メディカルアロマテラピーを通じて、処方箋がなくても気軽に来局できる薬局を目指しています
香りのリラックス効果でストレス解消など患者様のさまざまな悩みに応えたい
薬剤師の立場からアロマテラピーについて教えてください。
【藤井】以前から夜なかなか寝付けない、寝ても途中で起きてしまうなど睡眠障害をお持ちの患者様から、睡眠導入剤を飲み続けることに関する相談が数多くありました。こうした相談に何とか応えることはできないだろうかと考えていたときに、久野代表からアロマテラピー導入の提案があり興味を持ちました。欧米の薬局では医療分野でアロマが取り扱われています。日々のストレス軽減はもちろん、医療、介護の役立つ香りがあることを知り業務提携しているアロマテラピースクールの講習を受け、インストラクター資格を取得しました。
具体的な変化はありましたか?
店頭にアロマを取り扱っていることをわかりやすく展示していますので、処方箋がなくても「相談を聞いてほしい」と気軽に来局されるお客様が増えました。藤井寺店ではLINE登録していただくと、『くるみ通信』としてアロマや健康フェアなどのイベント、季節の健康情報を定期発信していますが、登録者は100人を超えています。アロマのお話をきっかけに患者様とのコミュニケーションがより綿密になったので、服薬指導にも活用されています。また、医師監修の健康生活に役立つアロマの冊子をつくり、薬局や高齢者施設を中心に配布しています。

事務員も患者様と密接に関わることができる仕事にやりがいを感じています
アロマアドバイザーの仕事について教えてください。
【妹背】身近にあるものを利用し、アロマを生活に取り入れやすい方法をご提案しています。相談に来られるお客様は、睡眠障害だけでなく部屋の匂いが気になるなど悩みの幅が広いのが特徴です。重曹を使用した匂い袋をつくることで部屋の消臭にアロマを役立てるなど、クラフト教室を兼ねてアロマの普及に取り組んでいます。導入店舗では定期的にアロマイベントを開催し、出張アロマとして老人ホームでの体験会も行っています。ハンドセラピストとしても活動していますので、ハンドトリートメントの講習も手掛けています。
やりがいを感じるのはどんなときでしょうか?
【妹背】やはり患者様に喜んでもらえることが一番です。当社は地域活動として健康フェアなどさまざまなイベントを開催していますが、「次はいつですか」などご要望をいただくと嬉しくなります。そうした一環から患者様と密に触れ合う機会も多く、他店舗にヘルプで入ったときなどでも「藤井寺店の人だね」と声を掛けていただけるのは嬉しいです。事務員というと処方箋を受け取り、お薬代を計算し、患者様との触れ合いが少ない仕事というイメージがありますが、当社では家族構成や背景など患者様の生活の中に入った仕事ができますので、それだけに責任も大きいのですが、とてもやりがいがあります。
