在宅医療の分野で大きくリードしている調剤薬局HyugaPhamacy株式会社が運営する「きらり薬局」は「処方箋を元気に変える!」をテーマに地域密着型の調剤薬局として、2008年に設立。出店数、人材募集数など加速度的に業績を伸ばしています。現在は福岡県を中心に13店舗を展開(2014年9月現在)。また、在宅で自立した生活を行うために必要なサービスとは何かをご家族と一緒に考え、ケアプランを作成する介護支援専門員(ケアマネージャー)が在籍する居宅介護支援事業所「ひゅうが」も運営。スタッフの平均年齢は32.8歳と若く、スタッフ間の信頼関係や、会社に対するボトムアップ体制も整っています。自由なアイディアとコミュニケーション力の向上に力を入れていることで最も注目される会社のひとつで、従来の枠にとらわれない薬剤師としてのキャリアを経験できる環境です。

薬剤師に必要なのは単なる資格ではなく
「人として何を大切にしているか」が大きな鍵

若い力で「在宅」に取り組む姿勢と 「伸び盛り」のフィールドが用意されています
御社へ転職を決めたポイントを教えてください。

私は総合病院前の中堅チェーン調剤薬局に勤務していたときから在宅医療についての興味があり、ゆくゆくは在宅医療分野での独立開業を目指していました。そんなとき、在宅医療分野の面で急成長を遂げている当社のことを知り、面接を受けることに。そこで、社長が考えるこれからの薬剤師像や会社の未来にとても惹きつけられ、すぐに転職を決めました。スタッフの平均年齢が若かったことも刺激になり、迷いはありませんでした。

実際、入社をしていかがでしたか。

仕事内容に理想と現実のギャップは特に感じませんでしたが、会社の体質として、社長はもとより幹部から薬局長まで、新しいもの、良いものをどんどん取り入れていこう!という自由な発想と仕事に対する意識があることやモチベーションの高さに驚きました。前職での毎日が自分で考える「仕事」ではなく、単なる「作業」だと感じ、いつしか会社に変わることを求めるようになっていましたが、当社に出会って目の前がパッと開けたように感じました。中途採用でも、やりたいことに手を挙げれば「どうしたら実現できるか」を真剣に考えてくれる会社は、やりがいを求める人に向けて大きく扉を開いてくれていますね。

「自分が動かなければ何も変わらない! 自分が動けば何かが変わる!」ということを実感する日々。「薬剤師としてはこの会社しかないと思っていますが、今なら前職でもっとできることがあったかもと思うくらい、私自身が変わったかもしれませんね(笑)」
キャリアアップの基準、それは薬剤師という資格 ではなく、根本の「人」という単位
現在のお仕事について教えてください。

薬局長と管理薬剤師を兼任しながら、この店舗(きらり薬局小倉南店)のオープン・プロジェクトから関わりました。経営とマネジメント、そして現場を担えることがとても魅力です。会社の中で新店開業する場合、多くは店内の什器がすべて設置され、オープン日の少し前から開店準備(=通常業務)を行いますが、HyugaPharmacyは違いました。開業に必要な什器、分包機、パソコンから作業台の設置動線に至るまで、発注レベルから関わり考えて決定しました。出店のプロデュースを任されるのです。大変だけどとても楽しく、面白かったですね。入社して1年半後の出来事でした。また、現在は会社の評価制度のプロジェクトリーダーとしても日々活動しています。調剤、投薬などの技術面から、他店サポートの積極性、「ありがとう」をどれだけ言えるかなどユニークなソフト面に対しても評価される点が会社全体の士気の高まりと底上げに一役買っています。

転職をする皆さんへメッセージをお願いします。

これからの薬剤師に求められる、人間力やコミュニケーション能力が必要な分、やりがい、笑顔、充実感など、仕事としての欲求を満たすことができるという点で魅力的な会社です。また、私のように独立開業を目指すスタッフにも経営の基礎を学ぶチャンスがあり、理想や目標のある意欲的な人は活躍できると思いますよ。

