株式会社ミック

イエロー・グリーン薬局、マルミ薬局、つくし調剤薬局、イエロー薬局といった地域密着型調剤薬局を100店舗以上も展開しているミック。
東日本ブロック(山形・栃木・群馬・埼玉)、静岡ブロック(静岡・神奈川)、愛岐ブロック(愛知・岐阜・三重)、関西ブロック(大阪・兵庫・奈良・京都・滋賀)と事業エリアを広げています。近年は総合病院の近隣にも出店を行っていますが、もともとはクリニックの門前にこだわってきたというように、患者様や医療機関との密接なコミュニケーションに基づく、きめ細やかなサービスの提供を信条としてきました。職場環境としても、中途入社者のスキルに応じたオーダーメイド研修を行うほか、一人ひとりのキャリアプランに合わせた目標管理制度を導入。希望がない限りは転居を伴う異動もなく、腰を据えて長く働ける環境を整えています。

地域に対して何ができるか、何をすべきか。
つねに考え続けている会社です

調剤薬局としての、新たな仕組みを創り出す
運営企画部とは、どんなことをする部署でしょう?

業務内容は幅広いのですが、主に社内外への情報提供と在宅・OTCの推進を中心に行っています。具体的には、情報提供に関しては在宅専門のホームページの作成、取材対応、健康セミナーの企画・実施、老人会での講演など。在宅では当社の店舗があるエリア内の施設開拓、OTCでは社員に対する勉強会の実施などです。

現在は薬局業務と兼任している10名ほどのメンバーで活動しており、社内に対しては単に情報を提供するだけでなく、なぜ新しいことを始めるのか、それが薬剤師にとってどんなメリットがあるのかなどを伝えていくよう心がけています。

御社における在宅業務の現状を教えてください。

在宅には3年ほど前から本格参入し、現在は20〜30店舗で施設と個人宅向けのサービスを提供しています。無菌調剤設備も3店舗に完備しているほか、輸液療法をされている患者様に対し、輸液ポンプのレンタルも行っています。

さらに一包化監査機械も導入。施設向けの調剤を行う際に、量が多いからとミスは許されません。人の力だけでは補いきれない部分は機械を積極活用しています。

在宅は薬剤師にとって大きな自信となり、レベルアップにつながる業務。全店舗の薬剤師に一度は経験してもらえる体制づくりを目指しています。

在宅の患者様への輸液ポンプのレンタルは、総合病院との連携から生まれたサービス。全国でも数社しか行っていない、画期的な取り組みだ。その使用方法を各薬剤師に教えるのも、坂本さんの仕事である。
前職の経験を活かし、ステップアップできる環境
前職は病院薬剤師とうかがっていますが。

大学を出た後、社会人勉強がしたくて1年ほど居酒屋でアルバイトをしていました。その後、病院に就職をしたのですが、もっと学校で学んだ知識を活かしたい、副作用のお話なども患者様に伝えていきたいと思ったのが、転職のきっかけです。

いろいろな調剤薬局を見た中で、当社が最も本部と店舗との距離が近いと感じたんです。また、ゆくゆくは経営面にも携わりたいと考えていたので、これから伸びていく企業ならそのチャンスも多いと思ったのも志望動機の1つです。

今のお仕事のやりがいと今後の目標を聞かせてください。

自分で考えて行動し、結果を出す楽しさです。私のアイデアが薬局の業務改善につながったり、より患者様と寄り添える環境を生み出したり。そんな毎日は刺激的で、この道を選んで良かったと思っています。今後はすべての従業員が、自分の仕事に誇りを持てる職場づくりをしていくことが目標です。

当社は受け身ではなく、自分から楽しんで仕事をすれば、それが結果につながり、評価をしてくれる会社。特に中途入社の場合、前職の経験を活かした活躍をする機会も豊富。たとえば今、私の下でOTCを担当している社員は、前職のドラッグストア勤務経験を存分に発揮しています。

