薬剤師の履歴書の書き方とは?転職・就職活動に役立つ志望動機の例文も紹介
履歴書は、氏名や生年月日などの基本情報に加えて、経歴やスキル、アピールポイントを応募先に伝える大切な書類です。「志望動機をどのように書けばいいのか」「手書きとパソコンのどちらで作成すべきか」と迷う場面も多いのではないでしょうか。項目ごとの書き方や注意点を理解すれば、自分の強みが伝わる魅力的な履歴書に仕上げられるでしょう。
本記事では、薬剤師の履歴書の基本的な書き方や注意点、手書きとパソコン作成の違い、志望動機の基本構成や例文、提出方法ごとに気をつけることについて解説します。
目次
1. 履歴書の書き方の例と注意点
履歴書には、主に以下の項目を記載します。
- 基本情報(氏名・生年月日・写真・住所など)
- 学歴・職歴
- 資格・免許
- 志望動機・特技
- 本人希望記入欄
項目ごとの注意点を解説します。
1-1. 基本情報
基本情報には、氏名や住所に加え、次のような項目を記載します。それぞれの注意点もしっかり押さえておきましょう。
| 項目 | 注意点 |
|---|---|
| 日付 | 記入日ではなく、提出日を記す(郵送の場合:投函<とうかん>日、面接時に持参する場合:面接日) |
| 生年月日・年齢 | 年の表記は、和暦か西暦のどちらかに統一する 提出時点の年齢を記載する |
| 写真 | 6カ月以内に撮影したものを使用する スーツを着用し、無背景で撮影する 写真の裏面に氏名を記入する |
| 電話番号 | 日中につながりやすい電話番号を書く(携帯電話も可) |
| メールアドレス | 普段使っているメールアドレスを使用する 職場のメールアドレスは使用しない |
| 連絡先 | 現住所以外で速やかに連絡が取れる人がいる場合に記載する |
1-2. 学歴・職歴
学歴・職歴欄は、古いものから順に書いていきます。
学歴は、入学と卒業をそれぞれ別の行に書くのが一般的です。大学は、学校名だけでなく学部・学科まで正式な名称を書きましょう。
職歴は、主に入社・退職を書きます。派遣社員や契約社員、アルバイト、パートといった雇用形態は、社名・病院名の後にかっこ書きで記載するとよいでしょう。退職の理由は「一身上の都合により退職」「出産のため退職」「会社都合により退職」など簡潔に記載します。また、在職中の場合には「現在に至る」と記しましょう。
全て書き終えた後には、改行の上、右寄せで「以上」と書きます。
1-3. 資格・免許
資格・免許欄に記載する際には「○年○月 薬剤師免許 取得」「○年○月 普通自動車第一種運転免許 取得」のように、取得時期と正式名称を書きましょう。
資格・免許欄へ記載する順番は、基本的に取得した順で問題ありません。応募先の業務で特に役立つと考えられる資格があれば、目に付きやすいよう先頭に書く方法もあります。
1-4. 志望動機・特技
志望動機・特技欄は、応募先に自分の個性を印象付けられる項目です。経歴や資格だけでは伝わりにくい人柄や意欲をアピールできる項目のため、しっかり書き込みましょう。
志望動機には、なぜその会社を選んだのか、入職後にどのように貢献したいのかを記入します。どの企業にも当てはまる内容ではなく、応募先だからこその理由を盛り込むことで、その職場で働きたいという意欲が採用担当者に伝わりやすくなるでしょう。
特技欄は、応募先で活用できる「技能・技術」を記載する方法と、趣味やボランティア活動などを含む、「個人的な活動」について記載する方法があります。仕事に直接関係しない特技であっても、面接での会話のきっかけになることがあります。
1-5. 本人希望記入欄
本人希望記入欄は、記載する事項がない場合、空欄のままにせず、「勤務条件は貴社(病院の場合は貴院、薬局の場合は貴局)の規定に従います。」や「○○職を希望します。」と記しておきましょう。
勤務地や勤務形態など譲れない条件がある場合のみ、事実を簡潔に書きます。ただし、給与や待遇面などの具体的な希望については、履歴書ではなく面接の場で伝えるのがよいでしょう。
2. 薬剤師の履歴書を作成する際のポイントや注意点
履歴書を書くときは、以下のポイントや注意点を押さえておきましょう。
- 誤字脱字のチェックをする