店舗間の応援体制もスマートフォンのメッセージアプリでやりとり。「OK、いけるよ!」「ゴメン、今回うちは厳しい」などと言い合える環境は、管理者同士の仲が良く横のつながりがあるからこそ。

薬剤師としての大きな転機、概念を180度変えた
「在宅医療」。「待つ」から「飛び込む」世界へ

「在宅医療×コミュニケーション」で薬剤師ができることはもっと増える!
お仕事の様子を教えてください。

現在、薬局長として店舗の統括を行いながら、管理薬剤師として在宅業務を担当しています。通常は1日のスケジュール確認をした後、午前・午後共に、外来の患者さんへの対応をしながら、翌日の在宅用薬の準備をします。その合間を縫って、前日に用意したお薬を午前中の早い時間と午後の2回に分けて配達することが多いですね。そして現場でうかがった患者さんの声を、迅速に医師へフィードバックします。

患者さんとのやりとりに楽しさと充実感があるそうですね。

患者さんご本人や施設のケアスタッフの方々に顔を覚えていただけるよう、施設にはできる限り、同じ担当がお邪魔します。そうすることで、患者さんに名前を呼ばれたり、「お仕事お疲れさま」とあめ玉をいただいたり(笑)。

こうしてやりとりを重ねると、お薬に対する本音もうかがえるようになります。飲みにくさや飲み合わせについてお話ししたり、薬剤師だからわかる副作用など、体調の変化を見逃さずに済んだりもします。

また、私たちから医師へ状況をフィードバックすることができるので、薬の種類や服用のタイミングを工夫するなど、患者さんの生活のリズムに添った形でプランニングしていくことができます。もっとも嬉しいのは、毎日の仕事の中で、患者さんの体調が回復していく様子に触れたり、求められている実感を得られること。それは外来だけでは得難い経験です。

「薬剤師である前に一人の人間」。そう思えた頃から「ON」と「OFF」を無理に切り替える必要がなくなり、楽になったという吉岡さん。「『薬剤師って楽しい!』と思える現場。もちろん、忙しいし大変なのですが、そこも含めて充実感と楽しみが増えている感じです」
紙から人へ。「処方箋を元気に変える!」をモットーに
転職されて1年。意識も感覚も180度変わられたそうですね。

前職では、病院に隣接する外来中心の調剤薬局で約6年間、患者さんを待ち、医師の処方に基づいて必要な調剤、服薬指導、投薬といった薬剤師業務を行っていました。現職では在宅医療を中心に外来を担う店舗で、薬剤師が積極的に外へ出て患者さんと触れ合い、コミュニケーションを図るという新しい現場に出合いました。

新しい分野への取り組みはいかがでしたか。

不安よりワクワクする気持ちの方が大きかったですね。薬剤師が薬局を飛び出して自分から患者さんの元へ薬を届ける、という新鮮さに毎日が充実しています。

また、病院のドクター、施設スタッフの方々、患者さんのご家族など多くの方々とも関わります。患者さんの目を見て、名前を知って、心を配ることで距離感を保ちつつも、心を開いてもらえるところまで近寄っていくこと、笑顔を絶やさず話しかけること。「薬剤師として」ではなく「人として」と考えることが普通になりましたね。そして何より「薬剤師って楽しい!」と実感できるようになりました。

「お薬を届けるだけでなく、お薬と一緒に、安心や元気を届けているという気持ちを大切にしています」という吉岡さんの目標は「薬局店舗の全員が処方箋の名前を見れば、顔がわかるようになること」なのだそう。