かかりつけ薬局でOTC医薬品やサプリ・雑貨を購入したいという患者様も増えている。そのニーズに応えるためにミックの薬剤師は、勉強会やOJTを通じ、各製品の特徴や陳列の方法などを積極的に学んでいる。

スペシャリストからゼネラリストまで、
適材適所の働き方ができる環境です

まだまだ発展途上。だからチャンスも多い会社です
小池さんも転職経験者ですね。ミックを選んだ理由を教えてください。

大学院を出て、新卒で入社したのが化粧品メーカーでした。ただ業界の将来性に不安を感じ、3年ほどで調剤薬局に転職。そこでは4年ほど勤務をして店舗の二番手になったものの、その上のポストが詰まっていて。そんなときにミックが「薬局長候補」を募集していたんです。伸び盛りの企業なので新しいポストができてくるだろうという予想もありましたし、今後さらに上のポストに就くチャンスもあるだろうと転職を決意しました。

店舗のスタッフも明るく、環境にもすぐなじめました。違いといえば前職は総合病院の門前店で、ミックはクリニックと密に連携している点。その分、ドクターに疑義照会をしやすく、処方の意図も理解しやすい環境だと思っています。

今はどんな業務をされていますか。

2013年の11月に支店長になり、10店舗を統括しています。当社の場合、支店長は一般企業でいう部長職。エリア内の10~15店舗を担当し、エリア長は課長職として4~5店舗を受け持ちます。支店長業務としては新規に開店する店舗の準備、ドクターとの折衝、スタッフの教育・指導などさまざま。そうした社内制度を担当エリアのスタッフに知ってもらうことも、支店長の務めだと考えています。

薬剤師としての意欲や活躍ぶりは見逃さず、次のステップに進むために必要な教育を実践してくれる。発展と進化の最中にあるからこそ、いろいろな経験を積み、可能性にチャレンジしたい人には最適な環境だ。
進路やポストは与えられるのでなく、選ぶもの
短期間でキャリアアップをされていますが、評価制度はどのようなものなのでしょうか。

当社では今年から「目標管理制度」が導入され、自分で立てた目標の達成に向け、上司とともに取り組んでいく体制が確立されました。目指すポストや次のステップに進むためにどんなスキルや知識が必要かといったアドバイスを上司からもらい、それに向かって努力し、目標を達成するごとに評価されるシステムです。自店舗のスタッフの評価に関わるので、薬局長も人材育成経験を積むことができます。将来の進路も、薬局長、エリア長とマネジメント職を目指すだけなく、薬局長→教育担当、支店長→監査担当、あるいは在宅のスペシャリストを目指すなど本人次第です。

転職して良かった点と今後の目標をお聞かせください。

ほかの支店長や副本部長、教育の部長などのポストに、私と同世代(30代半ば)の人が多く、良い意味でライバル心もありますが、それよりも困ったときに気軽に相談できる環境があることが良いですね。

今後の目標は、1人でも多くの優秀な薬局長を育てていくこと。管理薬剤師=薬局長と思っている社員も多いのですが、薬局長になると社外の方との交渉や部下の育成、ドクターとのやりとりなど、調剤・投薬以外の業務も増えてきます。その意識を根付かせていくとともに、各職位の魅力を伝えていければと思っています。

職場はもちろん、仕事を離れてもBBQやボーリング大会など、積極的にコミュニケーションを図る機会を設けている。社員には社内から交友の輪を広げてもらうことが理想だ。

思う存分活躍していただくために、
環境づくりへの努力は惜しみません

個々に合わせた教育と評価制度を実践
中途入社の際の研修に力を入れているとうかがっています。

大石 新卒社員と違い、中途入社の場合はキャリアを積まれた方もいれば、保険調剤未経験もしくはブランクのある方もいます。全員が同じ研修というわけにはいきません。

植木 そこで当社では大きく「保険調剤経験者」「病院薬剤部での業務経験者」「調剤未経験者」と研修を3つのカテゴリーに分類。さらに入社時には100項目以上のチェックテストを行い、その結果をもとに教育監査部がオーダーメイドの研修プログラムを用意していきます。

