第105回
薬剤師国家試験
試験概要について

第105回薬剤師国家試験 概要

01. 試験日

02. 試験地・試験会場

都道府県は、例年通り「北海道・宮城県・東京都・石川県・愛知県・大阪府・広島県・徳島県及び福岡県」となっております。

例年より少し遅れたものの、全試験会場も発表されました。
東京都や大阪府など複数会場ある場合、自分がどこの会場なのかは受験票が届くタイミングで分かります。

それでは、受験票はどのように手元に届くのでしょうか。
受験票は、郵送で交付されます。
在学中の方で、卒業見込証明書を一緒に出願された方は、在籍している大学を経由して交付されるので大学案内をチェックしておきましょう。

厚生労働省によると、令和2年2/12（水）までに受験票が到着しない場合は、薬剤師国家試験運営本部事務所に問い合わせるよう案内されておりますので、その際は下記の番号に問い合わせましょう。

ホテルを取る場合は、土日ということもあり直前になるとスムーズに予約できないことが例年起こるようです。

2日間にわたる長丁場の試験なので、宿での休息も重要になるはず。
可能な限りで余裕を持ったホテルの予約をオススメします。

03. 出願期間

受験手続き受付の期間は、令和2年1月6日(月)～1月16日(木)です。
提出した後は、書類の返還や、受験地の変更が認められないのでご注意下さい。

方法としては直接提出する方法と郵送する方法がありますが、直接提出の場合は窓口が空いている時間を確認し、郵送の場合は郵送方法や消印の期限の注意がありますので事前にしっかりと確認しておきましょう。

既卒や在学、海外の薬学校を卒業した方など、それぞれ提出書類が異なりますので、詳しくは厚生労働省の第105回薬剤師国家試験 受験手続きをご覧ください。

また在学中の方で卒業見込証明書を提出した場合は、令和2年3月19日(木)午後2時までに卒業証明書を提出しなければなりません。提出しなかった場合は、受験が無効となってしまうので十分注意してください。郵送により提出する場合には必着ですので余裕をもって送りましょう。

直接提出する場合は提出先と受付時間に注意しましょう。
また、既卒の方で、卒業した大学の窓口に提出するケースもあるのでご自身の卒業した大学の案内に従って下さい。

受験に関する書類を直接持参する場合の受付時間は、土日・祝日を除く9:00～12:00と13:00から17:00までです。

受験に関する書類を直接持参する場合の提出先をまとめました。
それぞれの試験地を管轄する薬剤師国家試験運営臨時事務所に提出して下さい。
提出した後は、受験地の変更が認められないので注意が必要です。

受験書類を郵送する場合は、薬剤師国家試験運営本部事務所に送ります。
その際、「書留郵便」で送付するよう指定されているので郵便窓口で申し出ましょう。
また、郵送での提出の場合は、令和2年1月16日(木)までの消印のあるもののみ有効となりますので、
余裕をもって送るようにしましょう。

04. 合格発表

厚生労働省によると、令和2年3月24日(火)午後2時から行われます。
それでは、合格発表当日、どのように合否を確認すればよいのでしょうか。
確認する方法としては、大きく2つあります。

1.厚生労働省のホームページで確認する方法
2.薬剤師国家試験運営臨時事務所の掲示で確認する方法

1つ目は、厚生労働省のホームページで確認する方法です。
例年厚生労働省のホームページに合格発表の速報のページが公表されます。
受験地を選択すると、合格受験番号が確認出来るので、場所を問わずにスマートフォン等で確認が可能です。

2つ目は、薬剤師国家試験運営臨時事務所の掲示で確認する方法です。
厚生労働省と各地の薬剤師国家試験運営臨時事務所に、受験地と受験番号が掲示され発表されます。

第100回までは約6割と低くなっていますが、第101回以降は合格判断として「相対基準」を導入したことから7割以上をキープしています。
前回行われた第104回には、新たに「禁忌肢」が導入されましたが、不合格となる基準まで選択した受験者はほとんどいなかったようで、合格率が激変するような要因にはならなかったようです。
過去3年間はほぼ7割の合格率で推移している状況となっています。

合格された方には合格証書が郵送されてきますので、きちんと受け取るようにしましょう。
既にご存知の方がほとんどかと思いますが、薬剤師は試験に合格しただけでは国の正式な薬剤師としては認められません。

別途、薬剤師免許証の申請を行う必要があるのですが、その申請書類と一緒に合格証書も持参するように案内されているので、きちんと保管しておきましょう。

前回 104回の合格結果について、より詳しい結果と傾向が知りたい方は、ぜひこちらのページもチェックしてみて下さい。
男女別や都道府県別など、細かい推移がグラフで確認できます。

▶第104回薬剤師国家試験 合格速報

05. 試験科目と試験時間

試験会場の公表と同時に、試験の時間割日程も同時に公表されました。
時間等は前回の第104回と変わらず、例年通りですが、試験科目もあわせて事前に確認しておきましょう。
2日間とも集合時刻は8時50分です。時間厳守ですので余裕をもって向かうのがよいでしょう。

