更新日：2022 年 11 月 15 日
山梨県は、令和2（2020）年医師・歯科医師・薬剤師調査の概況によると、人口10万対薬剤師数では全国18位（190.8人）、人口10万対薬局数は全国4位（57.4施設）です。薬局数は全国平均（48.3施設）を上回っているものの、薬剤師数は全国平均（198.7人）を下回っています。
そんな山梨県の薬剤師の年収は、全国と比べて高いのか低いのか？ 年収アップを狙って転職するためにはどのような求人を選べばよいのか？ など、具体的なデータを用いて、山梨県の薬剤師の平均年収や、転職のポイントを紹介します。
山梨県の薬剤師の平均年収は 608.1万円
山梨県で働く薬剤師の平均年収を知ろう
2022年度データを見ると、山梨県で働く薬剤師の平均年収は608.1万円で、全国ランキングでは9位です。
| 平均年収 | 平均年齢 | 月間勤務時間 | |
|---|---|---|---|
| 全国 | 580.5万円 | 41.1歳 | 174時間 |
| 山梨県 | 608.1万円 | 47.6歳 | 185時間 |
データ出典元：政府統計の総合窓口 e-Stat
賃金構造基本統計調査/賃金構造基本統計調査/令和2年賃金構造基本統計調査/一般労働者/都道府県別より
※平均年収：上記資料、薬剤師の「きまって支給する現金給与額」×12（ヵ月）＋「年間賞与その他特別給与額」にて算出
※月間勤務時間：上記資料、薬剤師の「所定内実労働時間数」＋「超過実労働時間数」にて算出
全国の薬剤師平均年収が580.5万円なのに対し、山梨県の薬剤師平均年収は608.1万円と、27.6万円高い結果でした。
全国の平均年齢が41.1歳で、山梨県の平均年齢は47.6歳であり、月間勤務時間は全国平均と比べて11時間多いことがわかりました。
あなたの年収が山梨県の薬剤師の平均年収と比べて低いようでしたら、今より年収がアップするチャンスかもしれません。
山梨県における全国・近隣県の比較
山梨県は、近隣の県と比べて静岡県を上回っていますが、全国平均と比較すると人口10万人当たりの薬剤師数は少ないエリアです。薬局数は近隣の県や全国平均を上回っています。つまり、薬剤師が働く場所は十分にあるものの、それに対して薬剤師が不足している状況にあるといえます。県内には薬学部のある大学がなく、若手薬剤師の確保が難しいエリアです。
| 薬剤師数 | 薬局数 | |
|---|---|---|
| 全国平均 | 198.7名 | 48.3件 |
| 山梨県 | 190.8名 | 57.4件 |
| 神奈川県 | 213.4名 | 43.4件 |
| 静岡県 | 183.6名 | 51.2件 |
薬剤師数：厚生労働省 令和2（2020）年医師・歯科医師・薬剤師調査の概況より、薬局・医療施設の従事者（人口10万対）
薬局数 ：厚生労働省 令和2年度衛生行政報告例の概況より、都道府県別に見た薬局数（人口10万対）
| 薬剤師数 | |
|---|---|
| 甲府市 | 631名 |
| 中央市 | 136名 |
| 笛吹市 | 125名 |
薬剤師数：厚生労働省 令和2（2020）年医師・歯科医師・薬剤師調査の概況
第63表 薬剤師数，従業地による二次医療圏、市区町村、業務の種別より市町村別薬剤師の総数
山梨県では、在宅医療のニーズ増加に対する薬剤師の需要が拡大することへの対策を講じています。山梨県薬剤師会が主体となって多職種研修会や、無菌調剤技術を習得するための技術研修などを実施し、人材育成を支援しています。
山梨県で転職を成功させるポイント
転職の希望条件を明確にし､満足いく転職に
山梨県で転職を成功させるためには､自分が優先したい希望条件を明確にすることです。
年収なのか､山梨県内の勤務地なのか､勤務時間､休日・残業の有無なのかなど､人によって優先したい条件は違うでしょう。希望する条件をあれもこれもと欲張っていると､本来の転職の目的がぼやけてしまいます。
ここでいう条件を明確にするということは､自分の転職理由を明確にすることです。転職することで何を得たいかをよく考えてみましょう。
また、マイナビ薬剤師でも山梨県の求人をご覧いただけます。
豊富な求人数の中からご紹介できますので、転職の選択肢も大きく広がるはずです。
山梨県の薬剤師求人一覧はこちら
ワーク・ライフ・バランスを重視したい人にも転職のチャンス
女性の薬剤師は、結婚や出産、子育てなどライフステージの変化で、自分が希望する条件も大きく変わります。
最近は、パート勤務や時短勤務での復職を歓迎するなど、女性薬剤師が働きやすい環境づくりに力を入れている企業が増えてきています。
今は、子育て中でパートでしか働けないけれど、ゆくゆくは正社員で働きたい。
など、パートから正社員への登用という道もあります。
山梨県では、男女共同参画を推進する活動に積極的に取り組んでいる企業や、さまざまな分野でチャレンジしている女性などに対する「山梨県男女共同参画推進事業者等表彰」の実施や、働きやすい職場環境づくりを実現するために、山梨県知事など県幹部が「仕事と生活の“こぴっと！”両立宣言（山梨県版イクボス宣言）」を行っています。
スキルや経験、資格を活かしてキャリアアップ！
コミュニケーションスキルが高い薬剤師は重宝されます
2016年より開始された「かかりつけ薬剤師」制度の需要も高まっており、企業側にとって、コミュニケーションスキルが高い薬剤師は喜ばれます。
処方箋を出した医師、薬を必要としている患者さんとのコミュニケーションをうまくとることで、薬剤師の資格を十分に活かせるといえます。
薬の飲み方や効果、副作用などの説明を分かりやすく伝えることが、信頼を得ることにもつながるため、薬剤師としてのスキルに加え、コミュニケーションスキルを磨くことをおすすめします。
認定薬剤師の資格で、他の薬剤師との差別化
在宅医療の場で働いた経験や、専門知識が必要となる各種の認定薬剤師の資格を持っていると、他の薬剤師と差別化を図ることができます。
在宅で介護されている高齢者は複数の病気を抱えることが多いため、その分、処方箋の量が増えていきます。介護職の方は薬のことは分からないため、在宅医療にかかわることができる薬剤師の存在は大変重要です。
その他にも、特定の専門分野を磨くための認定・専門薬剤師の制度が多数設けられています。日本薬局学会主催のセミナー等が開催されているので、スキルアップに挑戦し、転職に活かしてはいかがでしょうか。
薬剤師専門の転職会社を利用し、やりがいのある仕事を見つけよう！
山梨県で少しでも条件の良い求人を見つけるためには、薬剤師に特化した転職エージェントを利用すると良いでしょう。プロのキャリアアドバイザーがあなたの転職をサポートしてくれます。
転職エージェントの大きな特徴は、無料で登録できる上、求人の紹介から履歴書・職務経歴書の作成指導、面接対策、条件交渉や就職後のアフターフォローまで多方面にわたる支援を行ってくれることです。
また、転職エージェントは通常の求人サイトに掲載されている一般求人の他、転職エージェントしか応募できない独占求人、非公開求人も扱っています。
マイナビ薬剤師では、プロのキャリアアドバイザーがあなたの転職活動を徹底サポートします。
転職について困っていること・お悩みなど何でもお気軽にご相談ください。
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