大石 店舗でのOJTのみを中心にしていると、挫折してしまう人も多い。新しい環境に慣れていただくためにも、数日間のOFF-JTが必要だと私たちは考えています。

一方で、キャリアパスも重要ですね。

植木 「目標管理制度」を導入し、個々の薬剤師の等級に応じた目標を設定。上司とともに達成を目指していきます。目標というのはポストだけではありません。在宅の専門家の道に進みたい、OTCにチャレンジしたいなどさまざまでしょう。それを1つずつ実現していくことで、次のビジョンも描きやすいと思っています。

大石 評価会議も当社ならではの自慢の制度ですよ。複数の薬局長が薬剤師を評価するので、1人の上司が行うよりも透明性が高く公平なシステムです。

キャリアアップに意欲的な人、家庭を大切にしたい人…。いろいろなタイプがいてこその会社という信念のもと、個々の希望に合った働き方を提供している。型にはまらない人が活躍しているという言葉にも納得できる。
心にゆとりを持ち、安心して業務に専念!
福利厚生や働きやすさの面ではどうでしょう?

植木 支店やエリア単位でのイベントはもちろん、ホテルや食事、アミューズメントなどカタログから選べる福利厚生も用意しています。こちらは二親等までの家族も利用できます。

大石 産休・育休も事務職を含め常時20名以上が取得していますし、休暇中も上司が面談をして、会社の情報を伝えたりしています。もちろん復職後の時短勤務やパート勤務も可能です。

植木 当社の薬剤師の半数ほどが中途入社。志望動機を見ても教育や福利厚生、それと安定した基盤のもと、伸び伸びと働けるといったメンタル面で選ぶ人が多い点も特徴です。

最後に求職者の方へメッセージを。

植木 調剤が未経験という方も臆する必要はありません。ドラッグストアからの転職組で、運営企画部のOTC担当として活躍している社員もいます。当社の環境や調剤業務に慣れた後には、きっとあなたが培ってきたノウハウが活かせるはずです。

大石 身体にとってマイナスの状態である病気を治すのはドクターの務め。薬の知識を活かして患者様の生活をサポートするのが調剤薬局の薬剤師の使命です。公衆衛生や健康食品など、知識を深めれば深めるだけ、患者様のお役に立てる仕事ですよ。

20周年を迎え、今後はより社内の環境整備に力を入れていくというミック。薬剤師には“人にしかできない仕事”に専念してもらうため、電子薬歴や監査システムなど最新設備の導入も積極的に行っている。

株式会社ミック

設立 1996年8月21日
所在地 静岡県藤枝市駿河台2丁目17-15
店舗展開 ■店舗数:111店舗
■展開エリア:山形県、栃木県、群馬県、埼玉県、神奈川県、静岡県、愛知県、岐阜県、三重県、滋賀県、京都府、奈良県、和歌山県、大阪府、兵庫県
※2014年10月現在
企業の特色 ■薬剤師が持つ3つの力「薬の力」「言葉の力」「人の力」をバランスよく活かし、患者さま本位の薬局づくりを進めています。若手中心のスタッフ全員で理想の薬局とは何かを真剣に論議し、患者さまに信頼され選ばれる薬局を目指しています。

■大病院をめぐる立地競争には敢えて加わらず、主に街の診療所と連携を取っています。医師それぞれのやり方を尊重しながら患者さまに最適なアドバイスを提供することで、本当の意味での地域密着を追求しています。高齢化が加速するこれからは、在宅支援を含め、地域の診療所がより重要な役割を担うようになると考えています。
従業員数 550人 内 薬剤師300人

※この情報は、2014年10月時点のものです