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東京、神奈川を中心に1都4県に32店舗を展開する伸和グループ(2016年6月10日現在)。伸和株式会社を本体に、事業会社の分社制を進めていて、今後も子会社を増やす方針であることから、ポスト拡大に伴うチャンスもいっぱい。薬局経営に興味のある薬剤師にとって見逃せない環境ですが、一方で「社員の働きやすさ」に並外れた情熱を注いでいるのも同社の特色です。育休など法制度の遂行はもちろん、店舗ごとの〝目標達成賞〟や、認定薬剤師の決算賞与など、頑張りやスキルアップの成果が実収に反映される仕組みは、自然と現場のモチベーションを高めています。「人間的な魅力溢れる薬剤師」を育成目標に、ユニークな教育や制度を敷いているから、ブランクのある方から独立を目指す方まで、自分らしく働きながら視野が広がります。

企業は人なり。研修と福利厚生を両輪として
質の高い薬剤師を育成します

働きやすさと意欲の向上に向けて、さまざまな形で利益を還元
御社の特色は何でしょうか。

地域に密着する調剤薬局として、患者さんの待ち時間短縮やお薬の無料配達、最先端のITシステム導入によるリスク管理など、「患者さんのために当たり前のこと」を着実に遂行してきました。際立った特色と言えるものはないかもしれませんが、一つひとつのこうした取り組みが実を結び、いま経営はきわめて順調です。また、無借金体質で、内部留保もかなりあることから、社員のために様々な還元をしています。

具体的にはどのような還元ですか。

1つは店舗ごとの達成賞です。ジェネリック医薬品の推進やお薬手帳の利用促進、在宅医療の取り組み、研修の参加、メイン以外の医療機関からの処方箋応需枚数といった各項目を設けて、獲得した点数に応じて薬局ごとにインセンティブを支給しています。多い店舗では年間50万円を越えるところもあります。使い道は自由で、皆で食事に行ったりしているようですが、薬剤師、事務職を問わず店舗の全社員が対象なので、店舗の一体感やチームワークも高まります。また2年に1回、劇団四季をはじめとするミュージカルの観劇会を開いています。費用はもちろん会社持ちで、社員の家族も歓迎。そのほか、がん・脳ドッグ健診の受診料の補助制度や、財形貯蓄・個人型確定拠出年金の積立額に応じて特別奨励金を毎年支給するなど、物心両面にわたり様々にサポートしています。

社員、パートスタッフを問わず現場の働きやすさを追求。子育て休暇制度はいち早く導入した。少子化対策を踏まえ3人目の出産には100万円の祝い金が出るなどユニークな制度もある。離職率はきわめて低く、女性社員の復職率はほぼ100%だ。
認定薬剤師は8割超。調剤薬局の趨勢にいち早く対応します
福利厚生がかなり充実していますね。

やはり「企業は人なり」なので、社員の質を向上するのが患者さんに貢献する最善の方法です。観劇にしても、慰労だけでなく、最高の芸術に触れて人間的に豊かになってほしいという思いから実施しています。ことに薬剤師については質向上への期待が高く、福利厚生の充実はそのための一助という面も。例えば当社の薬剤師は年俸制で、利益が出れば決算賞与がプラスされますが、それを貰うには認定薬剤師であることが条件です。もちろん認定薬剤師の研修は厚く支援していて、現在では8割以上が認定を取っています。さらに2018年度から調剤報酬の個別改訂により、「かかりつけ薬剤師」の業務がより重要になる見通しですが、これに伴い認定薬剤師制度を主催する団体が、新たに薬剤師生涯学習達成度確認試験を実施する運びになり、当社でもさっそく数名の薬剤師が第1回試験に挑戦します。このように薬事行政にいち早く対応しつつ、時代の要請に応える質の高い薬剤師を育成してまいります。

