個人インタビュー

これまでキャリアと貴社の入社理由を教えてください。

私が新卒で入社したのは大手の調剤薬局グループで、仕事はあちこちの店舗をヘルプするラウンダー薬剤師がメインでした。門前に面薬局にと、さまざまな経験は積めたのですが、患者さんとの関わり方は一時的で、次第にそのことに物足りなさを覚えるようになりました。もともと私は１つの地域に根ざし、地域に頼りにされる薬剤師を理想としていました。そこで「地域密着」×「ワークライフバランス」を軸に転職活動を開始。たくさんある求人のなかから夜勤や当直のない当社は働きやすい環境と感じ応募、入社に至りました。

実際に入社していかがでしたか。

最初の配属先の越谷駅前店には４年近く勤務。これほど腰を据えて長く働いたのは初めてです。近所の方がふらりと世間話に来るような温かいお店で、患者さんの顔や名前はもちろん、生活背景などもしっかりと把握しました。現在の蕨店に移ったのは、私自身の希望です。近くの越谷中央店に在宅医療のお手伝いに行ったのをきっかけに、本格的に在宅をやってみたいと思うようになり、エリアマネージャーに相談しました。エリアマネージャーは頻繁に店舗に来られるので話しやすく、行動力も抜群です。すぐに上の方と「どこがいいだろう」と検討していただき、あっという間に在宅専門の蕨店に決まりました。本当に風通しのいい社風です。

現在、どのように在宅医療に取り組んでいますか。

蕨店は施設調剤が中心で、在宅専門薬剤師がそれぞれ主担当の施設を持っています。私は小規模の老人ホームを担当しており、定期的に、また緊急時に薬を配達するほか、週に一度は医師に往診同行しています。処方の疑義をその場で発見して直接伝えるのはもちろん、医師から意見を求められたり、こちらから処方提案を行ったり往診クリニックや施設のスタッフと強いチームワークで患者さんに向き合っています。老人ホームなので残りの人生をいかに楽しく過ごしていただくか、という点を大事にしていて、たとえば薬の飲み込みが悪くなってきた患者さんには適切な剤形や薬剤を改めて提案するなど、きめ細かく対応しています。後日に施設に訪れた際に、体調が良くなった患者さんの笑顔を見るのが一番のやりがいです。

今後のキャリアプランを教えてください。

在宅医療を続けながら、管理薬剤師やエリアマネージャーとしても活躍したいと思っています。在宅薬剤師というと「専門特化型」のイメージがありますが、当社にはエリアマネージャーを兼務する在宅薬剤師も何人かいます。とくに施設調剤は担当の裁量が大きいので、効率よく取り組むとマネジメントにも充分時間が割ける仕事です。 在宅のニーズが高まるなか、施設在宅をさらに強化する当社としても、今後もっと在宅薬剤師を増やしたい。キャリアも管理職を目指したい、スペシャリストとして業務を極めたいといった本人の考えを尊重してくれます。自分のペースでキャリアを形成できる当社は選択肢の多さも含めて魅力だと思います。さまざまな形態の店舗があるため、外来で成長したい薬剤師も同様です。そんな当社にぜひ注目していただけたら幸いです。