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株式会社ミズ(溝上薬局)

福岡、佐賀を中心に67店舗を展開。大手コンビニエンスストアと組んだ「ローソン+MIZ」の誕生で注目を集めたスマートシニアコミュニティ「そいよかね」の開設をはじめ、調剤薬局の領域に留まらない多角的な事業展開で、圧倒的な存在感を示すミズ。創業から100余年、時代とともに進化しながら地域社会と深く結びつき、確かな信頼を築いてきた歴史を持つ同社は、医療を中心とした大胆なアイデアや発想で、新たなモデル事業の確立や体制づくりに取り組んでいる。近年は、患者様へのきめ細かな対応による薬局不要論へのチャレンジ、超高齢社会への対応、また、大学病院のがんセンターと連携した専門薬剤師育成、市や県と連携したコミュニティー薬剤師の育成など、産学官民一体の事業にも注力。薬剤師として多彩なキャリアを追求できる環境がある。

全国に先駆け、高齢者向け複合型施設を開発。
福岡、佐賀を中心に密度の高い事業を展開中

「ローソン+MIZ」で注目。 高齢者向け複合型施設「そいよかね」もオープン!
2014年6月にオープン以来、業界で話題を集める「そいよかね」について教えてください。

病院から在宅、医療から介護へと医療全体の流れが変化していく中で重要なのは、住み慣れた家や地域で安心して老後を暮らせる環境づくりです。その環境づくりをミズから発信したいという想いが「そいよかね」の根底にあります。社内では『NCSプロジェクト』と呼んでおり、NCSとは“ニュー・コミュニティ・フォー・シニア”の略称です。約7000平方メートルの敷地内に、医療モール(内科皮膚科、歯科、産婦人科、脳神経外科)、高齢者住宅、老舗の菓子店、調剤薬局併設コンビニ「ローソン+MIZ」を集結。実に3年がかりで実現しました。

コンビニ大手とタッグを組んだ「ローソン+MIZ」の特長は?

ミズはコンビニと一緒になることで、より身近な存在になれると考えています。インターネットで薬を買える時代となりましたが、薬の安全性や有効性は誰かが担保しなければなりません。より身近な存在になることで、利便性だけではなく、例えば病気の初期相談を受けたり、薬剤師からの服薬状況や症状の確認を行うなど、健康を担保する面からもメリットが提供できます。

そこで、首都圏で「マチの健康ステーション」を展開するローソンと連携しました。これにより本来あるべき薬局の姿を実現し、役割を果たすことが出来ると考えました。まずは、登録販売者によるOTC薬の24時間供給と処方箋の24時間受付からスタートし、将来的には24時間開局に挑戦します。新たな事業の柱となる「ローソン+MIZ」は、5年間で20店舗出店する計画です。

早朝のラジオ体操や太極拳などのイベントが催され、地域住民の憩いの場となる「そいよかね」。県や市と連携協定を結び、モール内でがん検診や特定健診を実施するなど、地域で果たす役割も大きい。
新しいビジネスを創出しながら、「幸せな人をつくる会社」であり続ける。
御社の歴史や今後の展望を教えてください。

当社は1910年に製薬会社として創業。二代目で医薬の卸業を営み、三代目からは薬局を開局といったように、代替わりするたびにモデルチェンジを果たしてきました。ベースにあるのは、時代のニーズを敏感に捉え、常に新たなビジネスの創出に挑戦するという姿勢です。新社長体制の今を第四の創業期と捉え、高齢社会向け複合施設の展開や、行政や大学機関と一緒に取り組む薬剤師育成など、地域で必要とされる人財育成に力を注いでいます。また、医療の質を担保するためには、エリアを広げるのではなく、地域に深く根ざすことが必須と考え、福岡、佐賀を中心に密度を高める事業展開を目指しています。

御社が求める人物像とは?