最後に求める人材をお聞かせ下さい。

当社では、店舗薬剤師としてスペシャリストを目指すも可、一方で子会社を増やしそのトップに就く道もあるなど、幅広いキャリアパスがあります。資質として共通するのは向学心旺盛で、社会人としての常識をきちんと備えている人でしょうか。今後もさらに研修と福利厚生を充実させて、「選ばれる会社」になりますので、ぜひ当社のことを知っていただきたいと思います。

働きやすい制度づくりには常に意欲的で、現在取り組んでいるのは社員の有給消化率を100%にすること。エリアマネージャーには「目標達成」が厳命されるなど、経営陣の意識が先に変わるから、現場も順応しやすい。

中堅社員を核にしたリベラルな組織づくり。
課題を分かち合う柔軟な社風が魅力です

新規開局に関わりたいという希望が、十分以上に叶えられました
入社までの経緯を教えてください。

新卒で病院薬剤師として働くうち、外来調剤のほうが自分に向いていると思うようになりました。地域で生活する患者さんと、もっと身近に触れ合いたかったんです。様々な薬局を見てみたいとの思いから、最初は大規模病院の門前薬局の会社、次に面展開メインの調剤薬局を経験しました。そこで薬局経営そのものに興味が湧き、当社を選びました。分社制度があることと、新規開局を任せてもらえることが決め手でした。

期待通りの働き方ができましたか。

期待以上でした。入社半年後には薬局長になり、東京・世田谷の新店オープンを任されました。皮膚科のクリニックが門前の薬局ですが、社長が自由にさせてくれたので、遠方の患者さんの薬のお届けなどできることからコツコツ始めて、メインの医療機関以外にも応需先を増やしていきました。今では、後任者の活躍により開局時から4倍以上の処方箋を受け付ける店舗に成長し、人と店舗が育っていく可能性を発見できました。この店舗を皮切りに、これまで当社の各店舗に勤務し、応援に入り、5店舗程の新規立ち上げに関わることができました。現在はこの7月にオープンする埼玉・春日部店の立ち上げに関わっています。同時にエリアマネージャーとして、東京と埼玉エリアの全店舗のシフト管理と人員配置を担当しています。

福利厚生から研修制度まで、社員の意欲を向上させる制度づくりに尽力。研修は認定薬剤師の他にも、大手調剤薬局と連携した「スキルアップ研究会」を年間を通して実施。医師による幅広いテーマの講座が特色で、希望制だが毎回多くの社員が参加する。もちろん交通費まで会社負担。
失敗は財産。チャレンジを尊重する社風だから、意欲的な人を
やりがいを感じるのはどんな時ですか。

もともと新規開局をやりたかったので、そこに思う存分関われることが1つ。もう1つは組織を創りあげる手応えです。エリアマネージャーは月に3回程度集まって会議を行いますが、最初の頃は経営方針を踏まえて全社のルールづくりなどを検討しました。社長も参加する〝最高意思決定会議〟ですね。店舗ごとの達成賞をはじめ、服務規定や事務職の活用など、スタッフがいきいきと働ける制度がここから生まれました。時代に応じて「在宅患者さんを増やすにはどうすればいいか」などテーマも広がり、それぞれ主担当制で取り組んでいます。私は薬歴や人員配置を担当していて、どうすればもっと有効活用できるか、適正な配置ができるか常に考えています。私たちのようなマネージャー職を核に、トップダウンでもボトムアップでもなく、「皆で分かち合って課題を解決する」姿勢がとても好ましいですね。

豊田さんは採用担当もされていますね。求める人材像はどのようなものですか。

個人的な考えですが、やはり超高齢社会ですので、一人ひとりの患者さんに向き合う人間力と問題解決力がより大事になると思います。ただ、こうした力は経験と失敗を重ねて培われるもの。当社はチャレンジする姿勢を何よりも尊重しますので、失敗を恐れずにストレッチゾーンでチャレンジできる方なら大歓迎です。他にはないほどの、「会社と共に成長するワクワク感」が当社にはありますよ!

