お役立ちコラム お役立ちコラム

薬剤師は転職したら確定申告すべき? したほうがお得?

薬剤師は転職したら確定申告したほうがお得な場合があります。新たな勤務先で年末調整してもらっていない薬剤師さんは、3月に期限が迫っている確定申告の準備を急ぎましょう。転職した薬剤師さんのほかかにも、確定申告「しなければならないと人」と「したほうがお得な人」について、ファイナンシャルプランナー・斉藤 勇さんが解説します。

確定申告とは?薬剤師も必要?

確定申告は、1月1日から12月31日までの1年間に生じた所得をもとに、納めなければならない税金を計算して、源泉調整などで納めた税金の過不足を清算する制度です。

2019年度の確定申告の期限は、所得税および復興特別所得税・贈与税は3月15日、個人事業者の消費税および地方消費は4月1日となっています。
勤務先で年末調整をした方のほとんどは確定申告をする必要がありませんが、一部の人は確定申告をしないと追徴課税を受けてしまったり、税金を納めすぎていても確定申告をしないと還付されなかったりするケースがあります。
自分は確定申告をしなければならないのか、それとも確定申告をしたほうがお得なのか、確認をしておきましょう。
たとえば、薬剤師で副業をしている人で20万円以上収入がある場合は、確定申告が必要。また、薬剤師で転職した人の中でも、年の途中で転職して職場が変わり、新たな勤務先で年末調整をしていない場合は、確定申告したほうがお得です。

確定申告をしなければならない人

副業収入や家賃収入など、給料以外に20万円以上の収入がある人

給与を2カ所以上からもらっていて、年末調整されなかった収入の合計額が20万円を超える人

株式投資などで譲渡所得があり、特定口座で源泉徴収されていない人

FXや仮想通貨などの取引で所得がある人

2000万円以上の給与所得がある人  など

確定申告をしたほうがお得な人

年の途中で転職をして、新しい勤務先で年末調整をしてもらっていない人
※それまでに納めている税金が少ない人は、不足分を支払う場合も。

年末調整後のタイミングで扶養家族が増えた人

医療費控除かセルフメディケーション税制
(医療費控除の特例)のどちらかを利用する人

ふるさと納税をした人

未納だった年金や健康保険などの社会保険料を支払った人

株式投資などで損失が出た人

住宅ローンでマイホームを購入し、住宅ローン控除を初めて受ける人

生命保険料控除や地震保険料控除などを年末調整でするのを忘れてしまった人  など

薬剤師の平均年収は? 給与明細は? 記事を読んでみるClick↓

確定申告に必要な書類は?

確定申告では、勤務先からもらった源泉徴収票などの収入を証明する書類や、医療費の支出を証明する領収書など、税金を計算するときに必要な書類を確定申告書に添付しなければなりません。

また、マイナンバー制度が導入されたことで、確定申告書にはマイナンバーの記載と、本人確認書類の提示や写しの添付が必要になります。マイナンバーカードを持っている場合は、カードを番号確認と本人確認の書類として使えます。マイナンバーカードの交付を受けていない場合は、番号確認を通知カードで、本人確認は運転免許証やパスポートなどで行います。確定申告の際には、それぞれ必要なものを準備しておきましょう。

確定申告はパソコンやスマホででもできる

確定申告書を作成するときは、国税庁の「確定申告書等作成コーナー」を利用すると便利です。画面の案内に従って金額などを入力すると、税額などが自動計算されるため、初めての人でも確定申告書が簡単に作成できます。
作成した確定申告書は、プリントアウトして税務署に持参したり郵送したりする必要がありますが、インターネット上で確定申告するシステム「e-Tax」を利用すると、自宅から確定申告書の提出ができます。

「e-Tax」を利用するメリット

1)添付書類の提出が省略される
「確定申告書等作成コーナー」から作成した確定申告書に必要事項を入力すれば、医療費の領収書や源泉徴収票、生命保険料控除証明書などの提出・提示が省略されます。(書類は5年間の保管が必要で、税務署から提出や提示を求められることがあります)

2)税金の還付がスピーディー
e-Taxで提出された申告書は2~3週間程度で処理されるため、税金の還付がスピーディーです。

3)24時間利用が可能
確定申告の期間中は、24時間・いつでも提出できます。また、e-Taxで提出した申告書に間違いがあっても、新たな申告書をe-Taxで提出すれば、最新の申告書をもとに処理してもらえます。

4)本人確認書類の提示または添付が不要
マイナンバーカードの提示や、免許証やパスポートなど、本人確認書類の提示や添付の必要がありません。

このようにとても便利なe-Taxは、平成30年度分の確定申告より以下の2つの申告方式から選べるようになりました。スマートフォンやタブレット端末から申告する方法もあります。ただし、それぞれ事前に準備するものが違うため注意が必要です。

・マイナンバーカード方式
マイナンバーカードと、マイナンバーに対応したICカードリーダライタを利用して申告する方法です。ICカードリーダライタの代わりに、マイナンバーカード対応のスマートフォンも利用できます。
ただし、スマートフォンやタブレット端末からは、マイナンバー方式での申告ができません。
※マイナンバーカードを取得した際、市区町村の窓口等で設定したパスワードなどが必要です

・ID・パスワード方式
ID・パスワードを利用して、「確定申告書等作成コーナー」から申告をする方法で、スマートフォンやタブレット端末からも申告できます。マイナンバーカードやICカードリーダライタは不要ですが、事前に税務署などで職員と対面による本人確認を行い、e-Tax 用のID・パスワードを発行してもらう必要があります。

まとめ 確定申告が必要な薬剤師は早めの準備を

正社員とした働く薬剤師でも、パート薬剤師でも、確定申告すべき人と、確定申告したほうがお得な人がいます。いずれも申告することで還付金が戻ってくる可能性があるので、確認しておきしょう。なお、確定申告の申告期限が迫ると、税務署や市区町村の窓口などが混み合います。確定申告が必要な人は、早めに準備を進めておきましょう。

参考/国税庁サイト「確定申告が必要な方」「申告書の提出」「確定申告書等作成コーナー」「平成30年分 確定申告特集」


文/斉藤 勇(さいとう いさむ)
ファイナンシャルプランナー/宅地建物取引士

オフィスISC代表。保険や貯蓄、住宅ローンなど、お金にまつわる疑問や悩みごとの相談に応じている。不動産取引では不動産投資を通じて得た豊富な取引経験をもとに、売り手と買い手、貸し手と借り手、それぞれの立場でアドバイスを実施。趣味はマリンスポーツ。モットーは「常に感謝の気持ちを忘れずに」。

<PR>満足度NO.1 薬剤師の転職サイト