- 資格とスキルは正確に記載する
- 手書きの場合、修正液や修正テープは使用しない
これらのポイントや注意点について、順に解説します。
2-1. 誤字脱字のチェックをする
提出前には、誤字脱字がないか複数回チェックしておきましょう。可能なら、家族や知人など第三者にも確認をしてもらうことで、見落としを防ぎやすくなります。特に、和暦と西暦の統一は、間違えやすいポイントです。
過去に作った履歴書を修正して使うときは、注意が必要です。日付が古いままになっていないか、年齢が作成当時のままになっていないか、職歴や資格に記入漏れがないかなどを確認しましょう。
2-2. 資格とスキルは正確に記載する
資格やスキルは、取得済みのものを正式名称と正しい取得時期で記しましょう。これから取る予定の免許や資格については「取得見込み」や「取得に向けて勉強中」「〇年〇月 受験予定」などと書いておくことで、意欲や能力のアピールになります。認定資格が失効している場合や更新の途中である場合も、今の状態を正しく書いてください。
2-3. 手書きの場合、修正液や修正テープは使用しない
手書きの場合、書き間違えてしまっても、修正液や修正テープで直すのはやめましょう。また、二重線を引いて訂正印を押す方法も、避けたほうが無難です。
各欄の内容をあらかじめメモにまとめておき、それを履歴書に記入すると、書き間違いを防ぎやすいでしょう。それでも書き間違えたときは、修正せずに新しい用紙へ書き直してください。
3. 履歴書はやっぱり手書きが有利?
履歴書は手書きとパソコンのどちらで作成しても問題ありません。ただし、応募先から作成方法の指定があれば、それに従う必要があります。
ここからは、手書きとパソコンそれぞれで履歴書を作成するときの注意点を見ていきます。
3-1. 手書きの注意点
手書きの履歴書は、パソコンやプリンターがなくても作成できるのが特徴です。文字が読みやすく整っていれば、丁寧な人物だという印象につながるでしょう。ただし、鉛筆や消せるタイプのペンは使用せずに、黒のボールペンで書いてください。
また、作成に手間と時間がかかるからといって、一度書いたものをコピーして複数の応募先に使い回すのは避けましょう。
3-2. パソコン作成の注意点
パソコンでの作成は、書き間違えても修正しやすいのが特徴です。
フォントは、明朝体やゴシック体など標準的なものを選びます。太字やハイライト、下線といった文字の装飾はせず、シンプルで整った見た目を心がけましょう。データで提出するときは、文字化けやレイアウト崩れを防ぐため、PDF形式で送付するのが一般的です。
一度作成したデータを複製することも可能ですが、経歴や志望動機など書き換え忘れがないか提出前に必ず確認しましょう。
4. 薬剤師の志望動機はどう書く?基本構成や例文を紹介
志望動機は、何を書けばよいか迷いやすい項目です。基本構成を理解できれば、伝えるべき要素をしっかり押さえて、魅力的な志望動機を書けるようになるでしょう。ここからは、志望動機の基本構成を解説するとともに、新卒・経験者・ブランクありの立場別に志望動機の例文をご紹介します。
4-1. 志望動機の基本構成
志望動機は、以下の順番で組み立てると、説得力を持たせられます。
- 理由:なぜその職場か
- 貢献:自分に何ができるか
- 意欲:将来どうなりたいか
なぜその職場を選んだのか(理由)を伝えるには、応募先のことをよく知る必要があります。理念や地域医療への取り組み、求人票の内容、店舗の雰囲気などを念入りに調べ、魅力を感じた点を具体的に書きましょう。次に、自分の経験やスキルをどのように生かせるか(貢献)を示します。その上で、その職場で将来どうなりたいか(意欲)を伝えると、働きたいという熱意が伝わりやすい志望動機になるでしょう。
志望動機は、面接で掘り下げて質問されることも少なくありません。口頭で説明する場面を想定しながら書いておくと、そのまま面接対策にもなります。
4-2. 志望動機の例文1:新卒の場合
新卒の場合、その応募先を選んだ理由や入職後の目標、目指している薬剤師像を重点的に書くとよいでしょう。