社内にはゴルフ部があり、豊田さんも最近入部した。「ゴルフを嗜むドクターも多いので、コミュニケーションが取りやすくなりました」と嬉しそう。2020年に売上高100億を目指す同社は新規開局の予定も目白押しで、豊田さんの腕の見せどころだ。

持てる力を十分に発揮できる人員配置とともに
視野の広い薬剤師育成に力を注いでいます

医師との相性や知識など、一人ひとりの背景を考えて配属しています
店舗勤務で印象に残っている出来事は何ですか。

最初の配属店では在宅医療に力を入れていたので、施設への往診同行などを経験しました。在宅に関わったのは初めてだったので、とても勉強になりました。また薬局長時代には、クリニックと連携して患者さんに飲み残しの薬を持って来ていただく「残薬調整制度」を始めました。残薬が社会問題になる前のことで、国の取り組みに先駆けた動きだったと思います。一薬剤師として様々な経験ができると同時に、試したいことも自由に挑戦できる現場です。

現在はエリアマネージャーとしてご活躍です。

神奈川エリアを中心に合計11店舗を統括しています。強みは沢山の店舗経験を活かした人員のマッチングです。「この人ならあの店舗のスタッフと合うかも」「この人の知識はあの店舗で役立つかも」と、その人が持てる力を十分に発揮できる配属を心がけています。特に医師との相性は大切で、例えば漢方に興味のある人なら、漢方に精通した薬剤師を求める医師の病院の近くに移ってもらうなど、人間関係だけでなく専門性も考慮して判断しています。店舗薬剤師時代も患者さんや医師に喜ばれるのがやりがいでしたが、今では間接的であっても適切なマッチングを通して、その喜びが広がりました。

統括する11店舗をラウンドし、現場の薬剤師の声をきめ細かく聞いているから、人と店舗とのマッチングも精度が高い。問題が起きれば速やかに解決を図り、共有できる事例を全社に提案するエリアマネージャーは、経営者としても着実に成長する。
人間的な〝プラスアルファ〟がないと、薬剤師として通用しない時代
神奈川エリアの採用担当もされていますね。

人事と協力して経験者採用の面接を行っています。見るべきポイントは人柄。素直さや明るさなど人間性が垣間見えればOKです。当社では、薬剤師としてだけでなく、人間的な成長も大切にしていて、そのために薬剤師業務以外にも、社員旅行や新年会の幹事、観劇会の企画や会議資料の作成などを持ち回りで担当します。社員旅行では一流旅館に泊まり、そこの営業部長に「接客」をテーマに講演していただいたり、ハイクラスホテルで開催する新年会では、最高のサービスとは何か、一人ひとりホテリエを捕まえてインタビューするミッションを課したり(笑)。親睦だけでなく、社員の〝人間教育〟の良い機会です。日常的には読書を奨励して、社内で推薦図書を紹介。また、財形貯蓄、個人型確定拠出年金のほか、正社員には株の運用制度もあって、おのずと経済知識も身に付く環境です。

視野の広い薬剤師を育てようとしているのですね。

薬の知識以外のプラスアルファがないと、多くの患者さんに共感し寄り添う「かかりつけ薬剤師」として通用しない時代です。そしてこうした当社の文化のためか、社員は明るくて柔軟な考えの持ち主が多いので、どんな人でも馴染めるでしょう。発展するほど、働きやすさと地域に貢献する手応えが高まる会社だから、前向きな人と一緒に盛り上げていきたいですね。

経営データは毎月全店舗に配信され、社員一人ひとりが確認できる。店舗ごとの成績が達成賞の金額や認定薬剤師の決算賞与に関わってくるので、〝当事者感覚〟で意識も高まる。

伸和株式会社

設立 1989年7月1日
所在地 神奈川県相模原市南区相武台1-25-7 ケイエスビル1F
店舗展開 23店舗(2016年5月現在)
企業の特色 企業は人なり-。の通り、社員が健康で働きやすい職場を目指している。
薬剤師が薬剤師として力を注げるよう、ITを進めている。
従業員数 175人 (内 薬剤師106人 正社員42人)