長すぎるメールアドレスは使用しないように注意します。また、現職の会社用メールアドレスは避けましょう。

2-2.②学歴・職歴

学歴と職歴は分けて書きます。学歴は高校卒業から順に記載し、入学、卒業年度が正確か確認しましょう。
職歴は1社目から現職まで、時系列に沿って記載します。入社、退職の年月も正確に書きましょう。職歴が多く書ききれない場合は、「職歴については職務経歴書に記載」などと書いて、別紙で職務経歴書を提出しましょう。
退職理由は「一身上の都合により退社」「契約期間満了により退社」と書きます。そのほか、家庭の事情で介護が必要になった、結婚、出産・育児、薬局移転などの場合にはそのまま記入します。

転職経験が多いとマイナスになる?
職歴を書くときに転職経験が多いと、マイナスの印象になるのではと心配する人がいます。確かに、一般的には短期間で転職を繰り返していると「またすぐに転職するのでは」と思われる可能性があります。しかし、薬剤師の場合、転職回数が多いことは決してめずらしくありません。むしろ、転職により身につけた経験や知識の豊富さをアピールしましょう。

2-3.③資格・免許

薬剤師免許および取得した資格は、取得した年月順に記載します。実務実習指導など各種認定薬剤師資格を持っている場合にも、資格名を正しく記載しましょう。

2-4.④志望動機・特技

応募企業で働きたい理由や入社後にやりたいことなど、要点をまとめて記載しましょう。「なぜこの企業(病院)で働きたいと思ったのか」「これまでの経験や自分の強みを生かして、どのように企業(病院)に貢献するのか」「入社後に挑戦したいこと」の3つを書き出します。応募企業(病院)の募集要項やホームページを確認し、応募先がどのような薬剤師を求めているのか具体的に把握して内容をまとめると、説得力が増します。
特技は人より優れているものでなくても構いません。好きなスポーツや休日の過ごし方などで十分です。大切なのは人柄を伝えることです。

2-5.⑤本人希望記入欄

原則として「貴社規定に従います」と記入しますが、給与や勤務時間などの希望条件がある場合や転居が可能な場合には、ここに記載します。

 

3.職務経歴書のポイント

薬剤師の職務経歴書の記入例

職務経歴書ツール

登録不要!職務経歴書作成ツールを使って作成する

項目に添って入力していくだけで簡単に職務経歴書を作成・ダウンロードが可能です。例文も豊富なので、参考にしながら記入いただけます。

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CROやSMOといった企業へ転職する際には、職務経歴書も必要となります。また最近では調剤薬局やドラッグストアへ転職する場合でも、職務経歴書の提出を求められることが増えてきています。いざというときにあわてないよう、職務経歴書の書き方もここでチェックしておきましょう。

3-1.職務要約では経験した業務と役職を書く

職歴は3~5行に簡潔にまとめるか、もしくは箇条書きで記入します。その際、病院名や薬局名だけを記載するのではなく、「どんな役職で」「どんな業務を」経験してきたのかを書きましょう。
特に応募先の企業で発揮できそうな経験やスキルは積極的に記載します。リーダー業務や教育担当に就いていた経験や、業務改善に携わった経験は立派なスキルなので、アピールするようにしましょう。

3-2.職務経歴は内容の羅列とエピソードのバランスが大切

職務経歴は内容が単調になりがちなため、単なる文章の羅列になってしまうことも。読みやすくするため、病院名・薬局名や勤務期間は太字にしたり、下線を引いたりするなど工夫しましょう。

実績や成果など、数値で示すことができるものは、積極的にアピールします。前職が病院であれば、病院の種類や規模がわかる情報(病床数、職員数、診療科など)、薬局であれば応需科目や店舗数、一日の処方箋枚数などをわかる範囲で記入します。

また、薬剤師は患者さんへの接遇スキルや多職種とのコミュニケーション能力も重視されます。
具体的なエピソードを記載して、薬剤師としての経験や考え方を示すようにしましょう。

3-3.生かせる経験・知識・技術

入社後、あなたがどんな働きをしてくれるのか、採用者はここを見て判断しています。できるだけ応募企業で行う業務に関連させて、あなたの経験・知識・技術を、職場でどのように生かしていきたいのか、熱意を持って書きましょう。

書き方の例

これまで自分が身につけてきた経験やスキルを箇条書きで書き出します。以下のように、項目ごとに分けて書くといいでしょう。

  • 疾患や薬の知識
  • コミュニケーション能力
  • プレゼン能力
  • 問題解決力
  • 業務改善提案
  • リーダー業務

これらの経験やスキルが、応募企業の業務としてどんな場面で活かせるのか、それぞれ具体的に書きます。

3-4.退職理由

退職理由に「勤務時間が合わない」「給料が安い」などネガティブな表現を書くのは避けましょう。書き方によっては、採用者に勤労意欲がない、常識がない、と思われる恐れがあるからです。

しかし、採用者に転職への意欲を伝えることができそうな場合は、積極的に退職理由を書いたほうが良い場合も。アピールできそうな例としては、次のようなものがあります。

  • 転職先にやりたい業務がある
  • もっと勉強・成長したい
  • 資格を生かしたい

ただし、「勉強したい」や「自分を成長させたい」という表現は即戦力を求めている職場では敬遠されることもあります。これらの表現を使う場合には、自分が転職先で提供できるものや貢献できるポイントをしっかり伝えるようにしましょう。

また、採用者を納得させることができそうな退職理由があれば、書いたほうがいいでしょう。

  • 家庭の事情で介護が必要になる
  • 結婚、出産・育児、薬局移転

ただ、これらの事情での退職では、一般的にマイナスイメージはありませんが、年齢によっては2人目、3人目の妊娠予定や育児環境、また介護の場合にはその後の状況が変化しそうか、などを気にする採用者もいます。
そのため、今後の家庭や生活環境の安定が見込める場合には、そう考えられる理由を伝えることをおすすめします。

例えば、子育てでは近くに保育園がある、祖父母の協力が得られる、介護ではヘルパーやデイサービスの利用ができるなど、業務がきちんと行える体制にあること、その環境が当面続くことがわかるよう説明できるといいでしょう。

3-5.自己PR

自己PRのテーマは1つか2つに絞りましょう。3つ以上になると、内容がわかりにくくなります。特に「薬剤師として、どんな経験や実績を身につけてきたか」「これまでどんな知識やスキルを身につけてきたか」「人付き合いで大切にしていることや、協調性を持って働くことに対する意識」という3点に触れると、よりアピール度が高まります。

熱意や思いを伝えることは欠かせませんが、転職先で役立ちそうな知識や経験など、具体的な内容を明記することも大切です。 

この記事の監修者

薬剤師専任キャリアアドバイザー

中村 貴大

薬剤師の転職サポート歴7年。
調剤薬局、病院、ドラッグストアなどの法人担当だけでなく、多くの求職者様の転職活動を成功に導いた経験と知識を活かし、転職活動を開始される皆さまを全力でサポートさせていただきます。

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