採用側は、長期間活躍できる人材を求めています。自分の将来像が理念や事業方針とつながっていれば、長く働いて力を発揮してくれそうな人だと感じてもらえるはずです。実習での経験や大学で学んだことを、応募先の特徴と結びつけて書くことを意識しましょう。
貴社(貴院、貴局)が在宅医療に力を入れている点に魅力を感じ、志望しました。実務実習では、患者さんの服薬状況や生活の様子を丁寧に聞き取り、その人に合った飲み方を一緒に考える薬剤師の姿が印象に残りました。在宅医療に力を入れている貴社で経験を積み、患者さん一人一人に寄り添える薬剤師になりたいと考えています。
4-3. 志望動機の例文2:転職の場合
薬剤師としての勤務経験がある場合は、応募先で生かせそうな経歴や実績を中心に伝えましょう。即戦力として貢献できることが伝わると、評価につながりやすくなります。
志望動機を書き始める前にキャリアの棚卸しを行い、自分の強みを明確にしましょう。仕事で工夫してきたことや心がけていたこと、評価されたことを洗い出すと、自分の強みや貢献できる点が見えてくるはずです。
私は専門性の高い知識を身に付けたいと考えており、専門薬剤師の資格取得を支援する貴院の体制に魅力を感じ、志望いたしました。前職の急性期病院では、医師や看護師と連携しながらの薬物治療に携わってきました。患者さんの状態を見て、投与量の調整や薬剤の変更を医師に提案することもありました。チーム医療の一員として、患者さん一人一人の治療を支えることで、貴院に貢献したいと考えています。
4-4. 志望動機の例文3:ブランクがある場合
ブランクがある場合は、その理由に簡潔に触れた上で、復帰への意欲を前向きに伝えましょう。薬剤師として働いていない間もe-ラーニングや書籍で勉強を続けてきたなら、その事実を書くことで、復帰に向けて前向きに動いている姿勢が伝わりやすくなります。入職後に取り組みたいことを伝えれば、意欲の高さも示せるでしょう。
私は地域の方にとって身近な薬剤師になりたいと考え、貴社を志望しました。病院薬剤師として5年間勤めた後、出産を機に仕事を離れていました。育児が一段落し再び働きたいと考えた時、子どもの体調を気軽に相談できる薬剤師に何度も助けられた経験から、自分も地域医療に貢献できる存在になりたいと思うようになりました。仕事を辞めて以降も、e-ラーニングや専門の書籍を通じて新しい薬や治療法について学び続けています。貴社では、病院で培った経験を生かしながら、気軽に相談できる薬剤師を目指して地域に貢献したいと考えています。
5. 履歴書を提出する方法や気をつけるべきこと
応募先に履歴書を提出する方法は、主に郵送と面接時の手渡しの2パターンです。それぞれの方法の注意点について解説します。
5-1. 郵送で提出する場合の注意点
履歴書を郵送するときは送付状を付け、クリアファイルに挟んで封筒に入れます。封筒のサイズは、履歴書を折らずに封入することができるものを選んでください。
封筒の表側には、赤い文字で「履歴書在中」と書きます。職務経歴書を一緒に入れる場合は「応募書類在中」と書くのが一般的です。宛名は、会社名や病院名を正式名称で書きます。会社や部署に宛てる場合は「御中」、担当者の個人名に宛てる場合は「様」を付けましょう。
提出期日に間に合うよう、早めに投函してください。
5-2. 面接時に手渡しする場合の注意点
面接時に持参するときも、履歴書はクリアファイルに挟み、封筒に入れておきましょう。
面接官に手渡しするときは、封筒から履歴書を取り出し、相手が文字を正しく読める向きにして差し出します。その際「履歴書です。よろしくお願いいたします」と一言添えるようにしましょう。
6. 魅力的な履歴書を作成して、選考を有利に進めよう
履歴書は、応募先に経歴や人柄を伝える大切な書類です。項目ごとの書き方のポイントや注意点を押さえて作成しましょう。
手書きとパソコンのどちらで作成しても問題ありません。手書きは丁寧な印象につながりやすく、パソコンは修正しやすいという違いがあります。
志望動機は、理由・貢献・意欲の順で組み立てると、説得力のある内容に仕上がります。自分の魅力が伝わる履歴書を作成して、選考を有利に進めましょう。
参考URL
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