
自ら考え行動する組織となって、 地域医療になくてはならない存在に
信頼され、愛される地域の「かかりつけ薬局」を目指して
設立の経緯や企業理念についてお聞かせください。
淡々と調剤してお薬をお渡しするだけではない、患者さまとよりじっくり向き合える地域のかかりつけ薬局をつくりたいと創業したのが「こやま薬局」です。受け渡しブースはすべて着席型にしていますが、これは患者さまお一人おひとりに時間をかけてしっかりとご説明するとともに、薬のこと、病気のこと、食事のことなど何でも気軽にご相談いただける場所でありたいとの想いから。窓口での服薬指導に加え、健康教室や各種イベントを通じて、地域の人々の健康や栄養状態の把握と知識・情報の提供にも努めています。
薬剤師の育成や環境づくりにも注力
かかりつけとして患者さまに信頼される存在となるためには、まず薬剤師がやりがいを持って働き、成長し続けることが不可欠です。新人研修や階層・部門別勉強会、外部研修、各種学会への参加など定期的な学びの機会のほか、入社3年目までは複数店舗を巡回し、さまざまな科目、患者層を経験できる仕組みを整えています。さらに結婚・出産後も安心してキャリアを継続できるよう、産休・育休制度はもちろん、短時間勤務制度や子育て中の社員全員への子育て支援手当支給など、福利厚生面での充実にも取り組んできました。

薬局・薬剤師の未来を切り拓くための、環境づくりに注力
充実した成長環境、福利厚生の先に薬剤師に期待することは何ですか?
社会構造や医療制度の変化によって、今後、地域の薬局・薬剤師に求められることはさらに多様化していくでしょう。どんな時代にも地域の患者さま、地域医療に必要とされる存在であり続けるためには、自ら考え、創造し続けられる組織でなければなりません。薬剤師たちには、主体性をもって、自らの信念を切り拓く力を備えていてほしいと考えています。評価制度の可視化、教育、ワークライフバランスを重視した環境づくりなど社内制度の見直しに取り組んできた目的も、すべてはここに繋がっています。
今後の展望をお聞かせください。
地域、近隣の人々との関係性を深くし、同時に、薬剤師たちがキャリアを築きながらそれぞれの生き方、家族を大切にできる組織でありたいという想いは、今もこれからも変わることはないでしょう。間もなく育児休業に入る予定の男性薬剤師もいますが、内にも外にもいい意味で従来の薬局、組織とは一線を画し、薬剤師、管理栄養士の存在意義を示しながら薬局の在るべき姿を問い続けられる存在でありたいと思っています。その上で、今後のさらなる企業体質の強化を目指し、店舗拡大にも積極的に挑戦していくつもりです。
