感染制御認定薬剤師

認定団体:一般社団法人 日本病院薬剤師会
感染制御認定薬剤師

感染制御認定薬剤師とは

感染制御認定薬剤師は、日本病院薬剤師会が感染制御や薬物療法の知識、実践能力が一定の水準に達していると認定される資格です。さらに上位資格として、感染制御専門薬剤師があり、ステップアップも可能です。
感染制御認定薬剤師は、その高度な知識、技術、実践能力をもって感染症治療に貢献できます。2008年より資格制度が施行され、認定者は1045名(2021年10月1日現在)となっています。

感染制御認定薬剤師の仕事内容

感染制御認定薬剤師は、医療現場において医療スタッフと共に感染発生の予防に努めるほか、感染対策マニュアルを作成したり、感染発生を早期発見して拡大防止に努めたりするのが主な業務です。

また、感染症患者には適切な抗生物質を投与し、副作用が最小限になるような管理も行います。ほかにも、医療スタッフに感染予防や消毒の適切な方法などについて研修を行うといった業務もあるでしょう。

感染制御認定薬剤師の資格を取得するには?

資格の取得要件

感染制御認定薬剤師になるためには、下記の要件をすべて満たす必要があります。

要件1 日本国の薬剤師免許を有し、薬剤師として優れた見識を備えていること。
要件2 薬剤師としての実務経験を3年以上有し、日本病院薬剤師会、日本薬剤師会、日本女性薬剤師会のいずれかの会員であること。
要件3 日本医療薬学会、日本薬学会、日本臨床薬理学会、日本TDM学会、ICD制度協議会に加盟している学会・研究会のいずれかの会員であること。
要件4 日病薬病院薬学認定薬剤師であること。ただし、日本医療薬学会の専門薬剤師制度により認定された専門薬剤師であればこれを満たす。
要件5 申請時において、病院または診療所に勤務していること。また、施設内で感染制御活動(院内感染防止対策委員会/院内感染対策チーム/抗菌薬適正使用支援チームと連携した活動や、他施設の委員会・チームと連携した活動などを含む)に3年以上、かつ申請時に引き続いて1年以上従事していること(所属長の証明が必要)。
要件6 施設内において、感染制御に貢献した業務内容及び薬剤師としての薬学的介入により実施した対策の内容を20例以上報告できること。
要件7 日本病院薬剤師会が認定(※)する感染制御領域の講習会および、下記の学会が主催する感染制御領域の講習会などを所定の単位(20時間、10単位)以上履修していること。
  • ・ICD協議会が主催する講習会
  • ・四病院団体協議会のICS養成のための講習会
ただし、日本病院薬剤師会主催の感染制御に関する講習会を1回以上受講していること。

(※)厚生労働省・都道府県、日本病院薬剤師会、日本病院薬剤師会が実施するeラーニング、各都道府県病院薬剤師会(ブロック開催も含む)
要件8 病院長あるいは施設長等の推薦があること。
要件9 日本病院薬剤師会が行う感染制御認定薬剤師認定試験に合格していること。

資格の取得方法

認定要件をすべて満たしたうえで期日までに申請を行います。

認定期間
5年
認定審査料 認定料
会員:10,000円(税別)
非会員:15,000円(税別)
20,000円(税別)
更新審査料 更新料
会員:10,000円(税別)
非会員:15,000円(税別)
20,000円(税別)

資格の更新について

感染制御認定薬剤師の認定期間は5年間で、更新するためには以下の要件をすべて満たしている必要があります。

要件1 認定期間中、継続して日本病院薬剤師会の会員であること。ただし、日本薬剤師会、日本女性薬剤師会のいずれかの会員であればこれを満たす。
要件2 更新申請時において、日病薬病院薬学認定薬剤師であること。ただし、日本医療薬学会の専門薬剤師制度により認定された専門薬剤師であればこれを満たす。
要件3 更新申請時において、日本薬学会、日本医療薬学会、日本臨床薬理学会のいずれかの会員であり、かつ日本TDM学会、ICD制度協議会に加盟している学会・研究会のいずれかの会員であること。
要件4 認定期間中、施設内において、感染制御に関する専門的業務に従事していたことを証明できること。
要件5 更新申請までの5年間に、定められた感染制御に関する講習単位50単位以上(特段の理由がある場合を除き、毎年最低3単位以上)を取得すること。ただし、50単位のうち日本病院薬剤師会の感染制御に関する講習会で12単位以上を取得すること。
要件6 更新申請までの5年間に、施設内において、感染制御に貢献した業務内容、及び薬剤師としての薬学的介入により実施した対策の内容を10例以上報告できること。
要件7 更新申請までの5年間に、関連する国際学会、全国レベルの学会、あるいは日本病院薬剤師会ブロック学術大会において、感染制御に関する学会発表が1回以上(共同発表者でも可)、または複数査読制のある国際的あるいは全国的な学会誌・学術雑誌に感染制御に関する学術論文が1編以上(共同著者でも可)あること。

感染制御認定薬剤師を仕事で活かす

感染制御認定薬剤師は、高いスキルを持つ薬剤師として、チーム医療の一員となり、病院や施設などでの活躍が期待されるものです。感染予防についての知識、薬学的なスキルを活かして、感染症治療支援などにおいて活躍の場が広がることでしょう。

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