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目次
履歴書では、「書類の各項目にどんなことが書かれているか」だけでなく、「一般常識に沿って漏れなく書かれているか」についてもチェックされます。どんなに経歴が優れていても、マナーに反していたり、空欄が多かったりすると、印象が悪くなってしまうこと確実。まずは、履歴書の基本マナーをおさらいしておきましょう。
人柄が伝わりやすいため、手書きの履歴書を好む病院もありますが、応募先の指定がとくにないようであれば、パソコンで作成しても合否に影響はありません。効率的に履歴書作成できるパソコンにするか、手書きにするかは、応募する病院の採用傾向を確認しておくと迷うことなくスムーズです。
履歴書は、自分の経歴を証明するための大事な書類。間違えた箇所を修正液・修正ペンで消したり、二重線で訂正したりすると、「大事なものをいい加減に扱う人」という印象を与えかねません。書き間違えてしまった場合は、新しい書類を用意して、最初から書き直すようにしましょう。
全項目について、しっかりと丁寧に書かれた履歴書からは「やる気」が感じられるもの。文章は「です」「ます」調で統一し、できるだけ空欄を作らないようにしましょう。また、応募先を指す言葉は、病院やクリニックなら「貴院」「御院」、法人であれば「貴社」「御社」を使うのがマナーです。
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※キャリアアドバイザーの指名はできませんので、予めご了承ください。
履歴書を作成する際のコツやポイントについて解説します。しっかり読んで、「何をどう書いていいのかわからない」「内容に自信がない」などの疑問や不安を解消してください。
履歴書は、自分の魅力を最大限にアピールし、採用担当者に「この人なら会ってみたい」と思わせるためのツールでもあります。必要項目ごとの「書き方のポイント」をおさえて、大事な第一印象をよりよいものにしましょう。志望動機や趣味・特技に関する例文も掲載しておくので、ぜひ参考にしてください。
1日付
「履歴書を書いた日」ではなく、 「提出する日」を記入するのがルール。郵送の場合はポストに 投函する日付、 直接持参する場合は その日の日付を記入します。履歴書には、学歴・職歴をはじめ、日付を記入する箇所がたくさんありますが、西暦・和暦どちらでも構いません。書類内で統一しましょう。 また、和暦の場合、「昭和」を「S」、「平成」を「H」、「令和」を「R」など、年号をアルファベットで略して表記したりせずにしっかり漢字で記入しましょう。
2写真
3カ月以内に撮影した写真を使うのが基本。スピード写真でも構いませんが、写真館で撮影してもらったほうが、見栄えはよくなります。 服装はスーツでメイクは薄く、髪をまとめるなど 清潔感を第一に心がけましょう。
3住所・連絡先
住所は必ず都道府県から書き、マンション名なども 省略せずに記入します。連絡先は、 日中連絡が取りやすい電話番号であることが前提。固定電話がなければ、携帯電話だけで構いません。メールアドレスは普段使用しているものを記入しましょう。
4学歴
一行目の中央に 「学歴」と記載してください。学歴は高校卒業からの記載でOK。学部や学科名などは、略さずに正式名称を書くのが基本です。
5職歴
学歴が終わった次の行の 中央に 「職歴」と記載し、 最後に 「現在に至る」と記入します。最終職歴の次の行で 右詰めに 「以上」と記入することも忘れないようにしましょう。「社会福祉法人」や「NPO法人」など 医療機関での勤務は 「入職」「退職」が一般的。学校名と同様、会社名や施設名は省略せずに正式名称を書くこと。 「株式会社」や「有限会社」の場合は「入社」「退社」と記入してください。
西暦(和暦) | 学歴 | 編集 |
---|---|---|
年 月 | 中学校卒業 |
年間在籍 |
年 月 | 高校入学 | |
年 月 | 高校卒業 |
年間在籍 |
年 月 | 大学 専門学校入学 |
|
年 月 | 大学 専門学校卒業 |
年間在籍 |
6免許・資格
取得年月の古い順に、正式名称で記入します。 薬剤師免許、准薬剤師免許、保健師免許、助産師免許はもちろん、 理学療法士、保育士などの医療・福祉関係の資格・免許も大きな アピールポイントになるので、必ず記載しましょう。また、現在取得に向けて勉強中のものがあれば、取得予定時期を含めて記載しておきましょう。