※実務：実務以外の科目と関連させた複合問題として出題されるものを指す

厚生労働省が平成31年3月25日に発表した合格基準です。

参照元：厚生労働省 第104回薬剤師国家試験合格基準及び正答について

第105回からの大きな合格基準の改正は公表されておりません。
そのため、前回と同様の合格基準となるでしょう。

第104回の場合は、平成30年8月に「新薬剤師国家試験について」の一部改正について(合格基準の改正)として合格基準が公表されました。

参照元：合格基準変更通知【改正後全文】

既にご存知の方も多いかと思いますが、第106回 からは新しい出題基準が導入されます。
平成28年11月に厚生労働省が「薬剤師国家試験出題基準(以 下出題基準)」を公表しております。

時代の変化に伴い、「かかりつけ薬剤師」などをはじめ、薬剤師に求められる姿の変化を反映しているように伺われますが、その変化は例年の出題問題にもあらわれつつあります。

平成 25 年に改訂された「薬学教育モデル・コアカリキュラム」に基づいて行われる実務実習において、学生が薬局・病院で関わるべき代表的な８疾患がありますが、それに関する問題も過去出題されています。第105回もその流れを汲んだ出題となるでしょう。

※８疾患：がん/高血圧症/糖尿病/心疾患/脳血管障害/精神疾患/免疫・アレルギー疾患/感染症

06. 試験日当日の持ち物について

受験票はもちろんのこと、黒のボールペンは会場で合格通知届け先を書くときに必要となります。
ないことで余計に心に負担をかけないように、全て前日と当日出発する前に確認しましょう。

どんなに勉強をしても、当日に緊張をするなというのが難しい方がほとんどかと思います。
その際に、ほっと落ち着けるチョコレートや、手先から温めるカイロなども大切かもしれませんね。

• 計算機能や通信機能がついたデジタル時計は不可
• ティッシュ：机に置く場合は中身のみ取り出して使用を求められる場合も
• ひざ掛け、クッション、座布団：使用可能ですが、試験官によってはチェックが入る場合があるので会場ごとに確認しましょう。
• シャープペン：会場によっては使用禁止の場合もあるようなので、鉛筆を多めにして、万が一のために持参するくらいが良いかもしれません。
• 常備薬：事前申請が必要な場合もあるので確認しておきましょう。

07. 試験委員

厚生労働省で発表されている試験委員一覧をご確認下さい。

厚生労働省 委員名簿

08. 合格発表後の流れ

合格発表当日。合否を確認しましょう。
令和2年3月24日(火) 午後2時に、厚生労働省のホームページか各地の薬剤師国家試験運営臨時事務所で確認出来ます。
いずれも、合格者の受験地と受験番号が掲示されますので、自分の受験番号が分かるようにしておきましょう。

合格発表当日について詳しくは、04 合格発表をご確認下さい。

合格者に対しては「薬剤師国家試験合格証書」が、合格発表日に発送されます。
この合格証書は、「薬剤師免許申請」に必要な書類なので大切に保管してください。
紛失や破ってしまった場合は再発行の申請が可能ですが、別途手数料が発生してしまいます。

合格したにも関わらず、発表日から2週間以上経っても届かない場合は厚生労働省へ問い合わせて下さい。
その際は、必ず本人が電話で問い合わせるようにとなっているので注意が必要です。

また、出願時の住所から転居している場合は、事前に郵便局で転居届の申請を行っておくことをオススメします。

国家試験に合格しても、厚生労働省が管理している「薬剤師名簿」に登録がなければ、薬剤師として業務することは出来ません。
申請に向けて、まずは薬剤師免許の申請に必要な書類を揃えましょう。

その他、診断書で「専門家による判断が必要」と申告された方や、罰金以上の刑に処せられたことがある方は追加で書類が必要となります。 詳しくは厚生労働省の「薬剤師免許の申請手続き等について」をご覧ください。 薬剤師免許申請書の書き方も見本付きで詳しく記載されています。

▶厚生労働省　薬剤師免許の申請手続きについて

薬剤師免許の申請は、最寄りの保健所や都道府県庁で行うことが出来ます。
薬剤師免許申請受付は都道府県によって異なりますのでこちらのページから確認して下さい。

▶厚生労働省　都道府県別薬剤師免許申請受付窓口一覧
申請には、登録免許税として「3万円の収入印紙」を申請書に貼付する必要があります。
その際、収入印紙への消印は行わないように注意してください。

税務署等に現金納付する場合は領収証書での納付も可能ですが、その際は申請書の裏面に貼付してください。

申請書類は、保健所または都道府県庁から厚生労働省に送られ、書面審査後に薬剤師名簿に登録されます。
登録後に、免許証が厚生労働省から都道府県庁へまとめて発送されるので、申請した窓口で受け取りましょう。

通常、申請してから交付までは約4ヶ月(最長5ヶ月)かかります。
(申請から名簿登録が約2ヶ月＋薬剤師名簿登録から交付までが約2ヶ月)

薬剤師名簿登録から免許証交付まで約2ヶ月と期間を要するため、希望者には「登録済証明書」が発行されます。
「登録済証明書」は薬剤師名簿登録日に発送するため、名簿に登録されたことをすぐに証明することが出来ます。

必要な方は、免許申請書類を提出する際に追加で提出書類がありますので別途申告して下さい。

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