一人ひとりの目標と成長を全面的にサポート
のびのびと、大きく羽ばたいてほしい
家庭医による直接指導をはじめとする研修制度により自主的な学びの意欲を強力にサポート
教育方針・教育制度について教えてください。
一人ひとりの自主性を重んじて、日々進歩し高度化する薬剤師業務に対応するための継続的な生涯学習をサポートしています。学会参加・発表や論文作成、さらには大学院進学なども推奨しています。その他、数年がかりで準備を進めてきた「家庭医療専門薬剤師レジデンシー」では2014年4月に第1期生が誕生しました。
「家庭医療専門薬剤師レジデンシー」とはどういったものですか?
保険薬局薬剤師歴によりますが、最低6か月の保険薬局薬剤師としての基礎研修を行った後、保険薬局で勤務しながら、週2日家庭医から直接指導を受けます。1年目は往診に同行したり予診を担当したりしながら問診技術やコミュニケーション能力を身に付け、2年目は医師への処方設計支援や慢性疾患の継続治療中の患者さまに対する継続処方でよいかどうかをアセスメントできる力を身につけます。最終年の3年目は、臨床現場での実践を通して医師や看護師など他職種との連携を図りながら、服薬指導から健康全般のサポートまで幅広い経験を積み、薬剤師教育にも関わりながら、最終的には「プライマリ・ケア認定薬剤師」の資格取得を目指しています。まだまだ走り出したばかりの制度ではありますが、家庭医の指導を受け、必要な知識や技術を習得し、臨床現場での経験を積んだ1期生の成長ぶりは期待以上で、患者さまからの信頼も格段に高まっていると感じています。
薬剤師としての使命感を持ち、「強み」を備えた薬剤師への成長を期待
在宅医療分野においてもさらなる研修強化を目指していらっしゃるようですね。
今後の超高齢社会において、地域における在宅医療の重要性、ニーズはますます高まっていくことになります。在宅医療にかかわる薬剤師が視診や聴診、触診などによって、薬物療法の効果判定,副作用の防止や早期発見に寄与することができれば、結果的に医師や看護師との連携力も高まることでしょう。チーム医療に積極的に貢献できる高度な技能を備えた薬剤師をより多く育成するために、今後、新たな研修や短期集中講座にも取り組んでいきたいと考えています。
転職を考えている人にメッセージをお願いします。
当社では「家庭医療専門薬剤師レジデンシー」のほかにも、リスクマネジメントやセルフメディケーション、栄養などのテーマに分かれて学びあう任意のチーム活動や自主学習サポートなど、さまざまな学びの環境を整えています。しかしながら、それらの価値が活かされるのは薬剤師一人ひとりに「患者さまや社会の役に立ちたい」「さらに成長したい」という意欲、想いがあってこそ。客観性と正確さをもって自ら考え判断する力を養い、自由と規律、能力と個性を活かして地域医療に貢献できる薬剤師を目指し、ともに成長していきましょう。