7志望動機・特技など
「どのくらい熱意があるのか」「何ができるのか」「長く勤める意思があるのか」などを判断するための材料であり、履歴書の中でも特に重要な項目。①これまでどのような経験を積んできたのか、どんな強みがあるのか、②なぜ(就職志望先を)選んだのか、どこに魅力を感じたのか、③どんなことに貢献できるのか・何を実現したいのかなどを盛り込みながら、できるだけ具体的に記入しましょう。
8本人希望記入欄
入職時期、勤務時間帯など、特に希望することや譲れないことがある場合には記入しましょう。特別な希望がない人は、 「特になし」あるいは 「貴院(貴社)規定でお願いします」と書けばOKです。
「病院へ」の転職を希望する場合
前職の調剤薬局では、服薬指導や健康相談を通じて、患者さんの悩みや不安に寄り添うことを心掛けてきました。そうした中、かかりつけ薬剤師として抗がん剤治療に携わったことで、「がん治療の分野で専門性を高めてみたい」という思いを抱くようになり、貴院への転職を決意しました。将来的には、がん薬物療法認定薬剤師やがん専門薬剤師の資格にもチャレンジしたいと思っているため、高度な設備のもとでがん治療に取り組み、資格取得のサポート体制も整っている貴院には、とても魅力を感じます。病院での勤務ははじめてですが、これまでの経験を生かしつつ、一日も早く貴院の戦力となれるように研鑽を積んでいきたいと思います。
「調剤薬局へ」の転職を希望する場合
病院に4年間勤務し、調剤業務、注射調剤業務を行っていたほか、病棟業務では慢性疾患を抱える患者さんのチーム医療にも関わってきました。その中で、高齢の患者さんが退院されてからの在宅医療の整備がまだまだ不十分だという現実を知り、在宅医療を行う薬局に転職して、高齢者やそのご家族を直接サポートしたいと考えるようになりました。貴社では、在宅専門部門を設けて積極的に訪問服薬指導サービスを行っており、知識やノウハウが豊富だとうかがっています。そうした環境でスキルを磨くとともに、前職で培ったコミュニケーション能力やチーム医療の経験を生かして、地域の患者さんから頼られる薬剤師を目指したいと思います。
「ドラッグストアへ」の転職を希望する場合
病院薬剤師の業務を通じて、正しい治療のためには、患者さん一人ひとりの些細な習慣や変化にも目を配る必要があることを学びました。また、常に患者さんの目線に立つことを心掛けていたため、「あなたの説明はわかりやすい」「対応がやわらかいから話しやすい」と言っていただくことも多く、そのことが私の誇りになっています。今回、貴社を志望させていただいたのは、もっとみなさんの身近な存在になって、一人でも多くの方の健康をサポートしたいという思いが強くなったためです。前職で身につけた知識やスキル、コミュニケーション能力を生かすことはもちろん、将来は経営やマネジメントについても学び、貴社と地域に貢献していきたいと思います。
「企業へ」の転職を希望する場合
病院薬剤師として3年間勤務しました。急性期病院では、医薬品情報収集の遅れが患者さんのリスクになりかねないため、常に最新の情報を把握しておくことが必要です。そうした活動を通じて、医薬品の進歩の大きさを実感し、最先端の研究現場で働きたいと考えるようになったのが、貴社のMR職を志望したきっかけです。貴社は、国内外の研究機関と連携しながら、最新の科学技術を取り入れた創薬研究を行い、幅広い領域の疾患に対応しています。貴社の新しい治療法、新しい医薬品を一人でも多くの患者さんに届けるため、前職で培った経験と知識、コミュニケーション能力を磨きながら、医療の発展に貢献していきたいと思います。
「転職回数が多い」場合の例文
これまで病院、調剤薬局など、4回の転職を経験しています。病院では調剤業務だけでなく、病棟業務や治験業務にも関わり、チーム医療の仕方や医療全般の幅広い知識を学びました。調剤薬局では、「地域医療に貢献すること」を強く意識し、患者さんとの信頼関係につながるようなコミュニケーション、店舗づくりに努めました。また、職場ごとに体制や方針が異なるため、前職の仕事の仕方にこだわらず、一つでも多くのことを吸収することも心がけていました。そうやって身につけた幅広い知識とスキルは、私の強みになっています。貴院でもその強みを生かして、患者さんに最善の薬物医療を提供していくことに尽力いたします。