医療人としての高い専門性だけでなく、豊かな人間性を兼ね備えた人財づくりを目指しています。我々の理念に、「あなたのそばで家族のように」という言葉があります。これは、ミズで働く人は病気のことだけでなく、普段の生活にいたるまで、共に考え、共に悩み、共に喜び合える人であってほしいとの思いからです。薬の専門的な知識は、お客様との信頼関係がベースにあって初めて患者様の心に届きます。あなたがいて本当に良かった、と言われるような人づくりができる環境を通して、私たちは「幸せな人をつくる会社」を目指しています。

固定観念や常識にとらわれず、新しいことに挑戦する同社では入社時期も関係ない。「様々なスキルを持つ人が力を発揮できる会社です」と話す溝上氏をはじめ、社員想いの経営陣が一人ひとりの活躍を後押しする。

薬剤師の本来あるべき姿を見つめ、
適確な情報を提案する

医薬分業で生まれた隔たりを埋め、患者様中心の地域包括ケアを推進
薬局不要論へのチャレンジを掲げる御社の具体的な取り組みとは?

医薬分業が進むに連れ、病院と薬局の患者情報の分断が進み、医薬分業のデメリット部分が課題となっています。調剤薬局では診断名も、検査値も、治療方針も推測するしかありません。また、患者様は医師に不安を伝えられずにいたり、薬を飲まなかったりなど、悪循環に陥っているケースもあります。そこで、患者、医師、調剤薬局の三者間で情報を等しく共有し、三者一体となった密度の高い治療ができるようにと、患者様に薬の服薬状況や変化を薬剤師が直接うかがうDT(ダイレクトテレフォン)や、患者様の状況を医師に伝えるTR(トレースレポート)などの取り組みを開始しました。

それらの取り組みがもたらす成果はいかがですか?

稼働して約1年、次の治療に役立つ情報を医師にフィードバックすることができたケースもあるなど、少しずつ手応えを感じています。何よりも医師、患者様との信頼関係構築できたことが最大の価値と感じています。医師の診察時間には限りがありますし、服薬後にわかることもある。三者間の情報伝達がスムーズになれば、安心感や信頼関係の構築もできますし、みんなで同じ方向を向いて治療できるのが大きなメリットとなります。情報が分断されている現状では、チーム医療といいながらも連携が取れていないわけですから、そこで力を発揮することで、僕らの存在意義も高まると考えています。

患者、医師、薬局で情報を共有する取組みで、三者一体の治療体制を築くことが最終目的。24時間体制で専門知識を備えた薬剤師が電話対応する体制を築くなど、地域のかかりつけ薬局として大きな安心感を与えている。
薬剤師の専門性やスキルを高め、地域から必要とされる薬剤師を育成する
佐賀大学病院とのがん専門薬剤師の育成研修について教えてください。

がん治療の現場では、従来は入院治療が基本でしたが、早期退院して自宅から通院して治療せざるをえない時代になりました。医療の進歩の賜ではありますが、目の届かない自宅治療に不安を感じる医師も多くいます。そこで、地域の薬剤師のレベルを高め、患者様を支援していく必要があると、佐賀大学病院と連携し、3ヶ月の病院内研修によりがん専門薬剤師の育成を進めています。

大学病院の研修ではどんなことを学びますか?

午前中は、医師の診療に立ち会い、カンファレンスに参加。午後は、薬剤部で仕事をしながら、病棟で患者様に接します。病気に関するサマリーレポートの提出などの課題もあります。臨床現場では多くの学びや発見がありましたが、同時に痛感したのは、医療現場と調剤薬局の“人の命と向き合う意識の差”でした。これまで以上に薬剤師も専門性を磨き、医師と連携していく必要性を強く感じましたね。社内でも学会参加や発表の機会を増やし、薬剤師の学術性をどんどん高められる教育支援を行いたい。自社で教育研修センターを持つなど、人財育成に対して懐が深いのもミズの良さだと思います。

「薬を揃えるだけの薬剤師ではダメ。もっと視野を広げなければと、社内でも意識が高まっています。日本全国どこに行っても恥ずかしくない人間性と学術性を備えた薬剤師育成に取り組んでいます」と西津リーダー。

漢方薬剤師として患者様の心身に深く寄り添い、
仕事と家庭を両立させながらキャリアを磨く

西洋医学から東洋医学へ。一人ひとりに寄り添う確かなやりがいを実感
漢方薬局を目指したきっかけを教えてください。

私の場合、最初から漢方を目指していたわけではありませんでした。大学病院や製薬メーカーでの経験から西洋医学の知識がベースにありましたから。でも、もっと患者様に近いところでお役に立ちたい、誰かを元気にする接客中心の仕事がしたいと考えた時、予防医学的な要素の強い漢方薬局の方が、理想に近いのではと志望しました。

経験がなくても漢方専門薬剤師をめざせますか?