新しい会社だからこそ、自己実現度が高い。
しっかりした福利厚生と“未来”が魅力の会社です

結婚や妊娠など、ライフスタイルの変化にも 柔軟に対応できる働き方があります
転職の理由とその決め手とは。

結婚を機に生活圏が変わったことです。それまでは約3年半、急性期病院に勤務していました。転職先として当社を選んだ理由は、以前から興味のあった在宅医療の分野に特化し、急成長中の企業だったからです。もちろん今後のことを考えて産休・育休の制度と年収、働き方など福利厚生面も重視しました。面接の待ち合わせが現場の薬局だったのですが、少し早く到着した私を快く出迎えてくれたスタッフと現場の雰囲気に、自分が働いている姿がイメージできました。

現在の働き方と今後のワークプランは決めていますか。

現在は、WB社員として勤務しています。週40時間勤務で完全年俸制と、私の現在の状況にとてもフィットする働き方を選ぶことができました。今後、生活の変化で働き方が変わることもあると思いますが、「薬剤師として一生働きたい、勉強していたい」と強く思っています。たとえば妊娠したら、病院にかかることが普段より増えるかもしれません。そんなときに仕事と体調とのバランスが取れることは、女性が活躍する社会においてとても大切だと感じます。社長を含め、上司に相談しやすい環境であることも魅力ですね。自分のライフステージと働き方を明確に会社へ示すことができるため、仕事にもしっかり打ち込めます。

WB社員の現在は、いかに無駄を省きながらコンパクトに仕事を充実させるかが最大のテーマ。休憩時間や休日には同僚スタッフと出かけたり、恋バナにも花が咲いたりと女性の仲間ならではの楽しさも。
患者さんとの距離の近さに、 薬剤師が深みのある仕事だと改めて実感しました
病院と薬局での違いはありますか。

病院時代は、入退院のサイクルも早かったので患者さんに服用の様子を聞くことができず、口惜しい思いをしたことがあります。現職は同じ方のお薬を長く管理させていただける環境ですから、私には合っていると思います。

現在は「いかに患者さんが薬を飲みやすいか」を考えています。患者さん本人だけでなく、ご家族やケアセンターのスタッフなど周囲とのコミュニケーションをとり、その情報を医師とも共有。そのうえでお薬の種類や服用の方法を考えています。大変さもありますが、仕事の奥深さを感じますね。

現場での具体的なエピソードがあればお聞かせください。

ある患者さんは「実は薬がのどに引っかかって飲みにくい」という思いをずっとお持ちでした。患者さんは、身体の不調があっても私たちに気を遣って「時間を取らせてはいけない」と考えることが少なくない。そんなとき、雑談をすることで「時間を取らせている」という感覚を少しでも減らし、ご自身の話したいことを話せる環境をつくることができたらいいなと思ったんです。そうすると、実は「3回の服用のうち1回は寝てしまっていて飲めていない」などの具体的な理由をお話しいただけることも。それをきっかけに、私たち薬剤師が医師へコンタクトを取ることで、患者さんが笑顔になってくださると嬉しいです。

女性の管理職も多く活躍するきらり薬局。「年齢の近い女性スタッフが多いこと、そして先輩主婦や先輩ママがたくさんいることも心強くて働きやすい職場環境です」と増住さん。

HyugaPharmacy株式会社

設立 2009年1月4日
所在地 福岡市南区日佐5丁目7番27号
店舗展開 福岡県内に12店舗の調剤薬局と居宅介護支援事業所(ひゅうが)、千葉県に1店舗の調剤薬局を展開。
企業の特色 ■現在、約30ヶ所の在宅支援診療所より処方せんを応需しております。在宅IVH用のクリーンベンチも薬局内に設置し、今後、普及するであろう在宅医療に関して学ぶことができます。
■薬の在庫2500品目を保有しており、複数科目、様々な処方内容について勉強できます。
■薬剤師兼ケアマネージャー(6名)、介護関係の職種の方とサービス担当者会議などで意見交換する機会がありますので、調剤薬局にいながらチーム医療に携わることができます。
■保育支援手当やバースデー休暇等、様々な制度をつくり、個人ごとの都合に合わせた働きやすい職場を提供しています。
従業員数 100名(薬剤師 50名、介護福祉士 4名、ケアマネージャー 10名、看護師 1名)