長年の夢が忘れられず、転職を決意
新卒で調剤薬局に務めた後、ドラッグストア併設薬局に転職。現在は店長も務めるなど、管理職としても活躍していたAさんですが、ずっと病院で働きたいと思っていたそうです。しかし、インターネットなどを調べてみると病院の採用は新卒向けのものばかり。また年収もかなり下がってしまうため、「家族がいて家のローンもある自分には叶わない夢だ」と諦めていたそうです。でも歳を重ねるごとに病院勤務への憧れは強くなる一方。「薬剤師として、医療人としてもっと成長したい」という気持ちが抑えられず、ついに転職することを決意しました。
転職には家族の理解と協力も不可欠
Aさんが調べた通り、病院の採用はほとんどが新卒です。当直や夜勤などもあって激務の割に年収が低めなので、体力とやる気に溢れた若い人でなければ難しいというのが理由です。実際、あまりの激務に耐えられずに辞めてしまう人も多い仕事。Aさんにはその点を改めてお伝えしましたが、「その方がやりがいや成長を感じられるから」と前向きにとらえており、病院の中でも特に忙しい急性期病院を希望しておられました。もう1つの懸念は年収が大きく下がることでしたが、奥様が働いていることもあって「400万円くらいあれば大丈夫です。家族も了承してくれています」ときっぱり。それほどの決意であればと、全力でサポートさせていただくことになりました。
他部署を巻き込むことで新たな求人を発掘
病院のキャリア採用枠は大変少ないため、まずは社内の看護師チームに相談。急性期の病院で薬剤師の採用意欲が高い病院をピックアップしてもらい、Aさんのことを話してみました。想定通り、断られることがほとんどでしたが、根気強く交渉した結果、3つの病院が「そんなにやる気がある人なら一度会ってみたい」と言ってくださいました。1つは、地元でも有名な総合病院。あとの2つは外科と循環器系、それぞれの専門病院でした。正直に言うと、「面接を受けることはできても、採用は難しいかもしれない」と思っていたのですが、Aさんの並々ならぬ熱意が通じたのでしょうか。3病院とも内定という驚くべき結果に。Aさん自身もびっくりしておられましたが、最終的には「すべての器官に繋がる心臓のことを学びたい」として循環器系の専門病院を選択しました。協力してもらった弊社の看護師チームからの情報によると、入職後、Aさんはカンファレンスなどにも積極的に参加。チーム医療の一員として、いきいきと働いているそうです。
当社ならではの強みをいかした成功事例
病院への転職という非常にレアなケースでしたが、薬剤師だけでなく看護師や介護士の転職も扱っているという当社の強みを大いに生かすことができました。「お金のことは気にしないで、夢を叶えて欲しい」と応援してくれるご家族にも感動しましたし、なにより、一般的には難しいとされている病院への転職に果敢に挑むAさんの姿には胸を打たれました。どんなに難しい条件の転職でも、挑戦すれば必ず道は開ける。転職アドバイザーとして、大切なことを教えられた案件でした。
転職活動にかかった期間
