個人インタビュー

株式会社メディカルケミスト

大橋 剛
大橋 剛さん 代表取締役

薬剤師。昭和大学薬学部卒。学生の頃から「起業」を志し、製薬メーカーのMR、調剤薬局の薬剤師として経験を積む。調剤薬局企業では店舗開発やコンサルティングにも従事。1997年同社を設立。グループで現在14店舗と順調な発展を牽引している。

地域密着の視点から医療ビル・モール型の薬局を展開

御社は「地域医療への貢献とかかりつけ薬局」を理念にされていますね。

御社は「地域医療への貢献とかかりつけ薬局」を理念にされていますね。

理念としては目新しくなく、若い頃なら「理想論過ぎる」と反発したかもしれません(笑)。しかし医薬分業が進む中で薬局も選ばれる時代になり、患者さんはもちろん、医療機関や、当社で働く人と地域との架け橋的な役割を会社が担うという点でも地域密着の姿勢は不可欠です。今は偽らざる本音として「地域貢献」を目指しています。ですが言うのは簡単でも実践するのは難しいもの。例えば処方薬1つとっても、当社では、薬局に来て頂いた患者さんの薬は必ず揃えるのがモットー。すぐにご用意できない場合は、調達してご自宅にお届けするところまで対応しています。「ここに来れば安心」という患者さんの思いを何より大切にしています。

特色としては医療ビルや医療モール展開が多いですね。

地域医療の貢献という視点から、開業当時から(この形態を)目指していました。始めから大規模開発はできませんので、私の馴染み深い城南地区を中心に、できるところから着手しました。医療機関の誘致やコンサルティングも含めて、計画段階から関与し提案する自社開発型です。また、クリニックが地域に根付いてこそ薬局も成り立つと考えており、薬局と医院、患者さんとの関係性を大切にしております。ですから開業支援だけでなく、オープン後、軌道に乗るまでは薬剤師として応援にも入ります。どの拠点も関係はとても良好です。

自分なりのキャリアを追求してほしいから、自ら考え行動する人を

今後の事業展開を教えて下さい。

今後の事業展開を教えて下さい。

地域かかりつけの医療拠点として、引き続き医療ビル・モール展開を進めるとともに、高齢社会を踏まえ、ニーズの高まる在宅医療を視野に入れています。すでに埼玉の店舗では施設も含めて多くの在宅患者さんを見ていて、在宅専門薬局にも負けないほどのノウハウがあります。着手しようと思えばすぐできるポテンシャルがあるのが強みの1つです。また管理栄養士を採用して栄養相談を行ったり、地域で健康講座を開くなど、より地域に密着した活動も構想しています。薬剤師に関しては、早くから電子薬歴を活用しているほか、最近では東京23区内でも珍しい散薬ロボットを導入するなど、できる限りシステム化して負担を減らし、薬剤師本来の業務である調剤・投薬業務に専念できる体制を整えています。「人」にしかできない仕事、すなわち患者さんとの時間を豊かなものにしてほしいですね。

どのような人材を求めていますか。

やはり自分で考えて行動できる人です。当社はまだまだ発展途上の会社なので、良い意味で現場の自由度が高く、私自身も一人ひとりの個性を大切にしたいと思っています。例えば店舗によってシフトの時間帯が違いますが、これも現場の要望を反映したもの。働き方や今後のキャリアデザインについても、会社の意向を押し付けることはありませんから、自由に伸び伸びと成長できます。

個人インタビュー

株式会社メディカルケミスト

設立
1997年8月
所在地
東京都大田区下丸子3-13-10 メゾン多摩川1F
企業の特色
■総合病院、医療ビルの門前薬局を経営しています。マンツーマン薬局ではなく、地域に根付いた「かかりつけ薬局」を目指しています。
■患者様と医療機関とを結ぶ架け橋として、患者様が適切な医療サービスを受けられるように、薬局として患者様の立場に立った医療サービスの向上を日々心がけております。これからも患者様の様々なニーズに対応できるように、できる限りの知識と心のサービスを提供し、地域医療への貢献と患者様から信頼される”かかりつけ薬局”を目指していこうと思います。
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