さらなる高みをめざし、薬局から病院へ
Kさんがご登録くださったのは4月のはじめ。翌日には電話でお話をさせていただきました。とても意欲に溢れた方で、就活ではいろんな店舗で幅広い科目に携われること、教育、研修制度が整っている会社を探し、大手調剤薬局に入職されました。
そこで3年間働いた後、さらにスキルアップしたいと思ったのが転職の理由です。
志望は病院勤務で、これについても「独身で時間が自由に使える今しかできないから」とのお考えでした。
条件にあう病院を探してエリアを拡大
転職理由や人柄として、Kさんは文句なしの人材です。しかし、病院は新卒の採用がほとんどなので、20代後半で未経験となると、地域によっては難しいことがあります。
特にKさんがお住まいの地域は大きな病院が少なく、もともとの選択肢が少ないのがネックでした。
また、400床以上だと業務内容が完全に分業制になってしまい、スキルに偏りができてしまうため、200床~300床の病院を探すことを提案しました。
すると、条件に当てはまる病院が1件だけあり、面接は受けたもののもともと募集を出していなかった(採用に積極的ではなかった)ため、内定には至りませんでした。
そこでKさんには、勤務地のエリアを和歌山から大阪まで広げることを提案しました。
大阪市内で、Kさんの条件に合う病院が見つかりました。350床でしたが分業制ではなく、地域ではとても有名な病院です。年間の救急受け入れ数も1,500件以上と多く、研修だけでなくマンツーマンでの教育体制が整っていて、同僚の方々も向上心に溢れた方ばかり。学生の受け入れなども積極的に行っている病院です。Kさんもすっかり乗り気になって面接を受けた結果、見事内定が出ました。
病院にも協力を依頼し、不安を払拭
いざ内定が出てみると距離の遠さが現実的になり、Kさんは二の足を踏んでしまいました。再度、和歌山の病院を探し直しましたが、やはり条件に合う病院はないということを改めて確認していただきました。
そのうえで、他府県にエリアを拡大した中で内定が出た病院が距離的にも比較的に近く、転居はせず、ギリギリ通勤できる距離であることや、幅広い科で薬剤師としてのスキルや経験を高めたいという希望を叶える上で最高の環境であることを伝えました。
病院側にもKさんが距離の問題で躊躇していることを伝えて協力を依頼。現在働いている方々がどこから通っておられるのかを調べていただきました。
すると、偶然にもKさんと比較的近いエリアから通勤している方がいらっしゃったのです。そのことをKさんに伝え、通勤も可能で寮にも入れるということを確認した上で入職を決意されました。
まずは通勤からスタートし、入寮に切り替え
人柄がとても良く、やる気もある方なので、職場からの引き留めはかなりありました。それは想定したいたことなので、Kさんにはキャリアアップをしたいという意思をしっかり貫くこと、病院側がKさんに大きな期待を寄せていることなどをお伝えてしてありました。
その結果、8月末に退職し、翌月から病院で勤務というスムーズな流れで転職することができました。通勤について最後まで悩んでいましたが、最初はまず通勤からスタート。入職後1カ月ぐらいたった時に病院の方からお話を伺うことができたのですが、Kさんは医療人としてのマインドがとても高く、まわりにもいい影響を与えながら頑張っておられるとのこと。この病院で頑張っていけそうだと確信できたので、近く寮に入ることも決まっており、新天地でいきいきと働いている様子でした。
転職活動にかかった期間