「ブランクがある」場合の例文
出産と育児で5年のブランクがあります。以前は病院に勤務し、整形外科と皮膚科を担当していましたが、子育てをする中で気軽に薬や健康管理の相談ができる、かかりつけ薬局のありがたみを知り、薬局薬剤師として地域医療に貢献してみたいと思うようになりました。貴社は、育児・子育て支援に理解があるほか、地域住民を対象とした健康セミナーなども積極的に行っていると伺っており、その点にも魅力を感じております。ブランクは空いてしまいましたが、薬局薬剤師に必要な知識やスキルをしっかり吸収して、地域の方々から頼られる薬剤師になりたいと思っています。
「経験が浅い」場合の例文
大学卒業後、2年間製薬企業のMRとして勤務しました。営業活動や新薬の勉強会を通じて、薬剤師と対話する機会も多かったのですが、そうした中で「薬剤師が患者さんの目線に立ち、万が一を見逃さずにいてくれるからこそ、正しい内容の薬が届けられる」ということを実感し、その仕事に大きな魅力を感じるようになりました。貴院では、薬剤部が病棟での回診やカンファレンスにも参加しているとうかがっており、私が理想とする「総合的に患者さんのことを考えられる薬剤師像」が実現できると考えております。薬剤師としての経験はありませんが、積極的に学び、スキルを磨くことで、貴院の活動に貢献していきたいと思います。
「旅行」が趣味
日常では味わえない体験がしたくて、年に2〜3回は旅行に出かけます。「限られた時間で効率よく楽しむ」をモットーに、毎回綿密な計画を錬るようにしているため、観光ルートの作成や宿の手配、荷物の準備といった段取りを組むのがとても上手になりました。
「ランニング」が趣味
趣味はランニングです。ランニングコースを3パターン用意し、その日の気分や体調、気候、時間帯などに合わせて選べるように工夫したことで、2年間、一度も挫折せずに続いております。おかげで、体力はもちろん継続力にも自信がつきました。
「料理」が趣味
趣味は料理です。休みの日に1週間の献立を作成し、和食から洋食までいろいろな料理に挑戦しています。レシピにない隠し味を加えたり、残り物で別の料理にアレンジしたりと、試行錯誤しながら作るのが好きで、料理を通じて柔軟な発想ができるようになりました。
「掃除」が特技
特技は掃除です。重曹やクエン酸、卵の殻など、身近なもので汚れを落とすナチュラルクリーニングを知ってから掃除に興味がわき、自分なりに合理的な汚れの落とし方を研究するようになりました。いまでは、「汚れを見つけたら、即掃除」が習慣になっています。
「茶道」が特技
これまで経験がなかったことにチャレンジしたいと思い、昨年から茶道を習い始めました。稽古を重ねるたびに、仕草や立ち振る舞いの意味が少しずつわかるようになって、おもてなしの心、思いやりの精神が身についてきたように感じます。
「英会話」が特技
高校時代、2年間アメリカに留学していたため、通訳なしで英語を話すことができます。外国人観光客、外国人居住者が増加しているいま、グローバルな環境で身につけたコミュニケーションスキルは、薬剤師の業務においても必ず役に立つと信じております。
採用担当者は、「なぜ転職したいのか?」「なぜ自社(自院)を選んだのか?」「これからどうやって活躍していきたいのか?」などを読み取り「採用ニーズにマッチした人材かどうか」を見極めようと考えています。だからこそ、志望動機にはその “答え” になるような内容を盛り込むことが大切です。「環境のよさにひかれた」 などのありきたりな内容にならないように、就職希望先のホームページやパンフ レットで、事前に経営理念や方針、患者数、病床数などの情報を集めて、きちんと 応募先のニーズを把握しておきましょう。
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提出書類の記入が済んだら、もう一度見直して、誤字・脱字や抜け漏れがないかを確認しましょう。応募書類は、郵送で送るケースか面接の際に持参するケースがほとんどですが、どちらの場合であっても、書類に折り目がつかない定形外の封筒(折らずにすっぽり入るサイズ)を用意し、そこに必要な書類を入れるのが基本です。