もちろんです。当社には、漢方専門薬剤師を育成する二つのプログラムがあります。一つは、漢方みず堂に入店して考え方や知識、カウンセリングのスキルを磨くコース。もう一つは、調剤薬局で働きながら講座を受講して、漢方の道を学ぶコースです。「漢方を学びたいけれど、挑戦するにはハードルが高い」という方には、後者がおすすめです。お客様の中には、病院に行っても良くならないとか、いろいろな病院に行くけど出口が見つからないなど、漢方を最後の砦のように考えて訪ねてこられる方もいらっしゃいます。深く思い悩まれている方が多く、漢方相談員には高いコミュニケーション能力が必要とされるため、当社では漢方のスペシャリストの育成に力を注いでいます。決して簡単ではありませんが、アプローチの仕方からコミュニケーションに至るまで、未経験からしっかりサポートしていきます。

フランチャイズ店を含め12店舗の漢方薬局を展開する同社の強みは、漢方専門薬剤師を育成する研修プログラムが充実していること。代表の河端孝幸氏をはじめ、漢方のスペシャリストの細やかな指導を受けながら取り組める。
働くママも長く安心して働ける環境。一人ひとりを大切にする会社です!
仕事と子育ての両立について教えてください。

転職後に2人目を出産して、時短勤務を取得。3人目の出産後は、在宅勤務をスタートさせました。実は、在宅勤務は私が初めての取得。第一号としての責任やプレッシャーを感じています(笑)。ですから、誰が見ても「あの人はよく仕事したね」と言われるような結果を残したいと日々の業務に取り組んでいます。在宅勤務を始めてからは、自ら仕事を見つける機会も増えました。コラボ企画のためのアイデアを出したり、テレビ媒体に出す企画を考えたり、新しいことにも積極的に挑戦しています。3人の子どもを育てながら仕事を続けられた最大の理由は、社員の意欲を尊重し、働き続けられる環境を与えてもらえたから。本当に感謝しています。

仕事の魅力、会社の魅力を教えてください。

医師の処方箋があるわけではなく、お客様との会話から漢方薬を選んで出していくため、一般的な薬剤師の内容とは異なりますが、だからこそ“やりがい”もひとしお。お客様の人生に深く関われていると強く感じられることも多くあります。深く悩んでいたお客様の表情が別人のように明るくなり、「あなたに会えて良かった」と感謝されるのも漢方相談員ならではの喜びですね。そして、社員の意欲や気持ちをしっかり受け止めてくれる、人を大切にしてくれる社風があるのも、ミズの魅力だと思います!

「何でもやってみようという想いがあれば、必ず成長できるし、長く活躍できる会社です」と話す福田さんは、10歳、6歳、2歳の3児のお母さん。2人目の在宅勤務者も登場するなど、バトンは着実に受け継がれている。

株式会社ミズ(溝上薬局)

設立 1910年
所在地 佐賀県佐賀市水ヶ江1−1−11
店舗展開 65店舗
企業の特色 ■患者様が処方箋を受け取って自宅に戻った際に、残薬や薬の飲み方などを薬局から電話してフォローする「ダイレクトテレフォン」や、そこから患者様の状況を医師に報告する「トレースレポート」など、単に「薬をもらう場所」ではない薬局として、長年愛される秘訣となっています。
■患者様の満足度は薬剤師の働きやすさ・居心地のよさに比例すると考えています。「現場感」を第一に考え、残業時間の削減やブラザーシスター制による教育を行っています。
■「ローソン+MIZ」という調剤薬局併設型コンビニという新しい出店方法を展開。在宅分野での可能性を広げるために「ローソン+MIZ」を中心とした医療モールを建設し、高齢者が集中する地区の地域包括ケアを行っています。
従業員数 449人 内 薬剤師155人、正社員315人

※この情報は、2014年9月時点のものです