医療機器

「スキンケア医薬品」の充実へ‐新製品投入とロゴマーク制作

薬+読 編集部からのコメント

スキンケアでは対処できない肌トラブルを改善する医薬品を「スキンケア医薬品」と名づけ、新製品開発・育成に力を入れている小林製薬。傷あと・やけどあとの改善薬「アットノン」の処方をリニューアルして販売するなど、「肌の悩みを抱いている人に対し、より積極的にスキンケア医薬品を提案していきたい」としているということです。

アットノン

 

小林製薬は、スキンケアでは対処できない肌トラブルを改善する医薬品を「スキンケア医薬品」と名づけ、新製品開発・育成に力を入れているが、今月15日からは傷あと・やけどあとの改善薬「アットノン」の処方をリニューアルして新発売するほか、4月からは皮膚の黒ずみ改善薬の投入も予定し、スキンケア医薬品群の充実を図る。さらに、同社独自のカテゴリーである「スキンケア医薬品」の認知度向上に向け、今月から新たにウェブサイト(http://www.kobayashi.co.jp/brand/skincare/)を開設すると共に、シンボルとなるロゴマークも制作。今後はTVCMや店頭販促などで活用し、「肌の悩みを抱いている人に対し、より積極的にスキンケア医薬品を提案していきたい」とする。

 

同社は2011年に傷あと・やけどの治療薬「アットノン」を発売。その後、顔などの乾燥肌治療薬「Saiki(さいき)」、背中・デコルテなどのブツブツ治療薬「セナキュア」といった製品の発売を通じ、スキンケア医薬品市場の拡大に取り組んできた。そして先月、東京・大阪でそれぞれ開催した「2017年春の新製品内覧会」で、集まった小売関係者に向け、「今春から製品群をさらに充実させ、スキンケア市場を牽引していく」とする“スキンケア医薬品宣言”を発表した。

ロゴ

 

「化粧水がしみて思うようにメイクができない」「手の甲の小さな傷あとでも目に入るたびに少し気分がへこむ」「デコルテに自信がなくて買ってみたオフショルを一度も着ていない」など、女性がひそかに抱えている肌の悩みは少なくない。そこで『小林製薬のスキンケア医薬品は、医薬品のエビデンスに着目し、顔から身体の隅々まで、あきらめていた肌の悩みを本当に解決していきます』──というもの。そうした思いを、ロゴマーク上部の“肌をあきらめない”に表現している。

 

今春の新製品では“スキンケア医薬品宣言”後の第1弾として、「アットノン」を処方変更し、「アットノンEXジェル」「アットノンEXクリーム」(いずれも第2類医薬品)として新発売する。今回のリニューアルでは、従来のヘパリン類似物質に、抗炎症と組織修復作用を持つ二つの有効成分を新たに追加した。計3種の有効成分が、傷あと周辺の炎症を抑えると共に、組織修復・皮膚のターンオーバーを促進して、傷あと・やけどのあとを目立たなくしていく。

 

新発売のジェルタイプ、クリームタイプともに、肌への使い心地にこだわった。透明なジェルタイプは、肌につけると薄く伸び、サラサラとした使い心地。白色のクリームタイプはジェルよりもしっとりとした使い心地で、べたつかず、肌に白く残らないのが特徴。乾燥しやすい傷あとに保湿性と柔軟性を取り戻し、血行とターンオーバーを促すヘパリン類似物質に加え、新たに抗炎症成分のグリチルリチン酸二カリウム、組織修復成分のアラントインを配合している。

 

両品とも1日1~数回、適量を患部にすりこむか、またはガーゼなどに伸ばして貼って使用する。税別希望小売価格は、各15g1300円。

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出典:薬事日報

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