期限が決められている場合は、確実に期限内に届くように送付すること。急ぐ場合は、宅配便や速達で送付してもOKです。なお、面接に進むと採用担当者から応募書類に基づいた質問をされることになるので、送る前に必ずコピーを残しておくようにしましょう。
書類に汚れがつかないように、クリアファイルに挟んで封筒に入れましょう
応募書類に加えて、添え状も同封します
上から添え状、履歴書、職務経歴書の順に封入するのが基本です
郵便料金が不足しないように注意しましょう
派手な記念切手やキャラクターの切手は避けましょう
応募書類を郵送する際には、誰が、どんな書類を、なぜ送ったのかを簡潔に伝えるために、「添え状」(「送付状」とも呼びます)を同封します。添え状には、書類を送付した日付、宛先、住所、連絡先、同封書類名といった基本情報に加えて、簡単な自己紹介を記入するのが◎。採用担当者に興味をもってもらえる可能性がぐんと高まります。
1日付
書類を投函する日付を記入します。西暦・和暦どちらでも構いませんが、履歴書、職務経歴書などの 応募書類の記載と統一するようにしてください。
2宛先
病院、会社などの名称と、採用担当者の所属部署・名前を記入します。病院、会社(部署)などに宛てる場合は「御中」、担当者宛の場合は「様」を使いましょう。
医療法人●●会 ●●病院御中
医療法人●●会 ●●病院 人事課御中
医療法人●●会 ●●病院 採用ご担当者様
医療法人●●会 ●●病院 採用ご担当 ●●様
3署名
自分の郵便番号、住所、名前、電話番号、メールアドレスを書きます。電話番号、メールアドレスともに、連絡が取りやすいものにしましょう。
4タイトル
「求人応募書類送付について」とタイトルを入れます。
5頭語・時候のあいさつ
添え状はあいさつ状でもあるので、 頭語と結語をペアにして記載するのがマナー。 「拝啓」を使えば問題ありません。時候のあいさつは、頭語の後で改行するか、1字空けて続けます。慣用的な季節感を表す言葉や相手の安否を尋ねる表現を書くのが一般的ですが、書き方がわからない場合は、季節に関係なく使える「時下」を入れて、「時下、ますますご清栄のこととお慶び申し上げます」とすればよいでしょう。
6用件・簡潔な自己紹介
求人に応募する旨を伝えたうえで、「募集要項に対する自分の適性・スキル」と「面接の機会を与えてほしい旨」を完結に書きましょう。
7結語
頭語に呼応する結語で締めくくりましょう。 頭後が「拝啓」なら、 結語は「敬具」となります。
8同封書類
用紙の中央に 「記」と記入し、次の行に 「同封書類」という言葉と、同封する 書類の内容・枚数を書きます。最終行で右詰めに 「以上」と記入することも忘れないでください。
封筒の色は白か茶系が基本。一般の郵便と同様、表面に応募先の会社、病院などの郵便番号、住所、応募先名を記載し、裏面左側には自分の郵便番号、住所と名前を書きます。「いちばん 最初に採用担当者の目に留まるもの」でもあるので、下のチェックポイントに配慮しながら丁寧な字で書くようにしましょう。
住所は都道府県から、ビル名や階数までを正確に記入し、社名も(株)などの略字を使わないように注意しましょう
会社(部署)、病院などに宛てる場合は「御中」、担当者宛の場合は「様」を使いましょう。
株式会社●●薬局御中
株式会社●●薬局 人事課御中
株式会社●●薬局 採用ご担当者様
株式会社●●薬局 採用ご担当 ●●様
封筒の表面左下に、赤色のペンで「応募書類在中」または「履歴書在中」と記入します。
直接渡す場合、添え状は不要です。郵送ではないので、封筒に郵便番号や住所の記載も必要ありませんが、
①書類に汚れがつかないように、クリアファイルに挟んで封筒に入れる。
②表面に応募先名、裏面に自分の氏名を記入する。
という2点には注意してください。面接官に渡す際は、上下を逆に持って、相手が読みやすい向きで渡すようにしましょう。
ここまで、履歴書の書き方に関する基本事項を紹介してきましたが、病院や会社によっては、履歴書とあわせて職務経歴書の提出を求めるケースもあります。職務経歴書の基本的な書き方についても、きちんとおさえておきましょう。
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まずはご相談から、お気軽にご登録ください。
※キャリアアドバイザーの指名はできませんので、予めご了承ください。